- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105052515
感想・レビュー・書評
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内容のイメージとしては、はてしない物語。
ただ、主人公の少年ブレークはバスチアンと違って、本好きの少年ではないけど、も。
その本に導かれ、本を手にするところは似ているけれども、そこ以外は。もう少し冒険譚というか。
ただ、なんとなくどこか物足りない感じがした。
面白かったけど、物足りない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真っ白なページが続くなか、唯一“本に選ばれた者”のみが読めるページを発見する。それは全ての叡智が書かれ、手にした者は世界を支配できるといわれる『最後の書(ラスト・ブック)』。この不思議な本を巡って、『最後の書』を守る者と追う者の攻防が始まる、中世のドイツと現代のオックスフォード図書館の二つの舞台が交錯した冒険劇。
活版印刷技術の発明者グーテンベルクという歴史上の人物も登場し、ファンタジーだけどそれだけに留まらない展開はすごく魅力的。後半に向けて急ぎ足になってしまったのは残念だけれど、本、図書館、ドラゴン、過去と現代の往来、冒険劇…と面白い要素をたくさん含んでいる。
映像化が予定されているようですが、個人的にはラストに工夫を凝らしてほしいと願ってやみません。 -
現代のイギリスと1450年代のドイツとを舞台に描かれる歴史ファンタジー。
交互に描かれる世界をつなぐ一冊の革表紙の本。
主人公はいずれも普通の少年。
ワクワクするような設定だ。定番のファンタジーと言えるけれど,マニアックな読書オタクの心をくすぐる仕掛けが沢山散りばめられている。人間同士の感情や言葉のやりとりにもう少し色があっても良いように感じたけれども,このままでも充分にそれぞれのキャラクターの魅力は伝わってくる。
訳の問題か,少々回りくどかったり,わかりにくい表現も少なくない。移入に時間のかかる人もいると思う。
私は特に1950年代ドイツの章が好きだ。魔法と歴史と切なさがつまっている。史実に基づいたファンタジー程夢を与えてくれるものは無い。それが真実では......?と思わせてくれる。
朝の八時まで読み耽ってしまった一冊。 -
実在した過去、グーテンベルクの印刷などと、ファンタジー、リーフドラゴンから生まれた不滅の本、これらの過去編と、現在のオックスフォードを舞台にブレーク少年の困惑と空白の本。アイデアは確かにナルニア物語的だが、現在の人物に魅力がなかったのが惜しい。
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うーん、よくわかりませんでした。結局謎はなぞのままってことですね。ターキッシュ・デライトと一見親切そうな女性・・・どこかで見たような組み合わせ。
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1冊の本を巡るファンタジーですが、まさしく『指輪物語』の指輪と同じく、とても魅力的でとても呪わしいアイテムとなっております。
これまたワーナーが映像化したいらしいです。
ラスト近く空白の本が図書館地下書庫の全ての本を呑み込むシーンなどは、映像にしたらさぞや圧巻になるでしょうね。
装幀 / 新潮社装幀室
原題 / ENDYMION SPRING (2006) -
苛立った人たちの話。<br>
エンデュミオンには素養があると思います(何の) -
メタ構造ではなし。