- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121021199
作品紹介・あらすじ
明治初期から第二次世界大戦終結まで、日本がアジア・太平洋地域について作製した「外邦図」。陸軍が中心となり、戦争と植民地統治の「道具」として、朝鮮、中国、東南アジアと、進出に先駆けて作られた。その手段は、複製、秘密測量、空中撮影であり、現地での衝突も少なくなかった。本書は、初期の陸軍将校たちの偵察測量、日露戦争戦場での争奪、越境空撮など、従来知られていなかった作製の内実と利用の歴史を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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2011-7-23
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戦前・戦中に朝鮮、中国で行われた測量の歴史について書かれた本。今も各地の図書館でわずかながら残っていて整理・研究が行われているそうです。平板測量とか昔やったなぁ、なんて思い出しながら読みました。
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新書文庫
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内容的には非常に興味深く読んだのだけれど、どうも文章が味気ないというか……。
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日本軍による外邦図の作成や利用は1945年8月で終了した。しかしその軍事的な勝ちはこの時点で消滅したわけではない。日本に進駐軍として来たアメリカが米ソ対立の軍事目的として重用した。日本軍が収集した東南アジアの地理情報は冷戦時に非常に役立った。
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明治初期から第二次世界大戦終結まで、日本がアジア・太平洋地域について作製した「外邦図」。陸軍が中心となり、戦争と植民地統治の「道具」として、朝鮮、中国、東南アジアと、進出に先駆けて作られた。その手段は、複製、秘密測量、空中撮影であり、現地での衝突も少なくなかった。本書は、初期の陸軍将校たちの偵察測量、日露戦争戦場での争奪、越境空撮など、従来知られていなかった作製の内実と利用の歴史を明らかにする。