- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103971054
感想・レビュー・書評
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読み終わって最初に思った事は、青春っていいねということでした。
いつも顔を会わせているのに、「歩行祭」でしか語れないことがあって、それによってみんながいい方向に向かっていくことがとても良かった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【再読】10年ぶりくらいかもしれない。学生時代に読んだときは、表立っては何も起こらないストーリーになんとなく不満を覚えた気がする。学生時代から抜け出して読んでみたら、やっぱり何も起こらないんだけど、青春だなぁとしみじみ思った。あからさまなキラキラではないけれど、その時だけ感じられる想いが詰まってるところに青春を感じる。今よりもっと歳を重ねて読んだら、また違った感じ方をしそうで楽しみ。
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学校行事で夜通し歩く。
これで一冊の本を書き上げるのだからすごい。
学園生活の、青春がこの一晩の出来事に凝縮されてる感じ。
僕からしたら、もう、決して戻ることの出来ない輝かしい高校生活。
作中にもあったけど、ほんと『今』は今しかないから特に学生時代てのは本当に特別な素晴らしい時間だから。
がむしゃらに、ぐちゃぐちゃに生きたらいい。
僕は残念ながら通り過ぎてしまったから。
だからこそ、良い思い出も、苦い思い出も輝かしいものなのかなぁ。 -
誰も死なない、ハデな事件もない。
でも、ものすごいことが起きた。気持ちに。
とっても良い作品です。読み継いで欲しい本です。
インターネットで場所を越えて、つながりがもてるようになった。
本は、世代をも超えていく力があると思う。
恩田 陸さんは、北村 薫さん、宮部みゆきさんと同じ感じ、人の色がした。
「夜のピクニック」を手にとって良かった -
高校生活の終わりは夕焼けみたいな切なさがあると思う。不安、寂しさ、希望。みんな同じだと思っていたけど、色々考えてたんだ…と後から気づいて恥ずかしくなったり、焦ったり、感心したり。
ラストが順弥の視点で、その真っ只中にいる本人たちは気づいていない「青春」を眺めている感じが素敵だと思う。 -
爽やかな読後感。高校時代にタイムスリップしたような気持ちになりました。自分も一緒に歩いているような感覚がありました。
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「歩行祭」でのミステリーかと思いきや。
純粋に青春小説だった。
ちょっとした謎とわだかまりと優しさが甘酸っぱい
大人のわたしには、もう遠い思い出でしかない風景をその場で見ている感じが良かったです。