号泣する準備はできていた

著者 :
  • 新潮社
3.07
  • (103)
  • (270)
  • (1157)
  • (224)
  • (66)
本棚登録 : 3638
感想 : 474
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103808060

感想・レビュー・書評

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  • またまた江國さんだなー!という短編集。
    まいにちどこかで知らない誰かが繰り広げているであろう人間模様。
    それにしても江國さんの文章はどうしてこうも繊細にきらきらしているのか…
    美しくて溜息がでる。

  • 登場人物たちに共感できない。共感できないのは悪いことではないと思ってはいるけれど、全然自分の考えも及ばない次元で登場人物たちが思い悩んでいて、どの作品ももやもやしてしまった。「じゃこじゃこのビスケット」は結構好き。

  • あまりハッピーエンドの話がなかったように感じます。
    短編集だからか、ひとつひとつの話をサラッと読めました。

  • 深くて優しい、わたしの大好きな声で言い、でもわたしは赦されたことが赦せなかった。

    ひとを好きになるって、強くて脆くて美しくて、ばかみたいに辛いのにどう足掻いても逃げられないんだなあ、って

  • 3.00

  • 筆者の後書きに「一袋のドロップ」のような短編集なのだと書いてあり、なるほどなと思った。私はCDアルバムのようだと感じた。

    純粋な感想ではないのだけらど、「いわゆる普通」に生きていけるアッパーミドル的な人ばかりが出てきて、読むと落ち込んでしまう。時代の違いもあるしフィクションなのだから現実から突き放して読めばいいのだが、頭のどこかで自分はこんな大人にはなれなかったと思って、読むのが少し辛かった。

  • 他の作品はそんなことなかったけど、今回読むのにちょっとつっかかってしまったなーと
    擬音?オノマトペ?がなんかするする入ってこないのが多かった


    解説でもあったけど、江國さんの書く女性は受け入れる女性が多いなって確かに思った

    そこはわたしとは違うので、あまり重ならず響かなかったのかもしれない

  • 直木賞受賞作品。リアルを感じさせられる話がたくさん詰まっています。登場人物が共通して孤独感、喪失感というものを抱えて生きていて、読んでいる最中は何だか憂鬱な気持ちになってしまいましたが、実際人生はこんなものかもしれないと読みおわった後は軽い気持ちでした。号泣する準備は出来ていても、号泣できない事実を突きつけられるそんな話です。

  • 一話一話感慨深い、ちょっと悲しいかなぁ

  • 満ち足りているようで、どこか乾いていて、変化する想いに気付いている。
    読めば読むほど切ない。
    綺麗な言葉達。




    語尾を伸ばす大人は、ばかか優しいかのどちらかだ

    喪失する為には所有が必要で、すくなくと確かにここにあったとうたがいもなく思える気持ちが必要です。
    そしてそれは確かにそこにあったのだと思う。
    (あとがき)

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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