号泣する準備はできていた

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 474
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103808060

感想・レビュー・書評

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  • 優しくて少し切ない女の人のお話。

    ただ「つめたい夜に」が良すぎた。それ基準で読んでしまうと物足りない。
    興味をひかせるような長い題名、実はあんまり好きじゃない。

  • 短編集。
    さらさらと読めるんだけど、
    なんだか奥が深い。
    読んだのはだいぶ昔なんだけれど、読み終わって、うーんってなった。
    しばらくして、もう一度読み返したら、
    うん、なんだかわかるような、わからないようなってなった。
    歳を重ねるにつれて、意味がわかっていくかなあと感じた。

  • 江國香織が書く女性は、精神的にどこか病んでいる。
    そこに嫌悪を感じつつも、ついつい読んでしまう。
    『どこでもない場所』の心地よくふわふわしていた雰囲気と、『そこなう』のどうしようもない余韻がお気に入り。

  • いっぱい恋愛して、仕事に没頭して、
    結婚したり、しなかったりした何年、何十年後かにもう一度読んでみたい。
    そんな恋愛短編集。

  • 短編集。タイトルに惹かれて読み始めた。
    不気味な溝、住宅地、どこでもない場所、そこなう などに強く思いが残った。

    作者曰く、「たとえば悲しみを通過するとき、それがどんなにふいうちの悲しみであろうと、その人には、たぶん、号泣する準備ができていた。」

  • 短編集で読みやすく、あっという間に読み終えた。

  • 急に恋愛小説が読みたくなって。それもべったべたに甘い様なやつを。それで江國さん借りたんだけど。なんでこれチョイスか。なんか題名がきになっちゃったんだなぁ。
    表題を真っ先に読んで気取った様な文章にいらいらしてこの人の短編集とそりが合わないと感じたけど結局読み切ってしまった。全部おんなじに感じた。
    あとがきの文章が一番気取ってなくて良かった。
    私の人生の中で読んでも読まなくてもいい本だった。

  • 女性たちの終わった愛情や日常の一片が描かれた短編集。
    少女の青い初恋から不倫や、嫁姑、家族。

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    ほとんどが女性からの視点。
    さすがの直木賞受賞作ということで、とてもとても読みやすい。

    人生のなんでもない日やちょっとしたイベント事を切り取って、淡々と進んでいく物語。

    たしかに読みやすくて、さすが江國さん!他とはちがうぜ!感はすごくある。
    でも、淡泊に進み過ぎちゃうというか、出てくるひとたちの感情がわからない場面がけっこうあって、混乱もした。

    読解力が高いひと向けなのかな。
    『住宅地』がいちばん気に入った。

  • 短編集を集めた作品。
    殆どささくれた女性が主人公。

  • タイトルがよかった

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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