SOSの猿

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 7013
感想 : 930
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040801

感想・レビュー・書評

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  • 悪魔憑きの話かと思えば、証券会社の話になり、孫悟空が出てきたりと目まぐるしくあちこち視点が飛びながら読んでいくと、あれ、全部引きこもりの話かとなり、最終的には現実だかファンタジーだかわからない現在の話につながる。
    結局予言めいた話が嘘でも本当でもどっちでもよくて、わけがわからないなりになんとなく皆がいい方向に向かった終わり方でよかったです。あ、これって読者も読んだ話の中に救いを求めているということか。

  • 伊坂幸太郎らしく散りばめられた伏線が最後にカチカチと回収されていく様は心地よいが、今作は、伏線の展開とその回収ということに重きが置かれすぎているようで、全体のストーリとしてはちょっと退屈。

  • 私の苦手な小難しいファンタジーのような話だった。

  • ふつー

    割と好きな作家だけど
    今回は全くピンと来るものがなかった

  • 文庫化された時に平積みされてるのを見て気になっていた作品

    心理学?的な内容の所は「は~、なるほどね」って感心出来て面白かったけど
    急に猿が出てきたり何だかんだよく分からなかった
    読み終えて伏線に唸る事も無かった
    でも不思議な感じは嫌いじゃない

  • 『SOSの猿』
    -伊坂幸太郎-



    悪魔払いを頼まれた男と誤発注事件の調査を頼まれた男が猿の幻覚によって最終的に出逢い、そこに引きこもりの青年の猿の話が絡んでくる。
    「猿の話」が難しくてよく分からなかった。
    ちょっと詰め込みすぎかな。

    うーん。
    正直あまり好みでない。
    最後に全てが繋がっていくのは伊坂さんならでは。

  • 取り敢えず、『西遊記』をちゃんと読んでみようかな、と思う。隕石の話はいいなぁ。歌が落ちてくる、というのは、なんか微笑ましい。
    すっきり理解!というのとは違って少し絡まったなにかが胸の中に残るけど、それぞれが新たな一歩を踏み出したラストは好きです。

  • 私も・・・そして、あの人もこの人もメサイア症候群かも・・・・

  • 悪魔祓いの「 私の話」と、株誤発注事件調査の「猿の話」。
    いずれ繋がるであろう二つの話だけど、そんなドキドキがなかった。
    よくわからないタイミングで登場する「猿」の存在意味が理解しきれなかった。

    事あるたびに、話が本筋からそれている感じがして、大好きな伊坂作品の中でもイマイチ・・・

  • 回り回って、誰かを救うみたいなとこは「フィッシュストーリー」にも似た感じもあるけど、どうにも最後がはっきりしない感じでもやもや感が否めない。。。

    周りから聞こえてくるSOSに異常に反応し「どうにかしてあげたい」という気持ちから逃れられない、むしろ引き寄せてしまう体質の二郎という男は、留学中の悪魔祓いの体験を帰国した日本でも副業として行っていた。
    そのことを二郎の母から聞いた親戚のお姉さんが、息子の眞人の引きこもりについて相談されることから始まる。

    猿の話は後々引きこもりの眞人が半年後に起こる予言の話。
    猿の話と、私の話、で二つのストーリーが交互に語られる。
    現実と西遊記のファンタジーが入り交じる世界感は時折読んでる者を置き去りにする。
    眞人は誰かを救うためにさまざまな出来事と記憶を御伽噺として語り始める。
    コンビニエンスストアの前で歌の練習をする集団のひとり、雁子さんの「作り話は効力。物語は時々人を救うんだから」
    という言葉に関係するかどうかは定かではないが。。
    「本当に悪いのは誰?」
    いろんな記憶や情報、さまざまな人がまざりあって一つの結末を導く。すべては繋がっている。
    眞人が導いた結末は。。

    はっきりとはわからないまま、
    二郎の憶測で終わる。

    雁子さんが言ったように「物語は人を救う」
    いいように想像すればハッピーなんだ。
    実際はわからないけど。。。
    そういうことなのだろうか。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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