たまには、時事ネタ

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120037979

感想・レビュー・書評

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  • いろいろと小泉政権のもとで日本が変わっていったんだなあ。マスコミがはっきり取り上げた部分もあるけど、漠然と感じていたことがはっきり言葉になっていて爽快です。私もこんなふうにものを言ってみたい…

  • 斎藤さんの本は、定期的に読みたい。ほどよい毒が快感なのだ。で、今回は「時事ネタ」。いや〜あまりに痛快すぎて、一気読みしちまいました。小泉政権、北朝鮮、靖国、皇室…いまいち詳しくわかっていなかったニュースの裏側をわかりやすく解説してくれるので、今更ながら自分の無知っぷりに愕然とした。
    読み終えた感想…「一体日本はどこへ向かうんだろう?」
    2006年12月までのニュースが収録されているが、その後もいろっいろあったわけで…その「いろっいろ」、そして今進行中の「いろっいろ」、斎藤さんはどう斬ってくれるかすごく知りたい!!まだ婦人公論で連載続いてるのかな、だったらそっちもチェックせねば!!
    それにしても、彼女の著書を読むたび思うけど、わかりやすく説明するための「たとえ」がすんごく巧いんである!PSE法を説明するために、一字違いのBSEに置き換えてみたり。そうくるか!でもその置き換えが実に見事!座布団何枚でも出しますよ(笑)
    こんな感じで皮肉って語ってくれるから、つい笑っちゃったりするんだよね。いやいや、あっぱれです。

  • 「誤読日記」などの彼女の書評はよく読むのですが、時事ネタは初めて読んでみた。
    反権力を一貫してつらぬく姿勢がカッコイイです。
    「憲法は権力者を縛るもので国民を縛るものでない」という言葉に納得。

  • ここ五年間のことなのに忘れていましたいろいろなこと。参院選の前に読めて良かった。

  • 結婚届けを出すことを「入籍する」というジャーナリストは信用していなかったので、我が意を得たという気がしました。
    「謝罪が奏功するための三つの条件」の章はとても役に立ちます。謝罪するときはもちろん、謝罪を受けるときも。

  • 書評で有名な著者による、時事ネタのエッセイ。

  • 70点

  • 婦人公論に月イチで連載していた時事話をまとめて5年分!今さら、2001年(小泉「新」内閣の年です)の話を読んでもねぇ…なんて思っていたけど、これが実に面白いんですよ!(#^.^#)私ってば、すっごい忘れてる・・・。あぁ、そんなことがあった、っていうことは覚えていても、その時に感じた、違和感や、あぁイヤだなぁ、という切実な嫌悪感が、なんだか膜がかかったように薄れていて、いかに自分がいい加減に社会を見ているのか、を(知ってたけどさ!)教えられた思いでした。斎藤美奈子さんが、出版時に付け加えられたコメントも面白く、時には、こうやって過ぎたことを今の視線で見ることも必要だよね・・・としみじみ思いました。「小泉語録を選んだ流行語大賞の大衆迎合」「ゴミ屋敷は環境の問題なのか」「中国の反日運動に思う“明日は我が身”」「自治体が考える少子化対策のおまぬけ」「PSE法と安全の関係」などなど、結構言い尽くされたように思える問題をも、新しい切り口で語ってくれて、なるほどねぇ!なんで気がつかなかった、私! だったんですよ。毎日、目に入ってくるものを咀嚼して、その根っこをしっかりつかんでいく!こんな大人になりたいものですけど・・・。

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著者プロフィール

1956年新潟市生まれ。文芸評論家。1994年『妊娠小説』(筑摩書房)でデビュー。2002年『文章読本さん江』(筑摩書房)で小林秀雄賞。他の著書に『紅一点論』『趣味は読書。』『モダンガール論』『本の本』『学校が教えないほんとうの政治の話』『日本の同時代小説』『中古典のすすめ』等多数。

「2020年 『忖度しません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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