駆け出しマネジャーの成長論 - 7つの挑戦課題を「科学」する (中公新書ラクレ 493)
- 中央公論新社 (2014年5月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504937
感想・レビュー・書評
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著者の言葉より「プレーヤーからマネジャーへ移行する際、何らかの形でつまずいてしまうことは珍しくない。自身も「マネジャーへの移行期にいる」という教育学者の著者が、蓄積してきた研究データをもとに、ビジネスパーソンがプレーヤーからマネジャーになっていくプロセスと、そのプロセスをいかに乗り越えるかを解き明かしている。新任マネジャーが乗り越えなければならない課題を、「部下育成」「目標咀嚼」など7つの項目にまとめ、それに対して具体的にどう取り組めばよいかを紹介。“駆け出しマネジャー”とその支援者は必読。」
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新人マネージャーに対しての、マネージング入門書。
とても丁寧にマネージャーとはなんぞやというところから説明してくれており、また実際のマネージャーたちの言葉も随所に述べられており、実用性の高い入門書となっている。 -
科研費申請のネタとしてスタッフ・ディベロプメントの新しい手法を考える際にのネタ本として本書をとった。組織における経営人材の中核としてのマネージャーの育成について、非常に多くの示唆を受けることができた本である。中原先生を深く尊敬します。
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著者が同年代なこともあってか、共感できることが多かった。一昔前のマネージャーと違い、マネージャーに決まった形はないというのが身に染みた。自分のスタイルが出せるようになるまでは暗中模索しかないか・・・。
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新任マネージャーにとって非常にわかりやすいポイントが数多く、かつコンパクトにまとめられている。
マネージャーへの移行は、「仕事のスターから管理の初心者になる」ことを自覚し、「getting things through others」を心がけること。それに尽きると思った。
内容に偏りもないため、全ての新任マネージャーが手元におくべき一冊といえる。 -
気になるセンテンス
60「プレマネバランス」
「プレイングに過剰に時間を充てているマネジャー」は一般的なマネジャーよりも職場業績が低い、とあるけれど、どうやって職場業績を評価しているのだろう、この視点は誰なのだろう。
63 現在のような多様性に満ちた職場では、ノミニケーションが奏功する社会的条件はすでに崩壊している
ひところそれは確かにそうだったけれど、今ってひょっとして崩壊しすぎて、ちょっとぐらいやったら?という感じではないのかな?
74 「今ここで助言や指摘をすべきだ」という時機まさに、「教育的瞬間」が本当に難しいし気をどれだけそこに遣えるかかも。
133 部下育成は「快適空間」「混乱空間」でなく「挑戦空間」をつくること・・・まさにこれは課題だな。
248 率先垂範、言行一致 つきるところこの姿勢なのでしょうね。 -
初めてマネージャーになるにあたって、直面する問題・それに対する解決方法を質的・量的研究を基に検証している。このような文章が構成出来るのって素晴らしい。
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ななめ読み。要再読。
やっぱり中原さんの本はわかりやすい。
1.マネジメントプレビューと、2.マネジメントフォローアップに分けて支援する
1.マネジメントプレビュー
予防接種。これから起こることを知っておくこと。
マネージャーになるのは、生まれ変わり。脱皮できないとダメ
目標租借ができない→部下育成がうまくいかない→自分がプレーヤーするしかない、の悪循環が多い
理論+現場のマネージャーの声
当人が「マネージャーも悪くないな、面白そうだな」と思う効果を生む
2.マネジメントフォローアップ
昇格後の解毒+栄養剤+作戦会議。
当人は「腹がくくれた」「吹っ切れた」
経験をつんだマネージャーが陥るわな=マンネリ、マッタリ、ソコソコ→組織外に飛び出して学ぶ、ものの見方を変える学習が必要
ex.美瑛町プロジェクト
重要なのは内省=過去の振返りにより未来をつくること
2018/4/4再読
マネジャー育成のための4章に注目。
新入社員から継続的に育成するしかないという意見に賛同。 -
マネージャーの7つの課題はどれも経験する可能性のある課題ばかり。
大事なことはどれだけ現場を見るかというところである。