草の上の朝食 (中公文庫 ほ 12-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122037427

感想・レビュー・書評

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  • 前作より好き。
    この小説をより楽しむために前作がある感じ。

    読了 2014.05.12

  • 日常を描かせたら天才

  • プレーンソング時よりも人物たちの魅力がより感じることができるようになってい(る自分がい)て、その意味でも良かった。

  • 『プレーンソング』とともに宇宙的でとても素晴らしい小説だった。
    時期的にも保坂さんの小説から感じられるものが多いと見えて、もっと読んでみようと思う。

  • もうほんと、相変わらず。いったいこの連中はどうやって生活費を捻出しているのだろうと、およそ本書に対して似つかわしくない疑問が浮かぶけれど、日常というものの意味、生きて、考えて、誰かと時間を共にしたり、好きになったり、気持ちがふらふらしたりといったことのいちいちを改めて手にとってためつすがめつ精査するような、そんな時間が人には必要だ、間違いなく。

  • プレーンソングの続編。あいかわらず、猫たちの存在だけが 特に際立っている というわけでもないんだけど、それでもやっぱり カテゴリーとしては、猫。<br>キリストと、コンピューターの進化と、ご近所猫たちの系図 を、同一座標位置にして 語る この人たち、大好き。

  • 『プレーンソング』の続編。

    前作と同じように猫と競馬と共同生活について描かれているが、さらに新たに重要なファクターになっているのが「恋愛」について。
    だがしかし「恋愛」について描きながら、これは決して「恋愛小説」なんかではない。むしろこの小説はそういったいわゆる「恋愛体質」的なもろもろを相対化するような立場を取ろうとしている。

    つまりは、
    「恋愛より豊かなものがいっぱいあることを知っている子がいるのね。恋愛が一番なんて思うのは、子ども向けの映画や小説の悪い影響よ」(本文より)ということなのだ。

    今になってみると昨今のいわゆる「純愛ブーム」を予見し、批判しているようにも取れる。ここではゆるりと気楽に、そして何よりも楽しく過ごすためのあるひとつの要素としてしか描かれていない。ひとつの要素としてある強い意味を持っていたとしても、それが全てではないのだと。

    僕はこういったニュートラルなものの見方というものにかなり共感してしまったり。

  • きらきらのさき

  • 「プレーンソング」続編です。
    「プレーンソング」を読んでおもしろかった人は、これも読んでみてください。こっちの方がおもしろいというか、深いというか、発展形だと思います。

    「プレーンソング」は”あったらいいな”的な部分が多いというか、そういう幸せな小説でしたが、プレーンソングはそういう幸せな部分を残しつつ、でも”あったらいいな”では終わってないと思う。

  • なんにもしないをするんだよ〜

著者プロフィール

1956年、山梨県に生まれる。小説家。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2018年『ハレルヤ』所収の「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。主な著書に、『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』ほか。

「2022年 『DEATHか裸(ら)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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