睡眠のはなし - 快眠のためのヒント (中公新書 2250)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 345
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022509

作品紹介・あらすじ

なぜ眠くなるのか、どうして夢を見るのか、どのくらい眠れば健康的なのか…睡眠をめぐる疑問はつきない。脳と眠りの関係、体内時計の働き、夢や金縛りなどのトピックから、人間にとっての睡眠の意味を解き明かす。さらに不眠症や過眠症の実像、うつ病と睡眠の関連など、睡眠と健康についてわかりやすく解説。長年臨床の現場に立ってきた第一人者が、最新成果を踏まえて、人間学的にアプローチする睡眠学入門の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685434

  • 睡眠に対する理解が深まった。
    陽の光を正しい時間に浴びることで、体内時計を調整するのは、気をつけたい。

  • 睡眠学の本ですね。研究結果だとか治療について語っています。筆者はこの道40年の医師なのでどのように睡眠障害を治療してきたかやうつ病と睡眠の相関についても書いてあったのでとても参考になりました。解を求める人には物足りないかもしれませんが、「へー!」と思う内容ばかりです。一般人に向けて優しく噛み砕いてくれたのですんなり読むことができました。

  • 全20章の三部構成「睡眠のメカニズム」「睡眠と健康」「睡眠とうつ病」。各章は短く、全体的に読みやすい印象。夢や金縛りは、自分の意思でどうにもできないのが辛いところです。とくに夢の中で必死に家族を助けようとして、その行動がそのまま身体の動きに現れ、一緒に寝ていた家族を怪我させたなんてことになれば、笑いごとでなく受診が必要。ごく普通に朝起きて夜眠れるというのは、とても幸せなことだと改めて感じました。

  • 【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001599115

  •  睡眠の仕組みから方法まで、短いなかで手広く概説している。この点で「眠れなくて困っている!」という方が手っ取り早く答えを知りたいときには物足りないかもしれないし、睡眠の仕組みや睡眠障害自体について知りたいという人には概説だから物足りなさはあるかもしれない。それでも、睡眠について最初に本を選ぶ、という方にはおすすめしたい本の一つとなっている。睡眠のメカニズムから睡眠が不足することによって生じる心身への悪影響、睡眠障害の種類とメカニズム、うつ病との関連など、難解そうに思える話題をそれぞれ数ページで解説していて、疲れる前に読み終えることができる(笑)

     睡眠については、眠れないことを過度に気にすることで眠れなくなる、不眠恐怖症という病気があることは多くの方が念頭に置くとよいだろう。加齢による睡眠時間の減少は体内時計の自然な変化によるものであることも多い。にも関わらず、健康番組や本が喧伝する「理想の睡眠」とのギャップに悩み、本当に眠れなくなってしまう。この点で、睡眠に関する科学的根拠に基づかないあやふやな健康法を退けているのも、本書をおすすめしたい理由の一つである。

     個人的な関心を言えば、本書では睡眠学習について「睡眠には、日中の体験に伴う記憶や日中に練習した技能を定着する働きがある」とあるのだけど、これは睡眠学者による他の本では見解が異なることもあるようなので、もう少し知りたい。感情を癒やす効果(オーバーナイト・セラピー効果)についても同様。これは睡眠と夢の関係に関わるところで、なかなか客観的に観測することが難しいから面白いという著者の言葉には素人の私も共感してしまう。
     

  • 快眠のためのヒントを得るために本書を手に取ったが、その前提として、そもそも睡眠とは何か?、レム睡眠・ノンレム睡眠の役割を知ることができ、とても参考となった。
    その上で、自分の睡眠と向き合い、質の高い睡眠を追求していきたい。

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  • 睡眠の謎を科学的に捉えた一冊。
    そんなに難しい話ではないので、サクサクと読めます。今まで信じてきた、睡眠に関するあんな話こんな話の、科学的な根拠や、逆に一般に知られている、間違った睡眠知識など、読んでためになることがたくさんです。

    これを読めば、少しだけ寝苦しい夜を卒業できるかも!?

  • 108円購入2018-01-21

  • 睡眠障害診療の臨床の現場に立ってきた著者が、脳と眠りの関係、体内時計の働き、夢や金縛りなどのトピックから、人間にとっての睡眠の意味を解き明かしている。さらに不眠症や過眠症の実像、うつ病と睡眠の関連など、睡眠と健康についてわかりやすく解説している。

  • 「睡眠には、日中の体験に伴う記憶や日中に練習した技能を定着する働きがある。ショッキングな出来事に遭遇した晩によく眠ると、これが必要以上に強く心に植えつけられてしまう可能性がある。」p.63

    「眠くなった赤ちゃんの手足の先がぽかぽかと温かいのは、体温を下げようと皮膚から熱を外へ逃がしているからだ。大人でも同じことが起こっている。寝る前に寒いと、手足の抹消血管が縮んで熱を逃がすまいとするため、寝つきが悪くなる。」p.39

    「ちなみに、私たちが行った予備的検討では、わが国における睡眠の問題に起因する経済損失は一年間に三兆円強であった。」p.ⅴ

  • 最後の方のページの「睡眠障害対処12の指針」を参考にして健康な睡眠を取れるように頑張ろうと思いました

    分かっていることだけど、やっぱり難しい・・

  • 睡眠を学問として「睡眠学」を学べる入門書。
    学術的に書かれてはいるが、内容が「眠る」という基本的な生理的な行動に関連したことであるため、理解はしやすい。
    巻末の「健康づくりのための睡眠指針」を使って、自分の健康生活をチェックすることもできる。

  • 最近読んだ睡眠関係の本では一番面白かった。

    今一番知りたいレム睡眠についても非常に詳しく書かれていて大変勉強になった。

    非常に満足できる一冊です。

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:491.371||U
    資料ID:95140482

  • 不眠を気にし過ぎるのも不眠の原因(不眠恐怖症)。早寝遅起きも不眠の原因(寝すぎ)。歳をとると睡眠時間は短くなる(加齢に伴う朝型化)。不眠はうつ病のリスク。うつ病は脳内の緊張が解けず、レム睡眠に先行する深いノンレム睡眠が出にくく、脳が休息出来ない。

  • 不眠は思ったよりありふれたものだった。
    昔から眠れない日々はあったし、生命維持の機能もある。
    そう思うと眠れないことに納得できるようになったり、自分の生活を見直すこともできた。
    睡眠の話は本当に都市伝説のような話が多く、改めて認識できることが多々あった。

  • レム睡眠は体をやすめ、ノンレム睡眠は脳を休める。実は動物はレム睡眠のみで、ノンレム睡眠は脳が発達した人間特有のもの。Q&Aのようなもので睡眠に悩んだら該当部にあたってみるのが良いと思う。通読する意味はあまりなかった

  • だいたい知ってた

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著者プロフィール

1980年、東北大学医学部卒業、東京医科歯科大学精神神経科研修医。91年、現・国立精神・神経医療研究センター室長、92~93年、ドイツ・ヘファタ神経学病院の睡眠障害研究施設に留学、同センター部長を経て、2006年より日本大学医学部精神医学系主任教授。著書に、『名医が教える不眠症に打ち克つ本』(アーク出版)、『睡眠のはなし』(中公新書)、『睡眠障害の対応と治療ガイドライン第2版』(じほう)など多数。NHK「きょうの健康」をはじめ、メディアへの出演も多い。日本睡眠学会理事長。

「2018年 『睡眠学の権威が解き明かす 眠りの新常識 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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