博士の愛した数式

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104013036

作品紹介・あらすじ

世界は驚きと歓びに満ちていると、博士はたった一つの数式で示した-記憶力を失った天才数学者、と私、阪神タイガースファンの10歳の息子。せつなくて、知的な至高のラブ・ストーリー。著者最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • あなたは数学が好きでしょうか?と聞かれたら、”大っ嫌いっ!”ですと、”っ”を二つも挟んで答えたくなるくらいに私は数学が”大っ嫌いっ!”です。

    数学を好きだという人がその理由を説明する時に挙げる理由に、”答えが一つに決まるから”というものがあります。そして、そんな一つの答えを導き出す”数式が美しい”という言い方もよく耳にします。一方で数学を嫌いだという人の理由はなんでしょうか。数学が”大っ嫌いっ!”という私はそれを好きな人があげる理由の逆だと感じています。そう、”答えが一つに決まるから”というその理由。色んな答えがあってもいいじゃないないかというその理由。そんな私は”数式が美しい”と感じたことはありません。でも、ふとこんな風に思うことがあります。数学が好きという人はこの世界に何億、何十億とたくさんいらっしゃいます。そうであるなら、それはその人たちの思い違いでも、珍しい感性なんかでもない、私が、そして数学が嫌いと答える人たちが、単にその面白さに気づけていないだけじゃないか、と。一方的に、”答えが一つに決まる”という”数式の美しさ”を、無機質な、面白みのないものと勘違いして理解してしまっているのではないか、と。

    ここに一人の家政婦が主人公となる物語があります。彼女はこう言います。『学校へ行っていた頃から数学は教科書を見ただけで寒気がするくらい嫌いだったが、博士が教えてくれる数の問題は、素直に頭に入った』。そう、これは数学が”大っ嫌いっ!”というそんなあなたに数学の面白さを優しく伝えてくれる物語です。

    『これを使えば、無限の数字にも、目に見えない数字にも、ちゃんとした身分を与えることができる』と『埃の積もった仕事机の隅に、人差し指で』、『√』と書く男性。そんな彼のことを『博士』と呼ぶ『私』と息子。そして『頭のてっぺんが、ルート記号のように平らだ』という理由で『博士は息子を、ルート』と呼びます。『博士から教わった数えきれない事柄の中で、ルートの意味は、重要な地位を占める』という『私』。『ルート記号の中に数字をはめ込むとどんな魔法が掛かるか、三人で試した日のことはよく覚えている』という『私』。そして『私たちに求めるのは正解だけではなかった』という博士。『何も答えられずに黙りこくってしまうより、苦し紛れに突拍子もない間違いを犯した時の方が、むしろ喜んだ』という博士。そんな博士の元へ『あけぼの家政婦紹介組合』から、『一九九二年の三月』に派遣された『私』。『瀬戸内海に面した小さな町のその組合に登録された家政婦の中で私は一番若かった』という『私』は『面接のため博士の家を訪れ』ます。『上品な身なりの痩せた老婦人』に出迎えられた『私』に『世話をしてほしいのは、ギテイです』と語る老婦人。『最初、博士と老婦人がどういう関係なのか分からなかった』という『私』。『どなたも長続きしなくて、私もギテイも大変困っております』と続ける老婦人。『月曜から金曜まで、午前十一時に来て、義弟にお昼を食べさせ、部屋の中を清潔に整え、買物をし、晩ご飯を作って夜の七時に帰る。たった、それだけです』というその仕事。『弟さんは今、どちらに?』と尋ねる『私』に『杖の先で、裏庭の先にある離れを指した』老婦人。『離れと母屋を行き来はしないで下さい。あなたのお仕事場は、あくまで義弟宅です』とさらに続ける老婦人は『義弟が起こしたトラブルは離れの中で解決して下さい。よろしいですね』と一方的に語ります。そして『弟さんに、お目にかかれますか』と希望した『私』に『必要ありません。今日あなたと顔を合わせても、明日になれば忘れてしまいます』と不思議な説明をする老婦人は『ですから、必要ないのです』と、その申し出を断ります。『記憶が不自由なのです。今から十七年ほど前、交通事故に遭って、頭を打ったのです』と理由を説明する老婦人。『義弟の記憶の蓄積は、一九七五年で終わっております』というその症状。『義弟の記憶は八十分しかもちません。きっちり、一時間と二十分です』と衝撃的な事実を告げ、『では、明後日、月曜日からで、異存はございませんね』と言い切る老婦人。『こうして私は博士の家政婦になった』という『私』の博士の家での家政婦としての仕事がスタートしました。

    第1回の本屋大賞を受賞したこの作品。小川洋子さんの代表作として、読み応え十分のとても素晴らしい作品だと思います。では、順に四つの視点から見ていきたいと思います。

    まず一点目は登場人物の名前についてです。文庫本300ページという長編にも関わらず、登場人物の名前が全く示されないことに当初違和感を感じるこの作品。『私(家政婦)』、『ルート』、そして『博士』という呼称で全編を貫き通す物語。『名前を付けるのは難しい問題です。名前をつけた途端、その登場人物には生まれてからここへたどり着くまでの歴史が発生します』と語る小川さん。作家さんによっては名前に意味を持たせたり、名前にオチを含ませていたりする場合があるのと比べてもとても潔い判断です。『余分なものをそぎ落として、その人をより生き生きと描ける気がします』と続ける小川さん。そんな小川さんの意図通り、名前に縛られることなく、彼ら三人が話す言葉、行動、そして感情の揺れがダイレクトに響いてくる、雑念が取り払われて、物語がとてもスッキリと整理されて見えてくる、そんな印象を受けました。また、それは、数式の美しさにも通じていくものだと思います。x、y、zといった文字で表される『数式』。『私(家政婦)』、『ルート』、そして『博士』という呼称で表されるこの物語自体に『数式』の美しさと同じように整理された美しさを感じました。

    二点目は”80分”という博士の”記憶の制限時間”です。『義弟の記憶は八十分しかもちません』という通り博士の記憶は80分でリセットされていきます。そのため月〜金で通い続ける『私』も翌日になったら”はじめまして”の見知らぬ人扱いになるという”記憶の制限時間”は『私』のみならず、読者にもある種の緊張感を強います。制作コストとの兼ね合いで”3分間”しか戦えなかった”ウルトラマン”は、その短い制限時間の中で全力で戦い、視聴者は全力で応援する、制限された時間だからこそ、そこにドラマが生まれました。一方でこの作品の”80分”という時間は、記憶が維持されるために時間内にこなさなければいけない、という中でのドラマが生まれるだけでなく、逆に”80分”でリセットされるからこそ生まれるドラマがある、という逆の視点も見せてくれました。まさしく”制限時間”を逆手に取った発想です。制限時間を守る、守らない、この両方を時と場合によって使い分けていく主人公の『私』。そのことによって物語が単調になるのを防ぐとともに、展開が予期できない読者は最後まで目が離せなくなります。そして、小川さんは結末に向かって、この”80分”制限がすっかり刷り込まれた読者に、えっ?という不安定さを感じさせる仕掛けを用意します。納得感のある結末へ向けたその仕掛けは、冒頭に提示された”80分”という時間制限が結果として伏線となるものでした。”80分”をキーワードに構成されたこの作品。その構成の巧みさを導き出すとても上手い設定だと思いました。

    そして、三点目は、この物語で欠かすことのできない、数字、数式、そして数学についてです。この作品では、書名に『数式』と入る以上、それを読む読者は、『数式』とはなんだろう?と、読む前から期待感いっぱいにこの作品を手に取ったはずです。そんな読者の期待に応えるように、小川さんは、数字、数式、そして数学を物語の中心に据え、全編に渡ってそれらを登場させ、それらに物語をも引っ張っていく重要な役割を果たさせるように描いていきます。『階乗』、『素数』、『約数』といった言葉の登場で、かつての数学の苦手意識が思わず自身の中に顔を覗かせそうにもなりますが、小川さんの筆のマジックの力で瞬時に引っ込みます。その代わりに沸き起こるのは、数字、数式、そして数学って、面白いかもしれない!というワクワクした前向きな気持ちです。そんな読者に向けて小川さんは、なるほど、面白い!と読者を唸らせる数字のマジックを全編に散りばめていきます。『君の靴のサイズはいくつかね』という質問に『24です』と答える『私』。それに博士は『ほお、実に潔い数字だ。4の階乗だ』と語ります。『カイジョウとは何でしょう』と返す『私』に『1から4までの自然数を全部掛け合わせると24になる』と解説する博士。記憶が”80分”しか持たないことから、こんな会話を日々繰り返すことになる二人。恐らく博士はそれが25であっても、27であっても何らかの意味と結びつける知識があるのだと思います。そして、身近なものと結びついた時の知識ほど身につくものはありません。この作品ではそんな身近なところにある数字に、数学が持つ面白さを絶妙に結びつけて数字、数式、そして数学が如何に面白いものかということが描かれていきます。数学を学ぶ前に、まずはこの作品を読めば、数学嫌いに仲間入りした私のような人間が減るかもしれない、そんな風にも感じました。

    最後に四点目。それは、『数式』の中にドラマを描き出しているという点です。一つ例に挙げます。それは『オイラーの公式《eπi+1=0》※πiは乗数』について小川さんがこんな風に描いていく箇所です。この式を見て頭を抱えるしかない私ですが、こんな風に描かれるとそこには違う世界が見えてきます。『どこにも円は登場しないのに、予期せぬ宙からπがeの元に舞い下り、恥ずかしがり屋のiと握手をする』という『eπi』。そんな『彼らは身を寄せ合い、じっと息をひそめているのだが、一人の人間が1つだけ足算をした途端、何の前触れもなく世界が転換する』というその公式。そして『すべてが0に抱き留められる』と締める小川さん。『果ての果てまで循環する数と、決して正体を見せない虚ろな数が、簡潔な軌跡を描き、一点に着地する』という公式をそんな風に説明されると数式がまるで別物に感じられてもきます。数学に苦手意識を持って生きてきた主人公の『私』。そんな『私』が博士との関わりを通じて『知らず知らずのうち、私は数字や記号に対し、音楽や物語に対するのと同じような想像力を働かせるようになっていた』という変化を生みます。そんな変化は息子のルートにも良い影響を与えていきます。その一方で、”80分”という”記憶の制限時間”の呪縛からはもはや逃れられない博士。そんな博士もその限られた時間の中では、『私』やルートとの活き活きとした、人間味を感じられる時間を過ごすことができました。しかし、そんな時間を幸せであると感じれば感じるほどに『毎朝、目が覚めて服を着るたび、博士は自分が罹っている病を、自らが書いたメモによって宣告される』という厳しい現実がより際立っていきます。『さっき見た夢は、昨夜じゃなく、遠い昔、自分が記憶できる最後の夜に見た夢なのだと気付かされる』という博士の日常を思う時、小説の中の世界とは言え、なんと残酷な、なんと無情な設定なんだろう、と胸を締め付けられるような気持ちになりました。しかしその一方で博士はその胸中に『数式』が描くドラマをたくさん持って生きています。その記憶は博士の中でもリセットされることはありません。『数式』が描くドラマは博士にとっての救いとなり、博士にとってのまさしく生きがいでもあるんだ、この作品の結末を読み終えてそのように感じました。

    文学と数学の融合、最初そんな感覚を抱いたこの作品。実際に読んでみると、それは一見そうであって、そうではないとも気づきました。

    ”数学とは、それ自体が文学である”。

    我々が普段目にしている文学は文字で表現されていますが、数学という文学はそれが『数式』で表現されます。それ故に『数式』を解くということは、物語を読み解いていくことと同じではないか、この作品を読んで、そのようにも感じました。

    自分にとって苦手なものの象徴であった数字、見るだけで面倒なものの象徴であった数式、そして心の底から縁遠いものの象徴と感じていた数学の世界。そんな世界を誤解してきたのではないか、そんな世界には本を読む喜びと同じようにそこに物語を見ることができるものなのではないか、そんな風に感じさせてくれた物語。美しい数式の中に埋め込まれた真理探究への扉を開く物語。

    ああ、なんて美しく、なんて静かな世界観なんだろう、読み終わって、ふとため息が漏れた、そんな絶品でした。

    小川さん、数学って文学の一つなんですね!

    • kuroayameさん
      わたしの大好きな作品でしたので、拝見させていただきとても嬉しかったです
      わたしの大好きな作品でしたので、拝見させていただきとても嬉しかったです
      2020/10/27
    • さてさてさん
      kuroayameさん、こんにちは!
      いつもありがとうございます。
      また、コメントをありがとうございました。
      以前からずっと読みたいと思って...
      kuroayameさん、こんにちは!
      いつもありがとうございます。
      また、コメントをありがとうございました。
      以前からずっと読みたいと思っていましたが、期待通りの素晴らしい作品でした。レビューに書いた通りで、数学の面白さに触れることができて、その点からもとても感動しました。小川さんの作品、まだまだ読み始めたばかりですがこれからも読み進めていきたいと思っています。どうもありがとうございました!
      2020/10/27
  • 最近読んだ中でも特に面白かった一冊。

    記憶が80分しか持たない博士に家政婦として雇われた主人公とその息子、ルート。自分の記憶が80分しかもたなかったらどうしよう(本が読めない...)主人公と博士は知り合うことができない。知り合い話したりしても、80分もすれば博士に靴のサイズを聞かれる。切ないなと思った。

    すっごく、心に刺さり、余韻に浸れる話でした。今も余韻に浸っています(笑)

  • 高次脳障害を持つ数学博士の初老との関わり。
    80分しか記憶出来ない障害の持ち主。
    そこへ、家政婦として雇われてきた若い女性とその息子との交流が語られているストーリー。
    とても気難しい初老の男性が、この2人に出会ったことで、一歩一歩と希望ある明るい人生へと導かれていく。
    時々、子供のような態度でこの男性が愛おしくなります。
    博士の大好きな素数と野球選手の江夏豊が度々話に入ってきます。
    難しい数学用語もありますが、40歳を過ぎた私でも、懐かしさのあまり子供の参考書を読みながら勉強させて頂きました。
    かなり前に映画化もされたとのことで、今度はそちらも鑑賞してみようかなと思います。

  • 面白かった。数年前に映画化されたのを知っていたけど、その時は特に見たいとは思わなかった。けど、先日書棚にあったこの本を何気なくもって数ページ読んだだけで、すーっと魅きこまれてしまい、読後の今はDVDを観てみたいと思う。

    事故の後遺症で記憶が80分しかもたない元数学者と家政婦とその子供(少年)との織りなす物語。

    小川洋子さんは純文学作家だそうだが、よくもまぁ「数学」なんてテーマで小説を書こうとしたもんだと思う。だけど、彼女が数学を表現すると、数字がデジタルな記号でなく、美しさの要素や楽しさの要素、数字自体に感情すら生れてくるように感じる。

    自然数、約数、素数、ルート、虚数、対数、・・・中学、高校時代にならったまだ何となく覚えている数学から、友愛数(ピタゴラスの発見が最初らしい!)、完全数、三角数などというちょっとマニアックな数学が登場したり、アルティン予測、フェルマーの最終定理、オイラーの公式といった超専門的な数学まで登場する。

    ともかく博士自身が魅力的であり、博士の少年に対する感情、家政婦の博士に対する思いがまた魅力的であり、そこから展開される数学的な(?)出来事がとても面白かった。

  • 80分しか記憶を保てない博士。家政婦、その息子ルート。3人で過ごす時間は、とても穏やかで静かな時間。

    とても優しい暖かな気持ちにさせてくれる本であった。

  • 人間と人間の真の心の交流というのは、突き詰めるとこういうシンプルで美しいやり取りに帰結できるのではないか、と思わせてくれるような温かい物語でしたなぁ。

    江夏は偉大だ。そして素数は美しい。

  • 本日は、2021年4月29日。

    この本は、2016/01/05に読了済み。

    著者の小川洋子さん、ウィキペディアによると、

    小川 洋子(おがわ ようこ、1962年3月30日 - )は、日本の小説家である。岡山県岡山市中区森下町出身。

    兵庫県芦屋市在住。既婚で長男がいる。旧姓は本郷。祖父は金光教の教師であり、両親とも金光教の信者という家庭で育つ。父親は国家公務員。生家も教会の敷地内の離れだった。教会では祖父母、伯父伯母。従兄らが暮らしていた。

  • 初代本屋大賞受賞作。今で言う生活支援の基礎だなと思った。

  • 映画を知ってから、あらためて作品を読みました。
    江夏豊というところがわらった。
    人としての素のままの姿を教授に感じました。自分だったらどうだろうとおもってよみました。

  • 大好きな本を再読。
    読み進めるにつれて、頑固で変わり者の博士の印象が少しずつ変化していく。
    登場人物が少ない分、情景も思い浮かべやすかった。その中で特に、主人公視点の家の様子、博士の姿、ルートの成長が印象的だった。
    個人的に、数学の部分は集中して読まないと理解できなかったが、あまりに数字を愛している博士の姿を見て、なぜだか私も数字のことが好きになった。
    ページ数も多すぎずサクッと読め、感動とも悲しみとも違う形容し難い感情をもった。
    また時間をおいて読みたい作品。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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