- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107722584
作品紹介・あらすじ
「そなたの兄は間違えた――そなたと家のために」。盗人の疑惑をかけられ検非違使に連れて行かれた道真を解放したのは、藤原基経だった。真意を知るため、基経の元を訪れた道真は……!? 歴史が動き出す、第12巻。
感想・レビュー・書評
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隠り世の話が好きだなあ。
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菅原道真、盗人に疑わるる事
藤原基経はわかりやすく怖いけど、島田忠臣は忠臣で怖いな。顔が無表情で怖い。
在原業平、山中に桃源郷を見る事
税金がうまく集められなくなって国が滅ぶってのは、洋の東西を問わず言われている事ですが、この事態の日本なんてひどいものだったんじゃなかろうかと勝手に想像。
土師忠道、菅原道真と遇する事
864年の貞観大噴火の6月の話、どうも土師忠道は翌年の865年に源信の武力を削ぐ目的で昇進して飛ばされる模様。
最後の伴善男の顔が悪いな。これは完全に悪者。
まぁ、あと2年で応天門の変だし悪者顔にもなるか。 -
安定だわ~
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前巻から続く硯泥棒の解決し、業平の出会った『隠り世』の真実を求め共に山中に赴き都の外をその目で見ることになる道真。
硯泥棒に絡み、藤原基経と不本意ながらも接近することになり段々と物語が政の厭らしさを含んでいきます。
『隠り世』で人々の暮らしの悲惨な実情と貴族である自分の現実に歯痒さを覚えたり、正論と現実の矛盾に悩んだりと学問だけの世界で生きていた子供から世間を知り成長する様は将来の右大臣の基となるものを吸収しているように思えます。
歌と女にうつつを抜かしているらしい業平の正論だけでは解決しない世間を道真に教え、ヒントを与える姿も好感が持てました。