- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122044845
作品紹介・あらすじ
幼なじみルーンと自分の身を守るため、フィリエルは女王候補アデイルと共に王宮へ上がる。光り輝く宮殿に渦巻くのは、派閥のかけひき、冷酷な謀りごと。持ち前の勇気と伯爵家の協力で、フィリエルは王宮の光あたる場所を得ようと奮闘するが、ルーンは彼女に背を向けて闇へと姿を消してしまう-胸躍る長篇ファンタジー、波乱の第3巻。
感想・レビュー・書評
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フィリエル、王宮へ。
王宮=大人の世界なのかなぁと。(裏の裏を読むとか、本当に大人の世界)
だから、私なんかは色々な得になることとか考えてしまい、真っ直ぐなフィリエルにやられたぁ。という感じで。
最後はなんでそうなる?という感じですが、それはそれで楽しみだったりします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勢いで3巻も読んでしまった。もう誰も私を止められない。
3巻、4巻はわりと読み返した巻だったのでよく覚えている。
やっぱり夜会の庭のシーン✕2回が忘れられないわ。
小夜啼鳥!!上着ですっぽり、からのーーー?
「フィリエル、☓☓☓☓☓か?」
「え?」
フィリエルはぼんやりしていてあまり聞いていなかった。
という流れ。
きゃー、わー、床に転がりそう。ふう。
このまま終わっても良かったけど良くなかった。
アデイルがキレるところ、めちゃくちゃかわいい。 -
自分の命に代えても守りたいもの。それを無くせば、自分の生が無意味になる。
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王都へと乗り込んだロウランド家。
物語が禁忌だったのは、それがそのまま特権階級の教養とされていたからだった。
女学校も怖かったけど、王宮は智謀策略渦巻くさらに怖い場所。
ということはやはり女学校も、そういうことまで学ぶための王宮の縮小図である、と言えなくもない。
ユーシスがマントの中で、フィリエルにプロポーズする場面が好き。
あんなセリフ言われてみたいわ……と思ってしまう私は永遠のオトメである。
図らずもその出来事で、フィリエルの、ルーンに対する恋心を自覚することになるのだけれど。
ユーシスが真っ直ぐで良い意味での育ちの良さを感じさせるすごく好きなキャラなだけに、踊らされてるようで、ちょっと不憫ではあるけれど、フィリエルよりアデイルとお似合いだと思う。
フィリエルのほうは心配せずとも、ルーンと結ばれるはずだ。
自分で全部考え決めたら実行する子だから。 -
薔薇の名前はないんじゃないの!?と驚きます〜オマージュというか、わざとこれが出来る構成なんですよね。世界設定が未来になっているファンタジーですから古今東西の好きな作品をモチーフに使える。都の宮廷での話なので、世界的名作「薔薇の名前」とは関係ありません。薔薇は出てきます〜けっこう意味深い。いかにも少女向きのようでいて、どこかダークであざといスリリングな展開。
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2023年7月29日購入。