- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103808060
感想・レビュー・書評
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体も心も満ち足りていた激しい恋に突然訪れた破局、その絶望も乗り越えてゆくよすがを甘美に伝える表題作、等12篇。濃密な江國香織の世界に浸れる待望の短篇集。
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第130回直木賞受賞作品。
著者は有名だし、作品も有名だから、とりあえずまずはこれから、と安易に手に取った本。
正直、早過ぎた。読むにはまだ、色々と足りない。色々と。読むのなら、もう少し大人になってからが最適だったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たとえば悲しみを通過するとき、それがどんなにふいうちの悲しみであろうと、その人には、たぶん、号泣する準備ができていた。
12コの短編。きれいだけど、あまりわからなかったり。文が簡潔で読みやすい。「どこでもない場所」が好き。ああいう繋がりいいなあ。 -
何なんだろう、この一抹の寂しさは。
愛の真っ只中にいるのに。
愛するということは寂しさの確認作業なのか。
ラブストーリー12編。
正直、江國 香織 の物語ってオイラにとって共感できるポイントが少ない。というより、オイラが無神経過ぎるのか。鈍感過ぎるのか。
女性の心の機微を描かせたら、右に出るものはいないと思う。
でも、一々細かいことで心にさざなみが起きすぎる女性も面倒だなとも思ってしまう。
とはいえ、「そこなう」は、ちょっと心を動かされた。
ついこないだまで不倫の関係。今は恋人の離婚が成立して、はれて自由な二人。しかし、その自由を持て余してしまう悲しさ。
大人の温泉旅行もいいよなあ。贅沢だけど。 -
『短編集といっても様々なお菓子の詰め合わせた箱みたいなものじゃなくひと袋のドロップという感じです。色や味は違っていても成分は同じで大きさもまるさもだいたい同じという感じです』
短編集。
タイトルになっている作品で直木賞をとったわけだけど
個人的にはこの本を表すために
江國さんが書いた上記の言葉が、
あまりにこの本に似合いすぎててそっちのほうに衝撃をうけた 。
かつてそこにあったものたちと
まだそこにあり続けなければならないもののための短編集
かあ…。
なくしたものは愛
それでも存在しなければならない自分
やっぱりこの人の本 好きだなあ -
短編小説。どの話も人の不安だったりを描く中にその人なりの考え方を示している。けど、女性視点からなのか、よくわからないことが多かった。
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不快…。
いくら読み進めても、そんな思いしか生まれない。残念でならない。 -
Insight and perspective from a Japanese female point of view. Something new and fresh for me.
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短編集。
江國さんらしい感じではあるけれど・・・
あまり印象に残る話はなかった。
あとがきが一番良かったかな。 -
木のない電飾の夢をみた。
大好きな男に電話口でそんなことを言われても、ちゃんと正気を保っていられるように。
(前進、もしくは前進のように思われるもの/じゃこじゃこのビスケット/熱帯夜/煙草配りガール/溝/こまつま/洋一も来られればよかったのにね/住宅地/どこでもない場所/手/表題/そこなう) -
短編集。
何も琴線に触れなかった。