- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045875
感想・レビュー・書評
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信じていながら、疑わざるを得ない状況…。 被害者でも加害者でもない。 しかし事件の周辺にいる人々の中に生まれる、痛み、怒り。 下巻から物語へ一気に引き込まれた。 『悪人』以上だった。
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上下巻を一気に読みました。
吉田さん、すごいです。
事件の真相がわからないままなのがスッキリしませんが、最近読んだ本の中では一番です。
悲しいけれど、読後感は良かったです。 -
怒りにはすごいエネルギーがあるのだ。
辰哉はその怒りのエネルギーを爆発させてしまった。
どうしてでも泉を守ってあげたかったのだということはわかるけれど、これはあんまりな結末。 -
こんな繋げ方、絡ませ方、予想外。最後まで一気だった。面白すぎた。
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今日からジメっとしてきたなw
ってな事で吉田修一の『怒り 下巻』
上巻での3人の殺人犯の容疑者のその後…。
読み進めるうちに段々と犯人を追い詰める錯覚が起こる感じw
3つの容疑者の点が線に繋がって行くのかと思いきや!
3つの怒りの感情と言うのか、怒りにも色々な怒りが有るなぁと勝手に感じた。
悔しい怒り
悲しい怒り
後悔の怒り
意志を貫き通す怒り
信じきれなかった怒り
信じて貰えなかった怒り
ソースなイカリ
長介ないかりや(笑)
終盤からのドバッーとした、それぞれの感情の洪水が何とも切ない怒りに…。
ええ本じゃった。
2015年36冊目 -
映画化されているが観ていない状態で
キャストだけ頭に浮かべ、読み進めた。
上下分かれているが先が気になり、
あっというまに読み終える。
自分の大切な人が殺人犯に似ている。
信じたい、、
しかし確固たる自信がない。結果疑う。
自分自身素性が分からない相手と
あまり知り合うこともないような狭い世界で
生きており、作中登場人物のような葛藤を
したことはこれまでにない。
しかし自分であっても疑ってしまうのだろうな、
自分の自信のなさが出てしまうのだろうな
と考えさせられた。
並びに、信じていた人の自分の全く知らない
生々しい一面を見てしまうと
この怒りは抑えられるのだろうかとも
思わされた。
一度疑い出すと、今までの様々なことを
深読みし、自分の中で勝手に創り出し
負のスパイラルに陥る。
しかし、安易に信じて傷つきたくもない。
信じることの難しさを考えさせられる。
吉田さんの別の作品もまた読んでみたい。
また、映画も観て見たい。 -
「2015本屋大賞 6位」
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1155930