- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120034428
作品紹介・あらすじ
ああ、やっぱり僕は早く大人になりたい-友がいて、恋人がいて「ふつう」からちょっぴりはみ出した家族がいて…生きることへの小さな違和感を抱えた江戸翠、16歳の夏。みずみずしい"家族小説"の誕生。
感想・レビュー・書評
-
やっぱりこの人の書く文章の微妙な間が好き!
「しみしみしてくる」とか独特の表現があったり、少し間のあく登場人物同士の会話や話のとび方などなど。
読んでて癒される文章です。
山に野宿して夜空を見上げたときに翠が言ったことばは胸にしんと響いた。
「銀河だな、ほんとに」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これでよろしくて?の会話がおもしろくて川上弘美をしばらく読もうと思った。
で、次に手にしたのがこの「光って見えるもの、あれは」という本。
最初の章を読んだだけで違和感。「あ。これダメかも。私の趣味じゃない」と感じた。
登場人物に感情移入できない。共感できない。親しみも沸かない。
なのに、彼らの下(シモ)事情を読まされるのって、苦痛。
どうでもいいし。君らに興味ないし。だからそんなに語らないでくれ。と思いながら、だらだら3章分読んだ。
だいたい主人公が優柔不断な中学生(高校生?それにしては、幼い)。
エヴァンゲリオンの主人公みたい(私が大っ嫌いなタイプ)。
だめ、もう無理。挫折。
ここまで2014-05-08
でも、結局読了した。2014-05-13。
他に読む適当な本が手元になかったので。
評価は変わらず。私の趣味に合わないので、二度と読まないだろう。
「舫う」という言葉が出てきて、違和感を感じた。これが高校生が使うことばだろうか。
だいたいにおいて、この本の主人公は語彙が豊富で、鼻持ちならない。高校生らしくない。要は、嫌いだ、私は。
この漢字の読みは「もやう」でいいのかな。図書館の本なのに、「舫」の横に傍線が引いてあった。215ページ。私の他にも、この字に違和感を感じた人がいたのかな。単に読めなかったからあとで調べようとしただけかな。
花田がインポだと告白したあたりから、「お、これは私の好きなBL展開がくるか?」とちょっと期待したが、三浦しをんならあるかもしれないが、川上弘美でそれはなかった。あるわけがない。
というわけで、川上弘美、もう読まない。詩は苦手なんだよ。おもしろくない。 -
男子高校生の翠は、母と祖母と三人で暮らしている。
時折ふらりと家にやって来る大鳥さんは、遺伝子上の父親らしい。
彼女の平山水絵、友人の花田と関わりながら、翠は自分の在り方を見つけていく。 -
副題「男子高校生・翠くんの成長記録」という感じ。
-
あー、川上弘美さん好き。
ほろ苦いような、でも柔らかいような、そんなの。
そして翠くんが好きだな。
中性的な名前の子、好き。
まわりに振り回されて、ああでもないこうでもないって様子が、可愛い。 -
あー、高校生だなーて、思った。
-
主人公の翠(みどり)くんと母、祖母の三人家族に、高校生の友人、遺伝子上の父親・大鳥さん、彼女の平山水絵が織り成す物語。ふわっとした感じの展開ながらも、登場人物の魅力に引き付けられて飽きさせない。