ベスト珍書 - このヘンな本がすごい! (中公新書ラクレ 507)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505071

作品紹介・あらすじ

年に数万の新刊が出版される日本。何とその全てをチェックしているのがハマザキカク氏だ。その氏が「ヤバい」「すごい」と感じた百冊を厳選。著者すら意図しない魅力を再発見していく。怪書、エログロ、発禁本。共通するのは「珍」ということだけ。さあ、『珍書』の雄叫びを聞け!

感想・レビュー・書評

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  • 著者は日常的に新刊図書情報(月刊6000冊あるらしい)を確認しているそうだが、本書を書くために100万冊の書誌情報を確認したという。

    本の世界の奥深さを感じざるを得ない。

    読書家の世界も上には上がいるものだ。

  • タイトルの通り、珍書の紹介本。著者は日々出版される書籍の新刊情報を定点観測しており、その中から面白いものを紹介している。

    紹介されているものは、ちょっと趣味と違うなというものも多かったが、この本をきっかけに読んだor読みたいと思った本もある。
    ・『jp0205』松江泰治
    ・『九相図資料修正 - 死体の美術と文学』山本聡美、西山美香
    ・『音と意味が類似した英語と日本語』石金勇雄
    ・『可逆語を探す』酒井芳徳
    ・『不動産取引における心理的瑕疵の裁判例と評価』宮崎裕二
    ・『Encyclopedia of Flowers 植物図鑑』東信、椎木俊介

    本の紹介だけでなく、著者がどのように珍書を探しているのかをコラムで説明しており、これも面白い。「図書館流通センター」なんてものは初めて知った。

    あとは中野ブロードウェイの書店「タコシェ」にも行ってみた。

  • 奇書珍本に関する本はいろいろあるけど、この本はトンデモ本やサブカル系、フィクションや稀覯本を外した上でのチョイスというのが良い。「怪書・エログロ・発禁本」という帯のアオリはちょっとミスリードのような気がしていて、むしろイグ・ノーベル賞のノリで読むのが吉。至って真面目に作られているけど、そこはかとない珍奇さが何とも良い。

  • 興味を惹かれる珍書の数々の紹介。
    だが読むことのできないものも多い。だから書評として読んだ感じ。結構読み応えあり。
    読了50分

  • 小説などの文芸書以外の「珍書」を紹介した本。ショッキングなものから、情熱が詰まったもの、脱力感漂うものまで、気になる本がたくさん。

    『写真と童話で訪れる 高尿酸血症と奇岩・奇石』(槇野博史/メディカルレビュー社/2013年)というタイトルには笑った。

  • 日本で発売された珍書を著者独自の視点で解説する本です。この本の良い点は様々なジャンルがきちんと整理されて紹介されている点です。またふざけすぎず、堅くなりすぎず丁度良いバランスの文章で読みやすい点です。

  • 全ての新刊書をチェックしている著者の見つけた珍書の紹介
    ニッチを通り過ぎて意味不明なものが大半
    病気や遺体などグロテスクなものも多い

  • 本の情報の集め方が参考になった。

  •  自らも「珍書プロデューサー」として知られる編集者が、2000年以降に刊行された本(一部90年代のものもあり)から極めつけの「珍書」100冊を厳選紹介したブックガイド。1冊につき2ページないし1ページで紹介されている。

     ……というと、と学会による一連の「トンデモ本」シリーズを連想する向きもあるだろう。じっさい、本書に紹介された「珍書」の中には、トンデモ本に分類してよいものもある。

     ただ、「トンデモ本」シリーズが対象書籍を笑い飛ばし、馬鹿にすることを基本としている(その中に屈折したリスペクトが隠されていることもあるが)のに対し、本書は取り上げた珍書に対するリスペクトが基本となっている。著者自身が「ヘンな本」をこよなく愛しており、だからこそ副題が「このヘンな本がすごい!」なのだ。

    《『ベスト珍書』では、私が珍書編集者として、企画のアイデアがヘンとかスゴイと思ったり、コンセプトがバカげていると感じたり、テーマが前代未聞だと思った珍書を選び抜いた。(「まえがき」)》

     「ヘン」で「バカげている」本が数多く紹介されてはいるが、著者はその“突き抜けたバカっぷり”をむしろ賞賛してやまないのである。なにしろ、著者自身が珍書を数多く手がけてきた編集者なのだから……。

     「珍写真集」「珍図鑑」「珍医学書」「珍人文書」「珍エロ本」「珍語学書」などに章分けされた内容は、「よくもまあこんな本が出版されたものだ」と仰天する珍書揃い。

     取り上げられた珍書のタイトルを拾ってみると――。
     『動物うんこ図鑑』、『写真集 手押しポンプ探訪録』、『逆立ちしても読める本』、『童貞が教える妹とお風呂に入る方法』、『誰にでもできる職務質問――職質道を極める』、『こじき大百科』、『背脂番付』、『ドリル大全』などなど……。

     まあ、読んでもなんの役にも立たない本ではあるが、本好きなら楽しめる1冊。ある意味、本書自体が珍書だ。

  • トリビアの泉

  • 研究室での指導教官が事あるごとに言っていたゲロの写真集が、一発目に紹介されていた。やっぱり珍書だよなぁ。

  • 年に数万の新刊が出版される日本。何とその全てをチェックしているのが ハマザキカク氏だ。今回、その氏が特に「ヤバイ」と感じた百冊を厳選。 著者すら意図しない魅力を再発見していく。怪書、エログロ、発禁本。 共通するのは「珍」というだけ。さあ、『珍書』の雄叫びを聞け!(袖)

  • 話には聞いていたが、かなり著者の自己主張が激しい。隙あらば俺プッシュを挿入し、どんだけ自分大好きなのか、と思わされる。予備知識があったので本気で眉をひそめるほどではなかったが、このノリが生理的に許せない人もいるだろう。
    肝心の中身は、なんというか思ったほど、たいしたことない。類書で、もっと「読みたい!」気持ちを煽ってくれるものがいくらでもある。著者の教養の浅さと、何より下品さがにじみ出ていた。全体に子供騙しの印象。

    2017/7/21読了

  • 2017/5/24読了。
    こういう本は買わにゃいかん。

  • 内容的、形式的に「珍らしい・変」と思われる本をセレクトして紹介している。

    紹介されている本の中身を見ることは当然できないので、かえってフラストレーションがたまる感もあるが・・・。世の中にはいろんな本がある。

  • 要するに変な本を紹介した本。ふーん

  • 読了。今年32冊目。
    『ベスト珍書』という書名の通り、飛び抜けて可笑しな本、奇妙な本を紹介しています。ラーメンの背脂だけに着目してランキングにした本。全長8mの本。文字通り「国会図書館にしかない本」。世の中には色んな着眼点を持った人がいるのだなと感心させられて面白かった。と同時に、よくまあ、ここまで珍妙な本を集められたなと著者のリサーチ能力には頭が下がります。

  • 世の中には色んな本があるのだなあ、と。
    シュールすぎて笑っちゃうものから、悪趣味すぎて引いちゃうものまで様々な珍書を紹介してくれる本です。
    本書でも多々語られていましたけど、こういうのって狙いすぎなもの程つまんないですよね。
    それを基準に選書してあるものを笑っちゃってる自分も悪趣味だなあとは思いましたけど、色んな本があるなあほんと。

  •  こんな本あるんだ!という驚きはあるものの、1冊1冊への掘り下げが浅く、知っている本や著者については「あれ? そうなの?」となる記述も多い。
     インデックスとして気になる本に手を伸ばすためのきっかけつくりの本なんだろうな。
     でも、気になるけど怖くて読めない本もある。

  • これだけの珍書を探してくる労力が素晴らしい。
    タイトルに惹かれるものが多いです。

  • 2000年以降に刊行された本を「全点総ざらい」して、その中から変わった本をピックアップしたとのこと。その労力がすごい!しかし、コラムでフォローしたいアカウントを知ったぐらいで、残念ながら読みたいと思う本はなかった。

  • 最後のコラム「エグゼクティブはみんなホトトギスを飼っている」に吹いた。

  • 書籍「ガイド」として。ガイドのほうがおもしろかったりするのが楽しい。

  • 珍とは
    入手困難? 特定の人向け?
    紹介されているものは 最近の本が多い

  • 取り上げられている本が珍書すぎて
    職務質問の本しか読みたいと思う本がありませんでした(^ ^;)

  • いやー、世の中にはまったくヘンな本があるものだ。つくづく感心する。大真面目に作られているのに(たぶん)、結果的に妙なものになっている「珍書」がたくさん紹介されている。

    やっぱりインパクトが大きいのは写真集だ。特に医学関係。「本書の中でも最も衝撃を受ける究極本が揃っている」「仰天するような写真ばかり」「見るにはある程度の覚悟をもっていただきたい」だって…。図書館で閲覧するしかない本もあり、著者が国会図書館でコピーを頼んだ時の話が可笑しい。女性の図書館員に、ケガをした性器があらわになった写真を差し出すのはさぞや気まずかったであろうよ。館員の方は手慣れた様子らしいが、それでも、ねえ。

    しかし、私が一番すごいと思ったのは、著者ハマザキカクさんの本探しの徹底ぶりである。珍本紹介の合間に、コラムがいくつか挿入されているのだが、珍書より何よりこっちの方が面白いんじゃないかというくらい。本書を書くにあたって「日々記録していた珍書リストをチェックしてみたのだが、なんだかもの足りない気がしたのと、元来の網羅癖に火がついて」2000年にまで遡って日本で出版された本を全点総ざらいしたのだそうだ。その数ざっと100万冊。はぁ~。

    全点チェックと一口に言っても、すぐ想像がつくようにことはそう簡単ではない。その方法も結構詳しく語られているが、いやあ、私はもうおなかいっぱいです。すごい世界があるものだと感心するばかり。著者は新刊速報もやっていて、その道の達人たちのツイッターアカウントなども紹介されている。しかしまあこの方たち、いったいいつ本を読むのだろうか?

  • タイトルだけで爆笑できる本がたくさんある。
    珍しい写真集はぜひ見てみたい

  • みたくなる本ばかり。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“コンクラーベ”で登場。
    http://harajukubookcafe.com/archives/839

    下北沢B&B 黒川安莉さんがOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんとオカモトショウさんにプレゼンした1冊。
    『SNSを見ていて、メンバーの皆さん仲良さそうだな、笑っているなという印象から、こちらの本を選びました。』(下北沢B&B 黒川安莉さん)

    残念ながら、結果は惜敗!OKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんとオカモトショウさんの今読みたい本には選ばれませんでした。。

    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • 新刊をすべてチェックしている著者による、本の作り手は概ね大真面目だけど端から見るとおかしい書物100冊を紹介した本。
    円周率が百万桁乗っているだけのπという本。いろんなゲロだけ集めた写真集。鉄道の音の出方を種類(?)ごとに分析した書物。国会図書館でも見れなくなってしまった警察のハウツー尋問。加えて、エア珍書(ありそうな題名の思わず中身が見たくなる架空の珍書)など、コラムも充実している。

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