- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106002656
感想・レビュー・書評
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【オスマン帝国からトルコを掬い上げた男】
【文章】
読み易い
【ハマり】
★★★★★
【共感度】
★★★★・
【気付き】
★★★★・
・「国民国家」と「工業社会」の成立には、政教分離が必須
・新技術の導入時には、神学者が聖典に違反していないかを検討して決定していた
・トルコの変革は、日本の明治維新とは重さが違う
・日本には宗教に根差した「国家原理」が無かった
・イスラム世界では、無神論者は人間扱いされない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2000.02.19読了)(1999.11.22購入)
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ヘタリアに、トルコさんにハマった!より詳しく知りたいけど何から読めばいいのかわからない、そんな人にまず薦める一冊。
ヘタとは関係なくてもトルコ近現代史、トルコ革命について知りたい、そう思った人に一番最初に読むことをオススメする本。
オスマン帝国末期からトルコ共和国成立までわかりやすく纏めているので、初心者が基礎知識を掴むのにはうってつけ。
これを最初に読んでおくと、その他のトルコ近現代ネタの本(例:トルコ狂乱)が非常に理解しやすくなります。
また日本の明治維新や清朝との比較もあり、あまり日本人に縁のないオスマン~トルコという国をイメージしやすく描いてくれています。
文章もテンポがよくさくさく読めますし、ドラマティックな場面はしっかり盛り上げてくれます、読み物としても面白い。
世界で一番トルコさんを愛した男、アタテュルクという英雄の偉大さも本当に良くわかる。
読んで損はしない、絶対に。 -
ケマル・アタテュルク萌えキャラ説。
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これから冷静な研究によって乗り越えられていくべき「神話」としてのケマル像、って感じ。学術的な正確さは期待すべきじゃないけど、面白く読めるのでトルコ近現代史への入門用としては有益。