死んでも何も残さない―中原昌也自伝

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著者 : 中原昌也
  • 新潮社 (2011年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104472031

死んでも何も残さない―中原昌也自伝の感想・レビュー・書評

  • いやあ何といいましょうか。ところどころ陰謀史観めいた記述が目につき、おやおやと思っていると終盤にきていきなり「ピンチョンですよ、敵は」と陰謀史観否定の言説。それでいながらシステムに対する抵抗を訴えたり、もう虚実裏表ないまぜというか区別なしの世界。

  • 自分の手で殺すか、でなければ私の払った貨幣で殺すのか。
    ただそれだけの違いさ。

  • 売れてしまった。

  • "リアルタイムで最先端にふれたわけではいが、すべてが終わったということを端的に表現しているのがノイズである"

  • 自分のような田舎者からすれば、ずいぶんなシティーボーイの中原昌也。けれども都会育ちは都会育ちなりに、悩みはあるのだなあ。それは、最先端を行き過ぎていて、だれも共感者がいないという悩み。とはいえ読みながら気づいた。これは、最先端を行かなさ過ぎて困るという田舎者の悩みとさして違わないということ。正直に生きようとすれば、所構わず苦労する、という教訓を得たといえば得た。

  • 出た当初はレビューなんかであまりいいこと書かれてなかったので躊躇していたが、これはおもしろい。

  • こんなにやけくそな自叙伝があるのか…!

  • 語られている内容は一貫して親、影響を受けた作品、嘆き、この三つ。本人曰く、幼少期に観たB級映画に影響されてこんな人生になってしまったということらしいが、書いてある内容もまさにB。話に一貫性はなく、猥雑な内容と、なんでこうなってしまったんだろうの自虐がほとんど。しかし、読む方も読む方でそれを求めて読んでるわけだから、エクスプロイテーションに変わりないと思う。読者は全て、中原昌也の手の内で転がされていると言ってもいいのでは。ただ誤解が無いように言うと、本当におもしろい本です。特に「第五夜 暴力温泉芸者は高校四年生」マンションの管理組合の話は大笑いしました。図書館で借りて読んだのだけど、新品を買ってもう一回読みます。表紙がかわいい。

  • トイ・ストーリーで感動するところに、驚きながらもナルホドと。関係ないがこの本に出てくる越川は、死んでくれ。

  • めずらしく中原さんが真面目に話してくれています。中原さん最大の不幸は、あまりにも面白すぎる人生経験にあるんじゃないでしょうか。

  • 中原氏の自伝というが、本人の口述を編集者がまとめただけ。がっかり。

  • 曽我部恵一さんがTwitterでよかったと言ってたので読みました。
    著者のことはまったく知りませんでしたが、なんてネガティブな人なんだろ(笑)
    内容はまるで懺悔。本音を包み隠さなすぎ。
    一気に読んでしまったので、面白かったんだろうと思う。
    文学賞を3つも受賞していながら、文章を書くのは仕方なくといった感じ。
    世の中にはいろんな人がいるなぁと感心しました。それと、本当に欲しいもの程、手に入らないんだなぁと感じました。

  • 2012/2/8購入
    2015/10/12読了

  • (中原昌也著/新潮社/1400円+税)装画とタイトルは100%ORANGE/及川賢治、装丁は新潮社装幀室。
    http://www.shinchosha.co.jp/book/447203/

    この本は、カバーと帯の色の激しさ、そして装画の強さ、その2点で手に取ったもの。すごいパワーを感じる。でもそれだけだったらこの本は買わずに棚に残したかも。最後の決め手となったのは本扉の文字。著者本人が書いたかのような不器用で強い文字。これで完璧にこの本を読みたくなりました。

  • 「生活の基盤ぐらい、ただでよこせという感じがする。」には笑った。近くの宗教家をぶん殴って殺して家の前に吊るしたいとか、何の救いもないとか、作家といわれるのがいやだとか、本当どうしようもない。なんでこんな本買っちゃったんだと思った。けど、うそのない見栄のない純粋な感じ伝わってきて、このまま生きてほしいとおもった。私の本代で、生活の基盤の足しにしてほしい。トイストーリーをみて感動していた。あんな仕事がしたかったって。純粋なひとだなぁ

  • 相変わらずひどかった
    読んでると胃がもたれてくる、でも読んでしまう
    言っていることが真っ当だから余計に胃もたれする
    読んでいてこういう気分にさせる作品はそうはない。

  • タイトルからして出オチで、本屋の新刊コーナーに置いてあるのを見たとき、反芻して変な笑いがこみ上げてきた。

    今回のこれは、インタビューの口述筆記か何かだろうか。それとも、あえてそういう文体で書いたのだろうか。どっちにしても本人の苦痛からすれば同じことなのだろうけど。

    「書きたくて書いているのではないことしか書きたくない。どうしてそれが分かってもらえないのか」と、相変わらずの調子だ。

    彼の作品や態度に嫌悪を抱くのはたやすい。しかし多くの人はその嫌悪するものの正体をつきとめることなく、彼や作風のせいにしてしまう。

    共鳴してしまうことを恐れるのだろう。しかしその「恐れ」が嫌悪のターゲットになっているもので、それを生み出しているのはあなたであり、私であると、早々に気づかなければ本など読む意味はない。

    中原氏にとっては皮肉なことだが、僕はこれからも彼の本を読みたいと思っている。

  • どんなに書くことが嫌だとしても、需要があるからしかたない。
    だっておもしろいもん。

    私はそこまでのファンじゃないけど、読んじゃう。

    「もはや僕でも世界のバカバカしさには追いつけない」という一節にはしびれた。

  • 人の愚痴がオモシロいと思えるほど、寛容なタイプであるわたくしではないはずであるが、オモシロかったです。共感できない愚痴を友情で補って耳を傾けることと違い、共感できる部分が相当をしめているからオモシロいと思ったのだと思います。もやもやしている何かを代弁してくれたような気がします。現状を受け入れた自分のスタンスが話せば話すほど明確になっていく、あきらめつつすっきりしていく展開が心地よいです。

  • 虚実皮膜。

    「貧乏な都会っ子は不幸だ。共感は得られないし、生まれ変わることもできない。世界中のモノや情報が腐るほど視界に入ってきても、結局、手に入れることができない境遇。寂しくて、みんなが好きでないマイナーなものに想いを寄せるしかなかった」

    この一文に、解毒された。

  • 普通がなんだか気付けよ人間。

  • 中原昌也の作品を読むと人生が嫌になってくる。世の中にはお手軽に泣かせてくれるベストセラーが数多くあるけれど、そんなものはすぐに忘れ去られ消費社会のチリになる。中原の作品は違う。そのあまりのくだらなさが生み出しているのは、世相の反映だとか読者の自己投影だとかいうぬるい表現以上の「屈折」だ。実力を持ってして、その屈折が唯一の真実だと読者に思わせてしまうのだから、なおさらやりきれなくなる。

  • さすがにしみったれた気分になった。言ってることはまさに正論という感じがする。

  • 死んでも何も残さない―中原昌也自伝

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死んでも何も残さない―中原昌也自伝の作品紹介

21世紀の『人間失格』が今、降臨。もはや生ける伝説。最後の無頼派作家/ミュージシャンの魂の軌跡全告白。

死んでも何も残さない―中原昌也自伝はこんな本です

死んでも何も残さない―中原昌也自伝のKindle版

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