- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106107368
感想・レビュー・書評
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期待はずれ。星2、にしようか迷ったけど、ま、三でいいや。
男が女とかではなく、そもそも人にとって社会に取って、食事とはどういう意味があってどれほどのインパクトかあったかを説く。いんじゃないか。
ま、読みたいのはそういう話でもなかったし、文章が下手で読み辛かったのはあるけども、なるほどの視点は感じた。
家庭における食事、料理、特に日本での展開なんかは面白かったな。エポックメイキングになる、どの本だとか、どの料理研究家のこのところってのは、新鮮な感じで良かった。
が、俺が男だからか、なんかやっぱりクソ感感じた。
最後、土井善晴の一汁一菜のススメの批判は、ゲロかったな。
ご自身が先に提案していたのに土井先生が有名だったから話題になった。提案自体には共感するけども、今更つけもんはないし、母の愛情を料理に乗せろっていうかと。
そんなこと言うてへんやん。
むしろ、立派な料理することができなくて悩んでいる人に、こんな程度でいいんですよ、こう言うことでも、もし、悩んでいるんなら、十分に愛情って伝わりますから。
そう言う本だったと思ったんだけど。
ユングじゃないけど、理に硬い女子ってのは、面倒臭くなるもんかね。
ま、そりゃ、恵まれた料理研究家と、毎日忙しくて、カップ麺用意するだけの家庭があることの違いもありますがね。
あの本読んで涙が止まらなかったって言う声は、女性からじゃないのかね。
あ、なんの本の評だっけ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「はじめに」のところのタイプわけマトリックス、自分は見事に真ん中だなぁ(料理が好きでも嫌いでもないし、レシピも好きでも嫌いでもない→あまり悩まずあり合わせでつくる)と苦笑…
この本の中で紹介されている「たかが命をつなぐために食べているだけなのに、大騒ぎしなさんな」というのは小林カツ代の至言だと思うが、古今東西のスープをめぐるレシピや料理人を振り返ったり、物語やコミック、雑誌に登場する料理から保存食の意義を振り返ったり、流通システムや台所の変遷をたどりつつ、戦前戦後の歴史の中でいかにして「専業主婦」がうまれ台所が女の城となったのか(=料理は女の義務というような先入観が広まったのか)、専業主婦が少数派になった今それが今の女性にとってどういう枷になっているのか、料理は労働/仕事なのか検討し、性的役割分業からの解放を論じている。全体としては発見も多くおもしろかったけれど、最後の章、最近話題の『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』と『一汁一菜でよいという提案』の二冊をとりあげたところはちょっとぐだぐだというか矛盾が出たように感じられ(食卓=愛情幻想をめぐる態度)惜しかった。どちらも義務感からの料理や苦手意識からの解放を後押しするものだと思うのだけれど…。そして持ち寄りなど「シェア」のすすめも処方箋としてどれほど有効なのかちょっとわからない。「たかが料理(生活習慣のひとつ)されど料理(人を繋いだり社会を生き抜く技術と知恵)」の立ち位置はむずかしい… -
タイトルと内容がそぐわない気がするが、興味深い内容でした。『逃げ恥』好きなんだろうな。