- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122030596
感想・レビュー・書評
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小説が小説たらしめるものは何だ。
文字の自由度はいくつであろうか。
伝統ある形式と実験形式の質とは。
登場人物の自らが虚人である自覚、
そしてそれの責任ある行動とは。
固有名詞の無意味さと区別化。
現実の読者とそのウロボロス的作者。
活字欠落とそのレゾンデートル存在。
虚構との接続に際する無限性の閉塞。
テレビ内人物の消失と我々の関係性。
歪曲されし小説時間と空間の定理性。
圧縮された文字の羅列と行間の流暢さ。
アンチ小説とメタ小説のジンテーゼ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
連載一回目を本屋で読んだとき、世界がくだけました。いや、僕の腰がくだけたのかな。
こんな小説をずっと待っていたのです -
新しい小説の開拓、筒井康隆らしさがあふれ出る興味をそそられる小説だけれど、図書館にも書店にも置いていない。今度通販で頼もうかと
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傑作。うちが筒井康隆好きになるきっかけとなった本。発想が斬新で素晴らしい。
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再読。やっぱむずい。
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読んだ事実は覚えてるけど内容忘れたYo
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1P=1分、つまり1分で起こった事を1Pに収めている。だから主人公が眠っているシーンでは空白のページが数頁続くわけ。何でこんなこと考え付くんだろうね。すごいね。
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色々な縛りを課して小説を書く、筒井康隆氏が得意とする、チャレンジングな小説。その中で氏は現代文学の有り方について様々な疑問を投げかける。ただ、話自体が今一面白くないのが残念なところである。
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こんなラストでいいのか……? 好きな人は好きなんでしょうが。次々と事件が起こっていくって着想はすごいいいと思うんですが。でも描写はやっぱり、描写の対象に愛情があったほうがいいと思う。
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独特の文体にハマりました。ただし句読点が無くて読みづらい。