サッカー「海外組」の値打ち (中公新書ラクレ 418)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504180

作品紹介・あらすじ

長谷部、本田、香川らは移籍先で主力となったが、逆にほとんど出場機会を与えられず日本に戻る選手もいる。何が海外移籍の成否を決めるのか。スペインに留学し、海外取材の経験も豊富な著者が、語学力、各国リーグの特徴、ポジション別適性等を詳細に分析し、成功の鍵を提示。

感想・レビュー・書評

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  • 一口に海外組といっても、言葉は悪いが、買われる者と売りに行く者があり、TVではほとんど取り上げられない後者の状況も解りやすく纏められていた。ただ、いずれも挑戦者としていろんな壁に立ち向かっているのだとよくわかった。あとポジション別適性は面白い企画でしたが、今後いろんな選手が挑戦していくことで、適性の幅は拡がるでしょうね。
    楽しく読ませて頂きました。ただ、麻也のスピードは欧州に行っても延びませんね。

    • hs19501112さん
      読んでみたくなるレビューでした。
      読んでみたくなるレビューでした。
      2012/12/18
  • 結論としては行くべき。ただし語学もセットで。

  • 小宮さん得意の、深いインタビューからの考察。良かったです。

  • 新書なのですが濃いですね~、はじめにに出てきた「ババンギダ」懐かしいなぁ、いましたね足が速い選手。

    そうかイスラムでラマダン絡みがあったのね…結構ディープなので面白かったし興味深いです。

  • これまで多くの日本人サッカー選手が様々な国のプロリーグに挑戦し、ある者は期待以上の活躍を見せる一方、志半ばで帰国せざるをえなかった優秀な選手もいた。スポーツ・ジャーナリズムは特定の選手を勝手に持ちあげといてえてして梯子をはずしたり、さらには精神論で叩いたりとうんざりさせられることが多いが、本著は「海外組」の置かれた状況を的確に分析し、これまでの経緯と問題点を冷静に記述している。特に各国のプロリーグの特色やポジション別に日本人選手のチャレンジすべき点をきちんと整理してみせているのが面白い。

  • 類似本はいっぱいあるけど、各国リーグの特徴などかなり踏み込んだ内容。
    おすすめ。

  • 日本のサッカー選手が海外に移籍する際のいろんなことが書いてある本。これまでの移籍を踏まえて移籍する際に気をつけたい点がいろいろ書いてあります。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4248732.html

  • 「サッカー「海外組」の値打ち」
    サッカーはワールドワイドなスポーツである。国、監督、チームによって選手の運命は大きく変わる。日本人選手が海外で成功する為に必要な能力とは?


    スポーツノンフィクションライター・小宮氏による本書。


    第1章:海外組の変遷
    第2章:成功と失敗を分けるもの
    第3章:自分に合ったプレー環境を探す
    第4章:ポジション別適性
    第5章:様々な移籍の形
    最終章:サムライからの脱皮


    お勧め出来る理由の1つとしてはミケル・エチャリ(スペイン最高のスカウティングの目を持つ)、リージョ(世界屈指の戦術監督)、ヘスス・スアレス(スペインでは著名なジャーナリスト、ワールドサッカーダイジェストでお馴染み)などの実力ある人が日本代表の試合や個々の選手のプレーを見た上で評価していることが挙げられます。


    特に、岡崎慎司(シュツットガルト)、ハーフナー・マイク(フィテッセ)、柴村直弥(パフタコール)への評価はすこぶる良いです。読んでいて日本人且つサッカーファンとして嬉しいですね。是非3人にはこの本を届けたいし、特に評価してくれているスアレス氏に会わせてあげたいw


    中でもマイクへのスアレス氏の評価は良いです。スアレス氏の三種の神器である「グアルディオラ」「ディポルティボ」「フェルナンド・ジョレンテ(A・ビルバオ)」の全てが登場してきますからね。


    また「海外で活躍する為に必要な要素は何か?」というテーマをしっかり解析している点もお勧め出来る理由です。思っていた以上に充実しています。


    スポーツライターの方の著書は本人の主観が入り込みすぎて「これは違うな」と思うことが多いのですが(生意気にも)、この本の著者・小宮氏は常に客観的な立場にいてくれています、自分の意見を前に出し過ぎてないからでしょうか。それによって、テーマがぶれず解析も十分客観的です。


    サッカーファンは勿論サッカー初心者の方にもお勧め出来る充実した内容になっていると思います。

  • 情報が氾濫する昨今では、この手の本は苦戦するな。どこかで聞いたネタばかり。

    JのチームがACLで勝ち残れなくなったのは、なにも能力のある選手の払底やJチームの戦闘能力の低下が原因ではないだろう。もっと他に要因はある。根拠無く、妙な断定する口調が気になる。

    オランダの二部リーグとJリーグなら間違い無く、Jリーグの試合のほうが面白いように思うのだが。

    あまりにも「ユーロセントリスム」すぎる。それに、選手の評価を、他人に委ねすぎだ。ジャーナリストなら、自分の視点も盛り込むべきだ。

  • <作品紹介>
    長谷部、本田、香川らは移籍先で主力となったが、逆にほとんど出場機会を与えられず日本に戻る選手もいる。何が海外移籍の成否を決めるのか。スペインに留学し、海外取材の経験も豊富な著者が、語学力、各国リーグの特徴、ポジション別適性等を詳細に分析し、成功の鍵を提示。

    <感想>
    以前読んだロベルト佃とは別の視点で、日本人のヨーロッパでの成功と失敗が記述されている。
    やはりその国の言葉を取得し、その国の言語でいかにうまくコミュニケーションを取れているかが大いに実績に影響していることがわかる。
    とくにスペインをはじめとするラテンの国では自身がその国の言語を話し通訳を通さず自らコミュニケーションを取らなければ、相手にされないと結論付けている。
    そういった意味では長友は特殊であるが、長友がゆえにその愛されるキャラでコミュニケーション不足をカバーをしている感じである。
    読めばなるほど、スペインに渡った日本人がことごとく実績を残さずに帰国してきた理由に納得もいく。

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著者プロフィール

1972年、横浜生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使してEURO、冬季五輪、GPファイナル、W杯を現地取材後、06年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評がある。人物ルポ中心に著書は20冊以上。『導かれし者』『ロスタイムに奇跡を』(角川文庫)『アンチ・ドロップアウト』シリーズ三部作(集英社)『エル・クラシコ』(河出書房)『おれは最後に笑う』(東邦出版)など。小説は『ラストシュート』(角川文庫)に続き、本作が二作目となる。

「2020年 『氷上のフェニックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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