誰の味方でもありません (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
3.50
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本棚登録 : 862
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108105

感想・レビュー・書評

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  • 2019年4月発行★4.2(3.60)最近テレビにもよく出る著者。前回「平成君さようなら」を読んだので、図書館で手に取る。週刊新潮に連載(2017/5~18/11)記事そのままの内容に後日談を付け加えたもの。なるほど社会学者だけあって、思ったことをズケズケという。だからこそ安倍昭惠さんに夫婦でセックスをするかなんて聞けるんですね。答えは「チューはよくする」とのこと。答える方も答える方だが。トリップアドバイザーやオランダではマリファナが合法だとか欧米では脱出ゲームが流行っているとか人狼の話は参考になった。

  • アドラー心理学読んだ後だと、真逆の事が書いてあって、何が正解と凝り固まる必要はないんだなと気付いた一冊。

    読もうと思ったのは、「正論」という武器を使えば、誰かを血祭りに上げるのは簡単だ。
    という一説。

    嫌いな人間をサンプルとして捉えるという一説も好き。

    最近常々思っていて、正論は暴力だと。
    ですよね。と同意した。

  • 炎上芸人で(私のなかで)有名な古市くんの著書。
    なんでこんなに面白いのか…
    自分の頭でちゃんと考えて発言するから?言語化するのが天才的だから?うらやましい立場だから?

  • 週刊新潮2017-2018連載コラム。正論は、切れ味があまりにも鋭すぎる。誰も否定できない。時に過剰になり、凶器にもなり得る。結局、そうした炎上が何をもたらしているかといえば、人々の口が重くなったことくらい。誰も逆らえない正論という武器を使う時には、よほどの抑制が必要だ。そして正論を疑ってみること。一歩引いて社会を見るくらいが丁度いい。

    いろんな人に会って、本を読んだり書いたり、映画や演劇を見たり、旅したり、ゲームしたり。多彩な行動、すごいな。

  • 時代に合っている人物なんでしょう。

  • 確かに誰の味方でもありませんでした

  • 古市さんの本はこれが初めて。
    とても面白く読みました。
    意外にも芥川賞を逃した事にガッカリしたり、チョコレートを食べすぎて虫歯だらけだったり、ダイエットの事を気にしたりと、読みながも思わずクスッとしてしまいました。
    小説も読んでみようと思います。

  • 古市憲寿さんを初めて見たのは日曜朝にやっているワイドナショーだと思う。遠慮のない発言をするくせ者コメンテーターという印象があった。

    迎合しない切れ者をどう捉えるかは難しい。

    最近、ホリエモンの著書が売れ筋であるが、どうも同じ臭いを感じてしまう。
    それは、何か。この人は上から目線で人を小馬鹿にしているのではないかと思わせるものだ。
    皆がAだと言っているものを、平然とBだ。と言える神経は、多く人の気持ちを軽んじているように感じるし、どうせ皆頭が悪いのだから相手にしないと舐めているように感じられる。
    実際は、自分に劣等感があって、有能な人に対する嫉妬心がそう思わせているのだと思う。それと同時に、頭の良い人や強い者が他人を下手に見て馬鹿にすることは学校でも会社でも間違いなくあるのだ。だから難しい。

    本書書き出しより、最近世の中では正論を持ち出して誰かを血祭りにあげるのが流行っているという。
    それに対して、古市さんは正論を武器にするのはナンセンスだとし、そうならないよう心がけているそうだ。
    私もブログで文章を書いており、今のところ誰かを批判するような内容を書いてはいないと思うが、自らの正しさを証明しようとする過程で、間接的に"そうでない人"を否定する表現をすることがあるので気をつけたい。

    また、様々な物事に対し審判を下すレフェリーが増えているそうだ。芸能人のスキャンダルが賑わう度、謝罪するべきだの、咎める必要はないだの発言が飛び交う。
    この現象の理由は、レフェリーになることで、自分が審判を受けることを免れることができるからと書かれている。これはなんとなく違和感を覚えるが、声の大きい者は攻撃の対象になりづらいという意味に置き換えると確かにそうだと思える。
    じゃあ、物事を評価するのは良くないのかと言うと、著者はひとりのレフェリーが仕切るより、多くのレフェリーがいた方が良いとしている。私も世の中で生きづらい人のために少なからず意見を言えたら良いなと思う。

    本書では、世の中の見方を変えてくれる事柄がまだまだたくさん載っているのでおすすめである。

    ところで、私は古市さんをどう捉えたのか。人狼や脱出ゲームに勤しみ、チョコレートの誘惑と格闘している著者を、いちチョコレート好きとして好きになった。

  • 人生一度きりではなく、来世もある。
    色々と新しい視点をもらえました。

  • テレビでよく見る古市さんの文章。週刊新潮に連載してたものに、加筆したもの。
    テーマは何でも。
    雑誌の連載なので、一つのテーマの文章が短く読みやすい。
    古市さんの視点は面白いし、同年代のため、共感が持てることもあり、楽しく読めた。

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著者プロフィール

1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。2011年に若者の生態を的確に描いた『絶望の国の幸福な若者たち』で注目され、メディアでも活躍。18年に小説『平成くん、さようなら』で芥川賞候補となる。19年『百の夜は跳ねて』で再び芥川賞候補に。著書に『奈落』『アスク・ミー・ホワイ』『ヒノマル』など。

「2023年 『僕たちの月曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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