- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104394043
感想・レビュー・書評
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話の途中から、オチは大体予想はついたけれど、文章を手繰って行くと胸にずんとこたえるものがあった。
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良かった!
話の流れも
内容も
そして、最後の顛末も
読んで良かった。 -
江戸から明治に代わったばかりの時代、獄舎にて一人の打ち首の刑がまさに執行されようとしていた。そのとき半鐘の鐘が鳴り響く。数年ののち、その関係者に当時のことを語ってもらう形式で話が進んでいく。とても面白い。
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泣ける、という内容ではないし、全面的に独白で書かれているために大変読みにくい。だが、内容はとてもユニークで楽しめた。価値観が大きく変化する時代にあって、人としての矜持とは何なのかを深く考えさせられる内容に感じた。
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2015年2月22日
すごくよかった。武士の矜持、牢名主の男気。三大美人の真っ直ぐなところ。
杉浦の役回りに驚かされた。憎まれ役をずっとやりきったとは。
丸山と身ふたつのひとりと分かりあっているこの濃さ。友情、家族を越えたつながりに現代にない何かを感じる。 -
ぬるくない時代の話。混乱、不安、変遷入り混じりながらも中途半端な時代。
そんな中の本当の武士としての生き様が胸を打つ。 -
赤猫とは伝馬町牢屋敷に火事が押し迫った際 の囚人を解き放つ事。幕末から明治へと時代が移りゆく時代、3人の囚人が解き放ちを受 ける。解き放ちの条件はともに火事が収まっ たならば決められた時刻までに帰って来ること。全員同時に戻れば無罪放免。一人でも欠 ければ戻ってきた者は死罪。そして全員戻ら なければ牢同心が切腹。縁もゆかりもない四 人が、江戸から東京に変わったばかりの時代 を各々過去の因縁を背負いながら必死に生き る様を描く秀逸な作品。博徒、夜鷹、旗本の 御曹司、それに牢屋敷の同心をうまく絡めて 生きる事の意義を問う。武士の動なる矜持。 グゥときます。
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火事と喧嘩は江戸の華。幕末から明治への移り変わりの混乱時におきた火災を舞台に描く、長編時代小説。
江戸から明治へ、混乱の世を襲った大火事。
鎮火後、三人共に戻れば無罪、一人でも逃げれば全員死罪という条件付きで
火の手が迫る小伝馬町牢屋敷から、曰くつきの重罪人―繁松・お仙・七之丞の三人の囚人が解放される。
千載一遇の自由を得て、命がけの意趣返しに向かうが、信じられない怪事が待ち受けている。
結末は涙です。
浅田次郎らしい美しい終わり方でした。
※小伝馬町の近くに住んでいますが、小伝馬町のイメージが変わりました。 -
火勢が迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった曰くつきの重罪人―繁松・お仙・七之丞。鎮火までいっときの自由を得て、命がけの意趣返しに向かう三人。信じられない怪事が待ち受けているとは、知る由もなく。―幕末から明治へ。激変の時をいかに生きるかを問う、最新長編時代小説。
・・・紹介文
5人が順番に語っていく。
だからか、読んでいるって言うより、語りを聞いている感じ。
浅田さんの人情話は好きです。特に任侠系・・・?
最後は静かに涙が出てきます・・・。