熱帯建築家: ジェフリー・バワの冒険 (とんぼの本)

  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022630

感想・レビュー・書評

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  • スリランカ出身の建築家、ジェフリー・バワの作品を紹介した一冊だ。
    ホテルが多く、室内は改装されているものも多いようだが、いかにも南国、熱帯のリゾートといった雰囲気が美しい。
    モダニズム建築が流行していた時代の建築家だと思うけれど、単純な白い箱や水平窓とはまったく違う、その土地に根差した新しい建築を作り上げているのがよくわかる。

    今やどこでも見かけるようになったインフィニティ・プールをこの人が初めて作ったという。バワの名を知らなくてもインフィニティ・プールを知っている人や、体験した人は世界中にいるだろう。
    そう思うと、建築家っていうのはすごいな。死後もそれと知られずに世界に影響を与えている。

  • たまたまラジオでバワの特集を聞いてから、行かなきゃ!と心に誓っているのが、
    ヘリタンス・カンダラマ
    その時からバワの建築が好き

    そして、隈研吾さんの著作!!と飛びついた

    モルディブの帰りに日帰りで寄ったスリランカ
    その時に唯一見れたのが、シーマ・マラカヤ

    コロンボ空港&スリランカ航空にはまーったく、いい思い出がないんだけど、バワ建築めぐりしたいなぁと想いを馳せるには、ぴったりな一冊

  • スリランカで活躍をした建築家、ジェフリー・バワの主にホテルを中心とした作品を紹介している。

    バワの作品集として大部の写真集などはあるが、手軽にバワの手がけた建築の世界を探訪するのに最適の本だと感じた。

    熱帯建築家として自然を巧みに取り込みながらも、ヨーロッパ、とくにイギリス・ケンブリッジで学生生活を過ごし、イタリアで建築の世界に触れたことから、庭や領域のつくりかたにヨーロッパ的な自然との関係性があるように感じられたところが、興味深かった。

    短い本だが写真がその割に多く掲載されており、その全てが非常に美しい。

著者プロフィール

1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。30を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。主な著書に『点・線・面』(岩波書店)、『ひとの住処』(新潮新書)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、『反オブジェクト』(ちくま学芸文庫)、他多数。

「2022年 『新・建築入門 思想と歴史;ク-18-2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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