乱鴉の島

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104308026

感想・レビュー・書評

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  • 火村スキーとしては、子どもと先生の掛け合いに満足。

    ミステリ読みとしては、金返せと思った本。

    どうしたって動機が浅い。
    そんなもんで、こんなめんどくさい殺人事件起こされたらミステリを娯楽にできんわ。

    数百円のために他人に危害を加える人間がいる世の中ですが、だからこそフィクションの世界では、その辺練ってよ、と思う。

  • 終始どきどきしました。中弛みを感じることもなかったし、最後は切ない気持ちなりました。ただ、島に隠された背景をかなりひっぱった割には普通だったように感じます。

  • 作家アリスシリーズ
    NeverMore--ケシテモウナイ。
    世界観も好きで良い感じに読めていたのですが
    動機が、、動機がぁ!!
    いや、あれはどうもなんというか、私の中ではナシです。

  • 火村&有栖シリーズ。

    若干消化不良かなぁ...。
    短編の方が好きかも...と気づかされた作品。

    でも子供達と火村&有栖の掛け合いとかはけっこう好きだったかな~

  • いろんな謎や示唆から勝手に想像して
    楽しんでたけども、結末というか
    謎解きの部分は、ふーん・・・。
    「高度な論理性」?なのか?

  • 2007年版本格ミステリベスト1位、週刊文春ミステリーベスト6位。めったに読まない有栖川有栖。だって難しいんだもん。これが本格派か。クローン人間なんて作りたいと思うかね。それこそ自分自身もクローンとなって、愛する妻と再び一緒になりたいだなんて。これを純愛とあがめる人達がいるとは。火村が気にしていた30代が多いというのは関係なかったのか。好きな作家だからといって、そんなに心頭するもんだろうか。クローンってどこまで進んでるんだろう。ハッシーのネタ元はホリエモンだろうか。いやこっちが古いか。本格派はやっぱ苦手だなー。

  • 再読

  • はい有栖川さん。

    とりあえず火村英生シリーズは読破せねば。

    いきなり長編読んだよ。鴉の文字が無視できなかったんだ。推理なんかする気がない読者はお嫌いだろうか。

  • 孤島という密室で起きるミステリーなので、
    アガサクリスティのそして誰もいなくなったのように次々に起こる謎めいた殺人。
    次は自分なのではないかと怯え、周りの人間を疑ってどんどん疑心暗鬼に陥っていく人々。

    ・・・なんてのを想像してわくわくしていたのですが、読んでみたら…
    確かにミステリーです。犯人もいたし、トリックもあった。
    ただ読み終えた私の一番印象に残ったのは扱っているテーマです。賛否両論のこのテーマは、今でも科学技術の進歩と倫理観の狭間にあるのでしょうね。あまり多くは語りません。

    やはり、私は火村&アリスのコンビが大好きです。久しぶりに、他の本を読み返したくなりました。古本屋さんを覗いてみようかなぁ。

  • 読中ののりきれなさは、たぶんハッシーに攪乱されたためかと。
    とはいえ、全体的にやっぱり冗長な感は否めないかなあと思います。
    トリックがわりとストレートだったし、動機の部分も分かりやすかったので、だからこそ結末に至るまで同じところをぐるぐる回りすぎてるような、もどかしさがあったのね。
    そして、その動機の部分。こういう動機はむしろかなり好みな感じなのだけど、なぜかしっくりこなくてなんでだろうと。
    たぶん私、この動機を火村に語ってもらいたくなかったんだと思う。

    火村はもっと、人を殺したいと思ったという犯罪者とひどく近い場所にいながら、そこには必ず薄くとも厳然とした壁がある、反対側の岸にいる、そういうリアルな感情(あるいは愚かな、と形容さえできそうな熱情)とは隔絶してるような感じがするのです。
    だから今回、この動機を熱をこめているように思えるほど語ってしまった火村に、なんだか違和感を感じたんですね。
    すごく個人的になんだけど、私は火村にはもっと、感情や衝動に対して冷笑的というか、冷徹でいてほしいのかも。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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