#刑事の娘は何してる? (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
2.61
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本棚登録 : 126
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120056475

作品紹介・あらすじ

コメンテーターや情報番組MCが唇を削がれ十指を切断される連続殺人事件が発生。額には「粗大ごみ処理券」のシールが。被害者の共通点はこの国の「老害」を糾弾していた。一方事件を担当する神谷刑事の娘は、出会い系アプリで知り合った男と会った後失踪した友人の行方を追うが、片胸を切り取られ殺害されていた。これらの殺人事件にはある共通の人物が浮かび上がったが、その背後に「昭和殿堂会」なる組織の存在があった。

感想・レビュー・書評

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  • 自己中心的で身勝手な欲望に人生を狂わ
    された父娘の闘いと互いを思い合う絆の物語。

    汚い大人に騙され、絶望感の底の底まで
    追い詰められた末の結末が哀しかった。

    巨悪に対抗できない自分の無力さと
    法で合法的に裁かれない理不尽さに
    行き場のない怒りとモヤモヤが残りました。

    ーーーーー
    出会い系アプリをきっかけに昨日までの
    平凡でありきたりな時間が一変した刑事の娘。

    損得を考えず正しいと思ったことを貫き通す、
    頑固で不器用な父親の刑事。

    常に事件の傍に身を置き、犯罪を日常的に
    肌で感じてながら暮らしていても、まさか
    その火の粉が自分の身近に降りかかるとは
    思ってもいなかった。

    そのまさかが現実になって不安や恐怖に
    あっという間に飲み込まれ、絶望の底に
    瞬く間に転がり落ちるような急転直下の
    ミステリー。


  • タイトルに惹かれて読んでみた久々の新堂さんだったけど、短絡的でツッコミどころ満載の…新堂さんらしいと言えばそうなのかもしれないけど、やっぱまたしばらくスルーでいいやw

    この内容でハードカバーで出版されるなんて、大物だなぁ。

  • 色々とヒドすぎた…

  • 最悪,読まない方が良い。後悔した。

  • いつもの新堂冬樹ですね

  • たった一言。うーん…。

    思った感じのストーリーじゃなかったなー。もっとおどろおどろしい事件を想像してたけど、けっきょく政財界の大物の圧力と、その息子、孫の暴走。サスペンスというより、一つの物語。デッドエンドってところはなるほど納得って感じだった。

  • なんて救いのない物語なのだろう。
    友情と親子の絆の深さ以外に、肯定できる要素がなさすぎる。
    だが、描かれていることは、まったくの荒唐無稽と言い切れそうになく、それが一層歯がゆいやるせなさを誘うのだ。
    老いも若きも、一体全体何を考えているのだと、拳を机に打ちつけたくなる一冊。

  • なかなか後味があまり宜しくない感じでした(^^;

    捜一刑事とその娘が戦う相手は、巨悪の塊のような老害たち。自分たちが殿上人のように振る舞いに嫌悪感が否めない。

    展開は読みやすいが、如何せん後味が。。。

  • #刑事の娘自業自得

    って感じだった。

  • 後味が悪いな…何かしらの救いがあると良かったんだけど。

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著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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