応天の門 5 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
4.10
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本棚登録 : 812
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107718839

感想・レビュー・書評

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  • ・藤原基経、企む
    ・道真くん、針を探す
    ・魂鎮めの祭
    ・大納言さま、毒を飲まされる
     道真くん、ひそかに巻き込まれる
     卓上の知識と実践
    ・長谷雄くん、唐美人をうっかり拾う

    ○大納言さま、基経にざまあ
    ○政治、怖い

  • 再読。神泉苑での御霊会メイン巻でした。改変はされてましたが丁度このあたりが、宝塚歌劇団「応天の門」でも中心エピソードでした。
    基経の策略と引っ掻き回す豊城、射られても「そなた(基経)の余興かと思うたぞ」という食えない良房おじ。
    道真は藤原・反藤原どちらの勢力につくかと、善男が助からなかったら命の危険も…なとんでもない事態に巻き込まれてしまいました。この時代は加持祈祷でなんでも治そうとしてるのはやっぱり怖いなぁ。
    伴善男の胆力。おかしいと気付いてうまく息子がお酒呑まないようにしてたのさすが。帝の前だぞ…って普通はなりそうです。
    あと、基経は怖いんだけど、常行も内裏ではまともな感覚かと思いきややっぱり藤原かぁとなります。
    長谷雄はなんだかんだ良いやつ。ラストからの昭姫さんの関係者っぽい人にはちょっと邪な女好きさが出てたけど、祭りのときも白梅ちゃんエスコートしてて面倒見が良いです。昭姫さん、唐では後宮で働いてたのかなぁ。

    コラムも今回も面白かったです。御霊会の次のページが雷に逃げ惑う人々、この祟り起こしてるの菅原道真じゃないか。。
    芋粥も芋の粥だと思っていました。山芋的ないもを煮て甘味加えたやつか…おやつの方なのね。確かにこれなら高級そうで食べ過ぎられるとちょっと、ってなる。

  • 神泉苑での事件は、応天門の変の前哨戦のようでスリリングでした。藤原の奥深い妖怪ぶりが本当によく描けています。基経は怖すぎて近づけませんね。それにしても、落とした針を磁石で見つけるくだりはショボい。次回はもっと、菅三の天才ぶりに驚かされるようなエピソードを用意してくださいね。

  • 表紙の藤原基経が悪い顔過ぎるな。
    道真と伴善男との間に関係ができたな。
    ちょっと気になって、紀長谷雄をWikipediaで調べてみたんだけど、Wikipedia曰く大器晩成型の人で道真よりも長い間中央にいたようです。
    応天の門の長谷雄とは別人ようだ。
    今後、長谷雄もどうなっていくのか期待ですな。

  • 藤原氏の藤原たる所ここに極まれり。とはいえ、敗者もただの敗者ではなく意地と名誉がある。応天門が出てくるのならば当然出てくるだろう伴善男が生き汚くてかっこよい。そして、少しずつ歴史が前に進んでいるのが感じる。菅原道真も伴善男と同じく藤原氏に挑んで敗れた敗者なのだから。

  • 主上が本当に謙虚な方で、きちんと全ての臣下を
    労おうとされるところが素晴らしいだけに
    裏で権力者の意のままにされそうで不安になる。

    針をなくしたのは良くないが、小さい子をあんなに殴らなくても。時代なのだろうか。
    道真が見つからなかった時の為に針を用意していて、
    自分もずるい大人の側だったと気がつくのが示唆的。

    お祭りでいつになくはしゃいでいる白梅がとても可愛い。
    御上は当然良かれと思ってのことだし、民としても喜ばしいことだけれど
    警備する方は本当に大変だ。というかこれだけの人がいて広範囲では
    完全に未然に防ぐのは不可能だと思う。

    毒入りの可能性に気づいていたのに酒を飲み、かつ息子には飲ませない大納言の機転と勇気に感服する。
    父親に毒が盛られたとわかった中庸が助けを求めるのが
    道真というのが、もう運命に巻き込まれていたのだなと思ってしまう。
    知識しかないと言いつつ道真はしっかり行動力もあって
    一家のお人好しな気質も相まって結局中枢に食い込まざるを得ないのだろう。

  • 2022.1

  • 伴大納言暗殺未遂

  • 2016-4-4

  • 白梅をエスコートできるはせお、道真や業平で霞むけどちゃんとできる子だ……

  • 伴善男が毒を盛られたときは死んだと思った…。
    でも生きていることを知った時の藤原の基経の顔がこわい。
    長谷雄が唐美人に惑わされる話が面白い。
    続くので楽しみ。

  • 藤原家の陰謀が着実に進んで行き、図らずも道長も関わってしまう話でした。
    間違えて4巻より先に読んじゃったのでつながっている部分があってもわかっていませんが面白かったです。

    藤原家めっちゃ怖い・・・!有利に進めるためなら毒まで盛るのか。
    伴善男が妖怪化していてそれも恐ろしい。
    魑魅魍魎とはよく言ったものです。

    読んでいる途中でBSNHKの「英雄たちの選択」で伴善男が関わってしまう事件を思い出しました。
    それを思うと彼は本当はどういう人物だったんだろう・・・本当にこういう人だったのかな。

  • ミッチーに着々とヤバいコネが出来ちゃう5巻目。毒からの復帰後の大納言・伴善男(ヨッシー)、怖すぎ。

  • 藤原氏を中心とする朝廷の陰謀がメインになってきた。道真の師匠がそこに深く関わってるってところが面白い。最近、道真と業平がバラバラに動いているので、もう少しこのコンビの絡みを見たい。

  • 藤原基経のはたらきかけにより、神泉苑で催されることとなった「鎮魂めの祭」。
    本巻では、その祭の最中に起こる事件が中心に描かれます。
    祭の喧騒を嫌い、屋敷でノンビリしていたはずの道真にも、これまでとは桁違いに大きな事件が降りかかり…

    望むと望まざるとに関わらず、応天門の内部の権力争いに巻き込まれて行きつつある道真ですが、それでも彼の「目の前の出来事に全力で死にものぐるいで当たり、道を切り開いていく姿勢」に勇気がもらえます。

  • 伴善男がかっこよく見えた5巻。伊達に伏魔殿で大納言やってきただけありますね…。史実通りにいくとは思っていないけどやっぱり飛梅ルートだけはやめてほしいなあ。心のどこかで勧善懲悪を望んでしまっている。基経が良房の手を離れて歩き出したから「うわーーうわーー」と一人で盛り上がった。にんまり顏が崩れた基経って新鮮。唇を舐める描写が素敵。2016/07/07

  • 藤原さん、というか貴族怖い。

  • 書評上げられてなかった…。

    灰原さんのガシガシした筆致は勢いがあって良いのだけど、画面が細かくなってくるとちょっと雑然としすぎて目が泳ぐ。けれど鬼気迫る描写にはその猥雑ささえも恐ろしく力を持つ。というわけで、今回は大納言の迫力に尽きる。まさに「お見事…」という感じ。

    本編がどんなにシリアスだろうが、ギャグだろうが、本郷先生の解説コラムは常に飄々としていて、良い息抜きになる。しかしどんな顔して「チッ…リア充爆発しろ」とか書いてるんだろう(笑)。

    次は謎の唐美人の話に繋がるけれど、この短編かと思うような話の切り替えの早さには中々気持ちが追いつかないこともあり。とはいえまた急激に話が繋がったりするから切り替えすぎてもいけない。翻弄されつつ毎回楽しんでおります。

  • 2016年3月読了。

  • うぉお、ドロドロしてる…。

  • 宮中で暗躍する藤原家の魑魅魍魎っぷりここに極まると思いきや、伴善男の蘇りの凄みにゾクゾクした。

  • 陰謀渦巻く宮中で権力を我が物にする藤原氏
    。藤原良房・基経親子で半分以上牛耳ってるようなモノだけど
    ここで基経が単独で色々画策し始める。
    基経の進言で開催される"魂鎮めの祭"祭りの最中に
    紀豊城に狙われる藤原良房。
    疫病にかこつけて伴善男を毒殺しようとする基経と
    毒とわかりつつあえて酒を飲む伴善男。

    学問だけを学びたく政争に関わり合いたくない…と
    強く思っているのに巻き込まれてしまう道真……。

    藤原氏は魑魅魍魎レベルなので
    ドロドロの権力争いにハラハラドキドキ!!!Σ(ll||д゚ノ)ノ

  • 道真・業平でうごく…という巻ではなく、道真が否が応でもまつりごとに巻き込まれていく、からめとられていくというのが如実に表れた巻だった。
    後半の長谷雄の話は次巻に続いていて、こちらは道真&業平で解決していくという感じ。
    次巻が楽しみ。

  • 公卿の権力争いには巻き込まれまいと頑張っておりましたがとうとう本格的に巻き込まれてしまった様子…。
    藤原から目を付けられて…とは史実で分かっているもののそれはまだまだ先の話。これをどう切り抜けて生き延びて行くのかが心配しつつも楽しみです。

    寧の正体も気になりますが彼女に気があるような長谷雄のデレっぷりがかわいい。唐に行きたい道真を危険だからと諌める自分に遣唐使の副使に推される未来が待っているとは思ってもいないところも笑えました。

  • 策士策に溺れるを体現する表紙の人

  • 面白くなってきましたね。
    平安時代だって(だからこそ?)人の思惑が最も恐ろしい。

  • 面白かった〜。

  • 検非違使でてきた。モンゴルから攻めてきた団体だと、思ってたよ…

  • -

  • わかりやすい悪人って良いなあ…。まあ彼も色々あったんだろうけど。妙に色っぽい方ですな、表紙の君は。

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著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

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