- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122045965
感想・レビュー・書評
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西の善き魔女、外伝1。
ルーンに対して過保護なフィリエルが出来上がるまでのお話。
ここまで読んできて、突然、上橋菜穂子さんの精霊シリーズや梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』を思い出した。
それらと比べると、このシリーズはなんとなく深みが足りない感じだ。それがイマイチのめり込めなかった一因かも、と思い至る。
8歳のフィリエルと、15歳になった本編のフィリエルとの独りよがり度がそれほど差がないように見受けられるのはいかがなものか。
ルーンがフィリエルに対して密かに決意したことに、ちょっとギクっとした。
あれれ、フィリエルのこと好きになれないなぁって思ってたのは、近親憎悪ってヤツ?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
落ち着け・・・『フィボナッチ数列』を数えて落ち着くんだ・・・。『フィボナッチ』は黄金の『数列』。私に勇気を与えてくれる。
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フィリエルとルーンの子供時代だけど、舞台がセラフィールドだけってこともあってまとまりがあって、その分内面の深堀ができていてよかったな。
萩原さんは子供の内面を描くのが上手い。 -
西の善き魔女 7
セラフィールドでの、幼き日のフィリエルとルーンの出会いの物語。
ホーリー夫妻が懐かしい。
数字しかしゃべらないルーン。
けれどもルーンは博士から特別扱いされているように感じ、
ルーンに複雑な気持ちを抱くフィリエル。
しだいに、ルーンさえいなければ、と思うようになる。
フィリエルがいるからここに居たいのだと素直に言う
ルーンがかわいい。 -
グラール王国の、ひいては世界の存亡を賭けた女王継承争いは一旦置いておいて、物語はフィリエルが八歳の過去へと遡る。
まだ自分が何者であるかも知らず、父親の愛情をどうやって引けばいいのかもわからず、それでも天真爛漫に生きている無鉄砲な少女が、ルーンと出会い、心を通わせるまでの物語だ。
気丈なフィリエルがどれだけ父親を愛していたか、ルーンが深い傷をどれだけフィリエルに癒されたか、ふたりの結びつきがどれだけ強いのかがしみじみと伝わってくる。 -
外伝集みたいなもの。
幼少の頃のフィリエルの気性があんなに激しいってのは
ちょっと予想外でびっくりしちゃった。
(09.01.17) -
子供ってのはなかなか強烈な思考をしているものですが
無邪気に残酷なところが怖いですね
幼いルーンがかわいいです -
幼少編。そこまでとは知らなかったよフィリエル編。
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…とても変則的な読み方に見えるでしょうが、ノベルズだとこの順番なんです〜。フィリエルとルーンの子供時代の話。牧歌的な雰囲気の漂う、児童文学といった感じ。