- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122046092
感想・レビュー・書評
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よしもとばななさんの後書きがよい
言葉にできる能力がすごい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
始めの夕焼けの中を飛んでいるシーンが静かですごく好き。
スカイ・クロラから始まる一連の作品は、たとえ戦闘のシーンであっても、空の飛び方が美しく、静かに感じられる所が一番の魅力だと思う。 -
飛行戦闘の描写は専門語が多く、読んでいてわからない箇所も多いが、リズムカルで軽やかな文体で楽しい。
空を飛ばないのなら死ぬしかないような、抑鬱的な雰囲気なのに陰険な空気感はあまりない。それに惹き込まれてしまう。 -
再読
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『ナ・バ・テア』再読3回目
若い頃のクサナギを中心に物語がまわっていく
大人の男、ティーチャに憧れを当初は持っていたものの同僚の死後いつしかティーチャと勝負をしたいと思うようになる
地上では汚い事が蔓延る、汚いものが何もない空を飛び続けることがクサナギの生き様を表しているよう
設定上、ずっと子どものままであるクサナギだけれどもスカイ・クロラと比較してナ・バ・テアではまだまだ荒削りな行動の描写があった
子どものままだけれども成長する、思考の変化、大人と子どもの境界線はないのではないか?線引きはなんなのだろう、汚いと綺麗の違いか?色々読みながら考えました。
2018.3.18(3回目) -
「スカイ・クロラ」シリーズ
初めから一人称なのに、それが誰の視点であるのか全く語られない。最初にスカイ・クロラを読んでいると何となく予想がつくけれど、それでも正解かは分からない。しばらく読み進めてようやく答えが出る。スカイ・クロラよりも先に読むことができたら、それもとても面白かったのではないかと思う。
*2008.2 *2016.7 -
大好きな1冊を再読。
前回読んだときより胸を打たれたのは、自分が臨月だからだろうか。
とりあえずティーチャかっこいい~ -
スカイクロラシリーズ二作目。時系列が前作よりも前のようで、僕と名乗る人物が前作と違います。この小説的なトリックに最初戸惑いました。前作と変わらず戦争を扱っているのに読み口が爽やかです。また、「僕」の考える人間像が極端であると感じるのに共感が持ててしまいます。戦争に向かう子供であるキルドレについても少し情報がでて来ました、次作でもっとその辺りの設定を詳しく知りたいです。
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「スカイ・クロラ」シリーズ第2作で、年代順で行くと第1作にあたる作品。「スカイ・クロラ」で指揮官だったクサナギがパイロット時代が描かれます。永遠に子どもである「僕」と大人の「彼」の物語。登場人物それぞれがなんらかのいらだちを抱えながら、戦争という日常を生きていきます。戦争が舞台であるのにとても静謐な作品に仕上がっており、そのために超リアルな戦闘シーンが際立ちます。
著者:森博嗣(1957-、愛知県、小説家)
解説:吉本ばなな(1964-、文京区、小説家)