住宅巡礼

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104350018

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  • アスプルンド 森の火葬場
    ルイスカーン

  • 12.04.09読了

  • 住宅設計専門の建築家と自負する研究者が
    心に留めた家を訪問し続けた旅の記録である
    住人がそこで生活している住空間を訪ね歩く手段として
    「住宅巡礼」と言うシリーズ本の企画を立てて実行した強者である
    ほかにも「住宅読本」などの著書がある

    読みやすい文語調で書かれたエッセイか日記のような文は
    その家の設計者個人の個性や癖を浮き彫りにし時代の匂いをも書き込んでいる

    住処となる家はそこに暮らす人にとって大きく影響する重要な環境となる
    その人生を裏付ける大きな要素と成らざるおえない
    家は成長する個性が時を越えて暮らすための空間として
    十分にやり取りできる対象となれる必要がある
    従ってその時空間の性質の種を生み出す設計者は大事である
    物質的なメリットのほかに精神的とまで言わなくとも
    意識的にフレキシブルで直感を磨いた人でありたい
    実際に住むことになるオーナーを理解できて
    その意を汲み取れることが基本となる
    その上で設計者の経験と主張をオーナーに十分に伝え
    お互いの主張を織り込み一つの目的を引き出したイメージを描けてこそ
    設計者として自分の存在を実感できることになる
    その空間は住み手と一緒に成長するに絶える力を持っているだろう
    時にハモリあるいは抵抗しながら生きた場を創造して行くはずだ

  • 世界の有名な住宅建築がのっています。写真に加えどれも著者のスケッチや図面がのっていて暖かみのある本です。建築をやっている人だけではなく、どんな人でも読みやすいと思います。最悪、写真とスケッチだけでも面白いと思います。

  • 建築家がどこにどう工夫をこらしているのか著者撮影の沢山の写真と平面図により丁寧に解説。建築家の意外な着眼点が掴めて楽しい。建築とりわけ住宅建築ファンにお奨めで、飾らない人柄がにじみでた著者の言葉は読んでいると心地よい気分に。(amazonより)

  • 意味も分からず(わかんなくなってた)大学を目指していた頃、六歳はなれたいとこが「お年玉代わりに」とプレゼントしてくれた本。
    今となれば初めて建築方面に興味を持ったきっかけということでしょうか。

    高校生にも読みやすいやわらかーい文体、なんともすてきすぎるスケッチと手書きの図面。
    大学に入ってからもしばしばページをめくったものです。

  • 名建築と呼ばれている住宅のやさしい解説書。
    写真や絵がいっぱいだし、難しい言葉を使ってないし、「この家にはT字のモチーフがいっぱいあるよ!」みたいな初心者でもつっつきやすい内容の解説が素敵。

    家具があるルイスカーンのエシェリックハウスの写真がいっぱい。
    T字モチーフ。
    憧れの壁一面本棚。
    あぁ、こんな家に住みたい。

  • 本当に、穏和そうな人柄が伺えるような絵と文章を書かれる。
    どれも有名な作品ばかりなので馴染みやすく読みやすい。

  • 建築の本って、自分にとってはなんだか小難しいことが書いてあることも多く、好きなのに敬遠しがちなのだが、中村好文さんの本はどれも読んでいてワクワクする。
    安藤忠雄も好きなのだが、自分が家を建てるなら中村さんに頼む。
    いや、頼みたい。

  • 建築の選択も文章も好感が持てる。
    この系統の本の中では一番好き

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著者プロフィール

建築家

「2022年 『線と管をつながない 好文×全作の小屋づくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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