告白

著者 :
  • 中央公論新社
3.93
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感想 : 230
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  • Amazon.co.jp ・本 (676ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120036217

感想・レビュー・書評

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  • 2012.6.16

  • 酢 醤 油 。

  • 今さらレビューするまでもない名作。

  • 分厚い、分厚い本です。町田康といえば、独特の文体で好き嫌いが分かれるところですが、この小説は自信を持ってひとにおすすめできます。
    随所に町田節といわれる軽妙な文体や歴史小説にそぐわない現代的なことばづかいが見られますが、それを凌駕する内容。
    思っていることと、口にでることが一致しない主人公。直截的なことばを憎む半面、他人と接すると「あう、うぐぐ」みたいなことになる主人公。
    そんな感じだから、他人にはアホだと思われる主人公。でも、こころの中では流暢に物事を考えられる主人公。
    いろんなことがねじ曲がって、不条理なめにあって、でも不条理なこともして、どんづまりにづまってしまった人間のゆくはてに泣かされます。

  • 自我というものが一体何なのか。主人公の男の気持ちが手に取るようにわかったり、その情けなさに自分を見るようでつらくもなる。最期の言葉はやるせなかった。人間の負けのような気がした。

  • どーでもいいからみんなも読みなよ

    愛の告白とかじゃないよ
    なんかねー、とりあえず厚さとか気にしないで読んでほしい
    よめっから

  • つまらなくて読むのが苦痛で、速攻図書館に返却してしまいました

  • 河内音頭の河内十人斬り、実際に起きた大量殺人事件が題材の作品。
    過剰に思考をこねくりまわすのだけど、それを表現する言語を持たない思弁家の城戸熊太郎が主人公。とことん自意識に翻弄され続ける。その姿に少なからず自分と同じだと感じる部分を見出してしまう。
    誰しも語りつくせない深い思考世界を持っているはず。
    些細なことまで逃さず思考を文章化している感があり、なんとも言えない濃厚さを感じる。
    あかんではないか。
    ツボにハマる文体。面白かった。ただ、ちょっと長い。

  • 世間的にはただの荒くれ者にしか見えないのだろうが、実は誰よりも純粋な心を持っていたりする。筆者の書き方には、そんな熊太郎への愛情が感じられ、読んでいて温かい気持ちになる。

    同時に、皆が当たり前に抱えるエゴに、ひときわ怯え、振り回される熊太郎が不憫でたまらない。

    人は、聖人にはなれない。

  • ちょっとすごい。
    てゆーか長い。

    なんだか心境が分かるようで分からないようで、堂々巡り。
    けど、人生ってこんな感じ。

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著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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