つきまとわれて (中公文庫 い 74-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 649
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046542

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが!

    今流行りのストーカーみたいなのかと思ったけどそうではない(こんなん流行って欲しくないけど)、時代背景か短編か分からんけど、そんなにしつこくないような…

    大事件ってほどではないけど、ゾワッとするような短編集。
    基本、人は死なん。はじめのを除いて。

    短編集やけど、それぞれの話に出ていた人物が次の話に登場するというリレーみたいな感じになってる。
    話自体は、独立してるんやけど、人物リレーがええ感じ。
    それぞれの話に謎解きはあって、そうか!とは思うけど、仄暗い感じの終わり方。

    サラサラやないけど、ドロドロまではしてなくて、トロトロ?…
    表現難しいけど、そんな感じです!
    (語彙力磨こう〜!)

  • 短編の登場した人物が他の短編の人物と繋がっていく感じが面白かった。最初は今邑さんの(個人的な
    表現になってしまうが)ふわふわとした薄暗い世界観が広がっていたが、登場人物の連なり、関わりをみていくうちに題となっている「つきまとわれて」という言葉が浮かび、薄い紐で繋がっていく感じがした。前にも今邑さん以外の作者の作品でこのようなつながりの本を読んだが、それとはまた違った面白みがあった。

  • 短編集。面白かった。
    「つきまとわれて」が個人的に1番面白かった。

  • 表題を含む8作品からるミステリー短編集。
    それぞれ、独立している作品なのに、前の登場人物が登場する。

    この作品は一部殺人事件もありますが、主な展開は奇妙・ゾワッとする、
    と言った感じで、ミステリーの中にホラーとまでは言えないかもしれませんが、
    恐怖心を感じる作品集って感じでした。

    読了後すぐに書いてないので忘れてる部分もあり、印象に残ってるのは、
    6作目の「お告げ」と言う物語で、画家である主人公が
    描いている絵に対して、特定の色を使うと不幸が訪れる、
    と言ったお告げをしてくる同じマンションに住む住人が現れます。
    これに対して、以前にお告げをされた別の住人である夫婦があることをきっかけに信じていたようで、信じるように促してきますが、主人公はさてどうしたか。っていう物語。
    なぜお告げをしてくるのか、結果どうなったのか、
    展開として怖いと感じる面と、集合住宅ならありそうなことが背景にある部分がある意味で、世にも奇妙な物語的ニュアンスを感じさせました。

  • 短編集だけど、
    登場人物が少しづつリンクしてます。
    ホッとしたり、ゾッとしたりするミステリー。
    ラスト話では、種明かしがあり
    楽しめました。

    ブックオフ店頭での
    店員さんオススメ本で
    衝動買いしましたが
    成功でした!

  • おまえが犯人だ★★★★
    帰り花★★★★
    つきまとわれて★★★★
    六月の花嫁★★★★
    吾子の肖像★★★★
    お告げ★★★
    逢ふを待つ間に★★
    生霊★★★

  • 2018.1.8(月) 読了 2

  • 私の好きなタイプの短編集。
    人間のえぐみが出てます。

    「おまえが犯人だ」も、最初に考えていたこととは違う方向に帰結しているのがおもしろく、殺人の目的なんて、本当は犯す本人でさえ、曖昧なものかもしれない。
    正義をふりかざす一方で、自己満足があるのではないかと・・・。今回の話に関しては、どちらも確実にあるパターンでしたが。

    次の「帰り花」も、犯人の目的が本当はなんなのか。誰が犯人なのか、結果から追うパターンもいいなと思う。

    総合的に、また読み返したくなるタイプの短編集でした。

  • 面白い
    ホントに面白い

    短編なんだけど、登場人物が微妙に重なってて
    解決した話なのかな?と思ったら最後につながってて

    ひとつひとつは気楽に読める不思議なんだけど不思議じゃなかった話

    やはり今邑さんは上手いね♪

  • 前の作品の登場人物が次の作品に登場するという、リレー形式の連作短編集。
    とは言っても1つ1つの作品は独立した形で楽しめる良作揃い。
    短い物語の中でも今邑さんお得意のどんでん返しがしっかりと含まれていたりと、捻りが効いています。
    次は誰が出てくるのか?というのも読んでいて楽しめる。
    表題作、「吾子の肖像」「生霊」が特に好みでした。
    最終話まで読み進め、ああここでそうくるのか!といった感。
    構成が良く練られていて、連作短編としての楽しみを感じさせてくれる作品でした。
    やっぱり今邑さんは良いなあ。

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