虚人たち (中公文庫 つ 6-21)

著者 :
  • 中央公論新社
3.36
  • (30)
  • (56)
  • (112)
  • (21)
  • (7)
本棚登録 : 1020
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122030596

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小説が小説たらしめるものは何だ。
    文字の自由度はいくつであろうか。
    伝統ある形式と実験形式の質とは。
    登場人物の自らが虚人である自覚、
    そしてそれの責任ある行動とは。
    固有名詞の無意味さと区別化。
    現実の読者とそのウロボロス的作者。
    活字欠落とそのレゾンデートル存在。
    虚構との接続に際する無限性の閉塞。
    テレビ内人物の消失と我々の関係性。
    歪曲されし小説時間と空間の定理性。
    圧縮された文字の羅列と行間の流暢さ。
    アンチ小説とメタ小説のジンテーゼ。

  • 連載一回目を本屋で読んだとき、世界がくだけました。いや、僕の腰がくだけたのかな。
    こんな小説をずっと待っていたのです

  • 新しい小説の開拓、筒井康隆らしさがあふれ出る興味をそそられる小説だけれど、図書館にも書店にも置いていない。今度通販で頼もうかと

  • 傑作。うちが筒井康隆好きになるきっかけとなった本。発想が斬新で素晴らしい。

  • 再読。やっぱむずい。

  • 読んだ事実は覚えてるけど内容忘れたYo

  • 1P=1分、つまり1分で起こった事を1Pに収めている。だから主人公が眠っているシーンでは空白のページが数頁続くわけ。何でこんなこと考え付くんだろうね。すごいね。

  • 色々な縛りを課して小説を書く、筒井康隆氏が得意とする、チャレンジングな小説。その中で氏は現代文学の有り方について様々な疑問を投げかける。ただ、話自体が今一面白くないのが残念なところである。

  • こんなラストでいいのか……? 好きな人は好きなんでしょうが。次々と事件が起こっていくって着想はすごいいいと思うんですが。でも描写はやっぱり、描写の対象に愛情があったほうがいいと思う。

  • 独特の文体にハマりました。ただし句読点が無くて読みづらい。

全50件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井康隆の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ポール・オースタ...
安部公房
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×