サウジアラビア: 岐路に立つイスラームの盟主 (中公新書 1187)
- 中央公論新社 (1994年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121011879
作品紹介・あらすじ
広大なアラビア半島の砂漠地帯にあってメッカ、メディーナのイスラーム二大聖地を抱える国、サウジアラビア。世界の石油情勢の動向を支配するこの国の理解なしに中東と石油を理解するのは不可能である。それにもかかわらず、自由な取材活動が制限されていることもあり、そのイメージは依然として砂漠の王国の域を出ない。本書は建国から湾岸戦争後の今日に至るこの国の実像を、可能な限り広い視野からダイナミックに描き出す。
感想・レビュー・書評
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(1999.01.21読了)(1998.03.07購入)
岐路に立つイスラームの盟主
(「BOOK」データベースより)amazon
広大なアラビア半島の砂漠地帯にあってメッカ、メディーナのイスラーム二大聖地を抱える国、サウジアラビア。世界の石油情勢の動向を支配するこの国の理解なしに中東と石油を理解するのは不可能である。それにもかかわらず、自由な取材活動が制限されていることもあり、そのイメージは依然として砂漠の王国の域を出ない。本書は建国から湾岸戦争後の今日に至るこの国の実像を、可能な限り広い視野からダイナミックに描き出す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
砂漠が国土の90%以上。
正確な人口統計がない。
部族社会がいまだに根付いている。
唯一神アラーの前では何人たりとも平等である。
サウジアラビアでは、国王が世俗的な政治的権威の最高指導者であるだけでなく、同時に宗教的権威の最高指導者でもある。
サウード家にとっては、世俗的権力を正当化し拡大させていくために宗教的権威が非打つようであった。サウード家の権威を認めるものはイスラムであり、この権威を認められないものは背教徒としてジハードの対象となった。