さよならクリストファー・ロビン

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 629
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104508020

感想・レビュー・書評

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  • こういうのを「小説」っていうのかと思いました。映像化出来ない物語というのか。。

  • 谷崎潤一郎賞受賞記念 特別講演会 楽しみです♪

  • オオカミが噂を耳にしておばあさんや赤ずきんをバリバリ食べて猟師に自分を殺させるシーンからとても面白くなりそうだったけど失速してまたふわふわとした世界に戻った。
    高橋源一郎さんはとても世間の評価の高い、おそらく素晴らしい作家さんなんだと思うのですが、本書も恋する原発も私にはわからなかった。
    わからないというより、楽しくなかった。
    それは私が大人になってしまったとかそういうことではなくあくまでも好みの問題。

  • 前半すごく引き込まれ,この人の本をもっと読んでみたいと思った。後半やっぱり私には難しかった。でも読んでみたいというのは変わらないかも。表題先はてっきり震災後に書かれた話だと思った。

  • 谷崎賞受賞ということで読んでみました。
    この人の書くものは、鈍った想像力をいつもここちよく刺激してくれます。
    今回も想像力のヘッドスパ状態で、みごと昇天。
    彼岸との境界があいまいになった世界を描いた連作集、ということでいいのかな。子どもが多く登場するのは、そういう世界に近い存在だからなのか、とかなんとか、思いめぐらす贅沢。

  • 「でも、ぼくはもう一度、きみと会いたいな。あの木の下で。」

  • じゃあ、みんな、何がなんだかわからないものを、いつも見ているの?
    ああ、すべての人が、いつも、何がなんだかわからないものを見ているのさ

    もう実在する世界など一つもなくて、ただ夢に似た物質が、一様に、この空間を埋め尽くしているだけなのかもしれない。そして、それを知らずに、まるで、自分が存在しているように信じ込んで、わたしやおまえは、憎しみあったり、戦ったりしているのかもしれない。

    パパ
    なんだい?
    パパってほんとに、パパ?
    たぶん
    ぜったい、っていって!
    なんで?
    こわいから。パパ
    なんだい?
    ぼくって、ほんとに、ぼく?
    そうだよ
    えええっ!なんで?パパは、パパじゃないかもしれないのに、どうして、ぼくはぼくだっめわかるの?
    そうであってほしいから
    そんなんでいいの!
    いいんだよ
    ねえ、パパ
    なんだい?
    ぼくたちって、ほんとに、いる、のかな
    いるよ
    なんで?
    そうだったらいいな、ってパパが思ってるから

    気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ぼくの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした…

  • 言葉にできないような感情の中で読み続けました。切なくてでも優しい物語でした。

  •  「虚無」と戦うものたちの物語、と帯にあるが、そのとおり物語を紡ぐことで虚無に抗おうとするプーさんたちを描いた表題作の読後感がじんわりと哀しくて好いなぁ。
     しかしまぁ、児童文学風に軽易な文体に反し、世界観が重くって読みにくいなぁ。
     読んでいると虚無に打ちひしがれそうになるのがまた好いのだけど、ラストに近付くにつれて失速していく感がやや残念。

  • 怖いくらい面白かった。
    発想というか考え方というか。
    ドキドキしながら一気に読んだ。

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著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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