- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103834083
感想・レビュー・書評
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ニノが前作の主人公の雫石の石の強さを受け継いでいて、傷つきながらも進んで行く姿はとても共感できた。
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これまでの王国の主人公、雫石の娘、ノニの物語。
ノニも可愛くて魅力的なんだけど、雫石や楓、片岡さんのその後の人生をみれたことが一番良かった。
特に最後、ノニと片岡さんの混浴の場面で片岡さんが珍しく真面目に語るところ。前回の雫石との旅行を思い出した。
やっぱりよしもとばななさんは、たいていオチがないし、時々主人公の思考がとまらないあまりにひとりよがりに思えてしまうときもあるんだけど、でもいつもうまく例えようのない、なんだかいい贈り物を手渡しされた気持ちになる。
このお話もきっとこの先何回も読みなおすんだろうなあ。
ぽかぽか気分になれる、幸せな物語。 -
図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
視力の弱い占い師のパパ、薬草茶作りの達人のママ、そしてパパを愛するパパ2…。3人の親の愛を一身に浴びて育った片岡ノニは、陽光降るミコノス島で運命の出会いをした。その相手は、“猫の王国の女王様”と死に別れた哀しみの家来・キノだった。
なぜ今私の手元にこれが来たのか考えなければいけないのだと思うエピソード満載。
片岡でありたいけれども、雫石なんだろうと思って読んできたけれど、ノニに出会わなければいけない気もしてきた。
ノニとキノのその後も見たい。
おばあちゃんも、楓も去り際があっぱれ。
終わってしまうのは痛いけれどもう少しこの人を読み下げてみたいと思った。 -
2012.8.30読了。
自然と共に、揺れ動きながら生きていく。たぶん、乗馬をしてなかったら読後の気持ちはまた違ったものになっていただろうと思う。 -
『視力の弱い占い師のパパ、薬草茶作りの達人のママ、そしてパパを愛するパパ2…。3人の親の愛を一身に浴びて育った片岡ノニは、陽光降るミコノス島で運命の出会いをした。その相手は、“猫の王国の女王様”と死に別れた哀しみの家来・キノだった。』
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『みんな、実はいろんなものに
愛されたり
支えられたりしてるのに、
ちっぽけな自分の悩みで
いっぱいになっているのな。
人間ってほんと贅沢なものだよ。』 -
いいタイミングでこの作品に出会えてよかったなぁ
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王国三部作の後日談といった感じ。
雫石の娘の目線から見た三人の姿が描かれとてもおもしろかった。