- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120040801
感想・レビュー・書評
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これも新聞連載かぁ。
ちょっと掴みかねる印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひきこもりの少年の「悪魔祓い」を依頼された主人公、彼はSOSを受信しやすい。何とかしてあげなければ、という思いに握り潰されそうになる。
現代の出来事に西遊記が少しずつ溶け込み、マーブル状に物語は進む。
そのテーマは「正しさとは何か」であり「必然的関係性」である。 -
イタリアに絵を学びに行ったついでに悪魔祓い(の真似事)を身につけた主人公。引きこもりと孫悟空の分身。暴力は悪なのか。
ラスト3分の1まで、話がぶっとびすぎててついていけなかったけど、ちょっと面白くなってきたかも?と思ったら、やっぱりよくわからずに終わった。 -
人間の感情における恥ずかしさの意味。
カウンセリングとして面白かったな。 -
最近、小説を読むスピードが極端に遅くなった。
だから溜まる一方。
伊坂幸太郎作品は発売したらすぐに買う。
発売日を見たら、2009年の11月だった。
約1年前・・・。
この作品は9月頃から読み始めたはずだから、読み終えるのに2ヶ月くらいかかったかな。 -
SOSの猿
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148:「魔王」の頃から繰り返し語られる、世界を変えるような大きな力と善悪、それに翻弄される人たちの物語。「本当は悪くない人」を救う、とか、その準備に大金を用意するというのは、潤也君を思い出させます。さまざまな因果関係が折り重なって複雑に絡み合っていたものが、ある瞬間にぱっと視点が変わって意味の通る物語になる、いつもながらの構成が素晴らしい!
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何が何だか訳がわからん。ただ読後感よし
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SOS
Save Our Ship 私たちの船を救って。
Save Our Souls 私たちの魂を救って。
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、株誤発注事故の原因を調査する男の話に斉天大聖・孫悟空が出てくる。
猿、孫悟空、エクソシストというキーワードからアイデアを得た作品らしい。
どんな人間も抱えているだろう善と悪、それと因果関係を描いている作品。
本当に悪いのは誰?
孫悟空は言いました「物語を想像するのは、救いにもなるんです」と。
最近、伊坂さんはいろいろなことにチャレンジしようとしていて、
この作品もその一つのような気がします。 -
並行して展開する複数の物語が結末に向かって収斂して行く著者お得意の手法は踏襲されれているが、今回は読後のすっきり感が薄い印象。会話を中心とした軽妙なストーリーテリングも本調子ではない。引きこもりやDV等のテーマを盛り込んだり、新しい手法を試してみたりという意欲は感じるが消化しきれないまま物語を語り終えた感じ。これらのテーマを筆者が咀嚼しきった後に素晴らしい物語に昇華するのを期待したい。