- Amazon.co.jp ・本 (936ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122009912
感想・レビュー・書評
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これは昔から思っていたことだけど、東京は男社会で、関西は女社会だと思うんです。京都しかり大阪しかり。女性は美しい。和服美人は言うまでもない。芸者さん舞妓さんといちゃいちゃランデブーしたいなあ。おっと、本音がつい出ちゃったぞ。男より女が好きな私でした。
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『春琴抄』、『痴人の愛』の妖しさに惹かれて読んだのだが……正直、苦行であった。
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素晴らしく清々しい一冊。終わりを意識する間もなく最後のページにたどり着いた。ゆるやかな時間の、循環していく流れを感じた。
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これ程までに繊細で美しい日本語の本は初めてな気がします。移り行く四季と些細でかけがえのない日常を眈々と。谷崎潤一郎作品の中でも卓越していると思った。なんとも形容しがたい心がふるふる悦ぶこの甘い読後感は何なのだろう。先日ちょうど御盆に、谷崎潤一郎のお墓参りをしてきました。同時代を生きることは出来なかったけれど、こうして同じ日本語を操る者として彼の此の本に出会えてよかった。
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河口湖、京都などを舞台とした作品です。
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3巻分まとめた文庫で、びっくりの分厚さなんだけど、毎日少しずつ、朝ドラでも見ている気持ちですいすい読んでしまった。三番目の雪子の縁談話が中心で、日常の些細なことや、大事件にハラハラしたり、ヤキモキしたり。華やかな事もあれば、戦争の匂いも少しする。こんなに長編なのに飽きさせないってすごい。
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これが本当に男性の作家の筆によるものなのかと驚きました。谷崎潤一郎の名前を知らなければ間違いなく女性の作家の作品だと思っていたところです。
大阪の裕福な家庭に住む四姉妹を、主に三女雪子の見合い話を中心として描いていますが、四季折々の日本の情景やあれこれと気をもむ次女幸子の細やかな情緒、雪子と対照的に描かれている四女妙子の華やかな恋愛模様なと、多くの読みどころがあります。阪神大水害についての貴重なレポートになっているのも興味深いところ。
当時の時代背景もあるのでしょうが、今の感覚ではさして不良娘だとも思えない妙子の扱いの悪さが不憫に思いました。 -
プルーストの『失われた時を求めて』と同じく、戦時下にこつこつと書かれた小説らしい。分厚くてなかなか手がでないが、近々読みたい。
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延々と読みたい。 -
関西に住む四姉妹の日常生活を綴った話。
(長女は東京やったっけ?)
関西独特の言い回しとか。
風景&人物の描写が細かい細かい(笑)
関西人には馴染みのある風景やら地名やら(笑)
DVDでは、どんな風に表現されてるかを見てみたい作品。 -
336番乗り。昔から持ってる本。その証拠?に、手元の奥付は2003年4月30日 21刷発行とある。谷崎潤一郎大好き。中でもこの作品はとても好き。大学生の頃から、だいたい毎年年末年始に読んでる。もう初読から15年なるかな。思い出とともに、変わる環境とともに、そして年齢を経るとともに、読み方や感慨が変わるのがまた、うれしい。変わらぬストーリーと、変わりゆく日々。私に必要な物語。(2010/12/22)