アナ・トレントの鞄

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  • 新潮社 (2005年7月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104770014

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アナ・トレントの鞄の感想・レビュー・書評

  • 『ミツバチのささやき』
    という古い映画の中で
    ある女優さん(アナ・トレント)が手にしていた鞄。

    その鞄がどうしても欲しい、と
    旅に出ず(?)して旅立った、クラフト・エヴィング商舎の面々。

    旅先が旅先だけに
    道中、思いがけず手に入る『珍品』の、まぁ摩訶不思議さと言ったら!

    その貴重なる品々をまとめ、『カタログ』に仕上げたこの本は、
    ある意味、これまで見た全ての夢の総まとめ集みたいだな…、と思った。

  • 詩的散文。幻想までいかないけれど少し不思議なおはなし。

  • まさか、スーパーカリフラジェリスティックエスピカリドーシャスが出てくるとは!!!!!
    それが出て来ただけで評価高いです。

  • +++
    遠くから見つめていたものが、いまなら手に入るかもしれない。かくして時空を超えた仕入れの旅が始まる-。旅先から届いた品々は全34品。探し求めたすべて一点かぎりの商品を洒落た写真と文で紹介する架空カタログ。
    +++

    架空カタログと承知していて、架空カタログにしか見えないのだが、それでもどこかの誰かが手にしていてひっそりと愛しげに眺めているような気がしてしまうのは、言葉に添えられている坂本真典氏の写真のすばらしさによるところも大きいだろう。
    カタログに載せられているものの選ばれ方、扱われ方はまさにクラフト・エヴィング商會であり、小さくて大きい、遠くて近い、不思議な感覚に包まれるのである。

  • 2017.09.06 図書館

  • 映画「ミツバチのささやき」で見たアナ・トレントの鞄に心を奪われた。ぽっかりと口を開けた鞄にのみ込まれ旅立ち、色々な道具と出会う。そういう物語なのかな? 何度か読み返したけど、うまいこと物語を吸収できず、終始フワフワした感覚が付きまとった。
    どこかへいってしまったー、より商品の子細を見て取れる写真が少なく、ここはちょっと残念な点。クラフトエヴィング商會の作り込まれた、ありそうでない品を見るのが好きなので。

    旅の途上がクラフトエヴィング商會の、旅の記録。
    商品説明どういうこと? と首を傾げたくなるような品も。
    時に、小窓の「いつか誰かが、小窓の中にわたしをみつけてくれる」ってホラーじゃ。

  • なんなんだろう、この人たちは。本の中に出てくるものすべてが愛おしい。そしてその発想に舌を巻く。

    これはあの本にでてたなぁとか、棚卸のときに見たなぁとか。

    本当に素敵だ。

  • 全てこの世にありそうで、ないもの(もしかしたらあるかも?)、「ないもの、あります」CE商會オリジナルの商品カタログとその物語。あっても役には立たないが、こういう商品が欲しかったと思える素敵な品ばかり。そういう商品は文字だけでは想像するのも難しいが、ちゃんと実物を作って写真を載せてあるのが楽しい。本に対して同じ嗜好を持ち、それをベースにアイデアを話し合える相方がいるって、最高に楽しいだろうなと感じた一冊。ものすごく羨ましい!

  • 今回はさっくりと読了できたのは、私にあんまり引っかかるものがなかったからか。ただいつもながらおもしろい見せ方だったし、装丁は良かった。

  • そこにあるだけで、どこか遠くに結ばれてるって
    なんだか素敵だなー。
    機能だけがすべてではないってことなんだな。

  • ああ、いいなあ…!!と思う。
    無条件にこの本が好きだと、この本に憧れると言い張れる本だ。
    空想の世界の片隅から、ひょいと現実の世界にこぼれ落ちてきたような品物達。これがもしイラストだったらここまで好きになってなかった。写真だからこそ、実際にこの品物達は存在したという証拠があるからこそ、私はこの本が大好き。

    文章だと「セリンジャーのラウンドの変ロ音」「やさしいアイロン」
    品物だと「プロンプターの引き出し」「ブルースを歌う男の部屋の切符」「エッジの小さな劇場」が特に好み

  • このシリーズのとりこ。

  • 全体的に、クラフト・エヴィング商會さんの商品は、小さくて、愛おしいものが多いな、と思う。たた、そこから繰り広げられる世界はとても大きなものだと思う。
    表紙にある無数の小さい点にも、ただの点ではない、何か隠された意味があるのではないかな、、、と、読者の想像力を掻き立てるのです。

  • 『ミツバチのささやき』という映画を観たとき、主人公を演じるアナ・トレント嬢が手にしている鞄に猛烈に惹かれ、手に入れたいと感じた。クラフト・エヴィング商會の新しい商品カタログを作るにあたって、鞄を抱えて古今東西、時空を超えて仕入れの旅へと出る。いつか例の鞄にもめぐり合う日を信じて―。

    旅の道中で出会った不思議なアイテムを写真つきで紹介していく。現実には有りえないと思っても、世界のどこかに実際に有ってほしいと願いたくなるような一点モノの品の数々。クラフト・エヴィング商會らしい、現実と空想の狭間に紛れ込んだような、不思議な余韻を残してくれる。このクラシック調の世界観に、時折どっぷり浸かりたくなる。夜が似合う本。

  • 「みつばちのささやき」の関連本かと思って手に取ったら違っていたのでがっかり。でも読み進めていくうちに面白くてあたたくてとても楽しめました。

  • 「ここではないどこか」が好きでSFやファンタジーや幻想小説を読んでいるけれど、クラフト・エヴィング商會の「どこか」はすぐそばにあるのに絶対に手の届かない、違う階層のような気がする。よく読んでいるファンタジーのような、遠くて物理的に手の届かないものではなく、手を伸ばすどころか既に重なっているのにどうしても触れられないものみたいな。
    もしかしたら私は既にそこにいるのに、気づいてないだけみたいな。

    この本には、そんな今にも触れられそうなものがたくさん詰まっている気がする。

    欲しいのは、「七つの夜の香り」「ただひとつの夜の香り」「『セリンジャーのラウンド』の変ロ音」「ドーナツの袋に書いた物語」「月夜のタイトロープ」、そして「ほのかな光、いくつかの断片」の豆本。
    欲張りだけど。

  • ささやかなファンタジー。すごくツボ。これぞクラフト・エヴィング商會!

  • 映画だの、少女だの、鞄だの言っているが結局のところ実は「クラフトエヴィング商會版ドラえもん」みたいな本。本そのものがどこでもドアのような、タイムマシーンのような。でも、時折おしゃべりもするからドラえもん本人か。出てくる「どーぐ」がまた、奇想天外で心地いい。夜、眠る前に眺めるには良さそう。これ、もっとたくさんの道具が出てきたらいいのに。

  • クラフト・エヴィングさんの本の中で一番好きな本。
    図書館で10回は借りてる。

  • 可愛いセンス!

  • 「稲妻の先のところ」と「暗転ばかりの戯曲集」が欲しい。

  • supercalifragilisticexpialidocious

  • はぁ。すてきなため息をありがとう。

  • まるでサーカス小屋の裏側に迷い込んだよう

  • みつばちのささやきははじめて見たスペイン映画であるだけでなく、その後に見たアルモドバルやカルチャースクールのフラメンコ的なものを一切感じさせない暗さで、その後、スペインで探しているのはこの映画の暗さとモノトーンなのだと思っている。エル・スールの舞台になった場所まで足を運んでしまった自分には、だからどうしてもアナの鞄を手に入れたい、という気持ちが痛いほど分かる。
     そんな気持ちを持つ?この商会のことを、小川洋子さんのエッセーで知ることができた幸福。さらには、吉田さんのつむじ食堂を偶然にも読んでいたことの感動。一個一個がつながったようで嬉しい。スペード専門店でスペードを買って、一日一個のドーナツでお話をつむいでみたい。

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