SOSの猿

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 7012
感想 : 930
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040801

感想・レビュー・書評

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  • 後半、伏線が回収され、これまでの話はこういう意味だったのかと納得しました。主人公が副業としている仕事の考え方や経緯の話が個人的に好きです。

  • 珍しく進まなかった。珍しく面白くなかった。

    何だろうなぁ、伊坂さんぽくないなぁと思っていたら、あとがきに漫画と対となる作品だと書いてあって納得した。

    らしくないキーワードも漫画家さんのアイデアだと分かってスッキリした。

    間違ってもこの本から伊坂さんを読み始めてはいけない。

  • 「私の話」と「猿の話」が交互に描かれる。
    最初は全く関係のない2つの話、そして「猿の話」は誰目線?
    それが少しづつ関連が出てきて、終盤には繋がり、明らかになっていく。
    現実と空想が入り混じった?お話。

  • 伊坂作品の中で評価が結構低かったので逆に興味を持って読んだ作品。
    ファンタジーっぽいと思ってたが思いのほか読みにくくはなく、偶にあるイラっとくる表現もあまり感じなかった。
    只、それほど驚く場面も無く伏線の回収もあっと驚くこともなく何だか淡々と読み終えた感じ。
    読み易いが読後に何か感じるものが無かった。
    伊坂作品に虐待に関する事が多いのは作者の拘りか。
    可もなく不可もない作品。

  • 「エアコンは、誰かを救う。分かりやすいよね。それを僕は売る」(遠藤二郎)

    周りのSOSがほっとけない悪霊払いを副業にしてる主人公と会社の損失の原因を調査する男、2つの話が交互に進む。後半2つの話が1つに交わる時に面白くなった。
    登場人物はどれも個性的で好き。

  • この分類難しい。
    どれかと言えば、アヒルと鴨系かな。
    一体この話はなんなんだ?とよく分からない話を挟めながら進むカットバック方式。
    最後まで読んでも、全ての謎が明かされたわけではなく、終わる。

    ただ、いくら気になるからって息子の事ばかり考えるべきじゃない、というセリフは良かったな。

  • 「SOSの猿」伊坂幸太郎◆引きこもりの青年の悪魔祓いを頼まれた男と、多額の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男、そこに孫悟空が登場し物語は救いへと向かう?無関係に思える話が一つに収束するところは伊坂さんらしくて好きですが、西遊記を知らないせいか、いまひとつ入り込めず…。

  • そうくるかー!!というかんじで、私の話と猿の話の関係が面白かった。
    内容は難しくもあるけど、やはり登場人物の魅力があるので、最後まで読むことができた。

  • 「私の話」と「猿の話」が交互に語られる謎解きファンタジーっぽいお話。

    家電量販店の店員・遠藤二郎は「悪魔祓い」の技術で知人の息子・眞人のひきこもりを改善しようとするが、少年は奇怪な反応を示し・・・
    一方、真面目すぎる調査員・五十嵐真は20分間で300億円の損失を出した株誤発注事件の原因を探るうち、幻覚に翻弄され始め・・・。

    伊坂さんらしい時間トリック的なものが仕掛けられてます。
    確か、漫画のSARUとの共作になっているらしい。漫画の方を読んでいないのでイマイチな部分もありますが、この話の一部である「本当の答えを見つけず自分の中で理由をつけて納得させて安心させる」という人間の心理については非常に納得しました。

    ★「恐ろしい結果」から目を逸らし、安心したいがために、「勝手に理由を想像し、納得する」のだ。

  • 大まかに二つの話が交互に進行していくんで、忘れないように振り返り振り返り、そして夢中でこの物語の一つ一つを組み合わせていくようなパズルが完成を待ちきれない感じで読み進めましたが、終わりがふにゃんとしてしまった^^;;;ま、これはこれで面白いんでしょう。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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