- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104731510
作品紹介・あらすじ
切なく身を焦がす片思い。遠い日の恋の記憶。束の間の逢瀬。そばにあった温かなぬくもり。そして…。甘く、そしてほろ苦い。あなたをとろけさせる、ひとかけら。6つのチョコレート・ストーリーズ。
感想・レビュー・書評
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井上荒野、江國香織、川上弘美、小手鞠るい、野中柊、吉川トリコによるチョコレートに纏わる恋愛短編集。
元々は森永製菓が実施した「森永チョコレート カレ・ド・ショコラ」キャンペーンのプレゼント本に、加筆修正して単行本化したらしい。
正直、江國さんと川上さん以外は初めて読んだけど、バレンタイン前に読むとより良いです。
チョコレートと一緒にどうぞ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平均的にいい小説。
「二度目の満月」がよかった。 -
チョコレートのキャンペーンから始まっただけあって、チョコが食べたくなる。そういう意味では成功かも。落ち着けば、食べなくても甘々なストーリーと描写でお腹いっぱい、胸やけしてしまうのだけれど。夢みがちな恋愛ものと僕の相性はあまり良くないようです。once in a blue moon(めったにないこと、特別なこと。ブルームーンとは、一ヶ月で二度目の満月のことらしい)って言葉を知れたことが一番良かったかな。
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チョコレートは魅惑の食べ物だ。
特に私はあまーいチョコレートが大好きである。
この本には6つのチョコレートの話が入っている。
大人なビター味もあるし
こってりと濃厚なものもある。
私は野中柊さんの話が一番好き。
私の大好きなあまーいチョコに一番近い感じがするから。
チョコレートはやっぱり甘くなくっちゃね。
幸せな気持ちにさせてくれる
チョコレートと小説は
これからも私人生の必需品なのです。 -
江國さんつながりで、図書館で借りた本。
チョコレートがキーとして出てくる物語を集めている。
チョコレートというと甘い話を想像するけれど、
そればかりではなかった。 -
小手鞠さんと野中さんがいるため、読んだ本。どのお話も記憶や思い出にそったお話だった。そして、チョコレートがでてくるお話が多く感じた。記憶は甘いまま残るけど、そんな中でも現実を見て歩く女性のお話。どのお話も心に残るお話だった。
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湖の聖人 小手鞠るい
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読了日2013/06
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(2016/12/6読了)
これも先日読んだ「コイノカオリ」同様、井上荒野さんに触れてみるお試しで選んだ短編集。他に、好きな作家さんもいたし(川上弘美さん)
井上荒野さんの話だけ、主人公が男性だった。私の井上荒野さんのイメージは、主人公は大人な女性なので、珍しく感じた。短期間で2作品読んで、井上荒野さん復帰の時期ではないと思った。
吉川トリコさんの話以外は、大人の空気が流れている感じ。一番好きなのは、川上弘美さんの話。ハッピーエンドを匂わせているけど、そうじゃなくても良かったな。
森永製菓のキャンペーンプレゼント本とのことで
必ず、チョコレートが登場する。一番食べてみたいと思ったのは、野中柊さんの話のチョコレート。次は井上荒野さん。
(内容・文庫版より)
誰にだって、大人になるために忘れなければならなかったことがある。それでもなお、成長した心の奥底にひっそり残る記憶の欠片。それはふとした瞬間に浮かび上がり、胸の中のやわらかい場所に触れて、とうに大人になったはずの自分を困らせるのだ―。女性作家陣が描く、時を経て初めて味わうことができる感情。かつての不完全な思い出が、今の自分を完璧にする、甘美な6篇の物語。
本書は森永製菓株式会社が2007年7月から2008年3月までの間で実施した「森永チョコレート カレ・ド・ショコラ」のキャンペーンのプレゼント本「ひとり時間にカレ・ド・ショコラ 6ショート・ストーリーズ」に加筆修正の上、単行本化したものです。
(目次)
井上荒野 ボサノバ
江國香織 おそ夏のゆうぐれ
川上弘美 金と銀
小手鞠るい 湖の聖人
野中柊 二度目の満月
吉川トリコ 寄生妹