オーケストラは素敵だ: オーボエ吹きの修行帖 (中公文庫 も 27-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047365

感想・レビュー・書評

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  • オーケストラって奥が深い!と思ってたのを
    あっさり簡単におもしろくしてあってすごく面白かったです

    ベトシチとかタコハチって結構よく使ってたけど確かに変な言い方だよね
    なんかの本に「タワレコでフルベンのベトシチを買った」っていう文があったんだけど「タワーレコードでフルトヴェングラーのベートーベン交響曲第7番を買った」っていうの面倒だから仕方ないっちゃ仕方ない!

    やっぱり楽器とオケは最高だと思う

  • クラシックの楽しさ

  • オーディションやコンサートの緊張感が伝わってきます。茂木さん、茶化しているような文章を書いてるけど、きっとすごいロマンチストなんでしょうね。

  • たまに腹をかかえて笑いたくなる時に、
    引っ張り出してきている本。
    クラシックがよく分からない人でも、
    おもしろいんじゃないですかねぇ。
    (もちろんある程度知っていると、なお良し♪)

    特にオススメは「名曲のアダ名」。
    初めて読んだ時は電車の中だったので、
    笑いをこらえるのが必死だった覚えがあります。

    もちろん笑うだけではなく、
    プロになる人はやっぱりやることやってきてるんだなと
    いうこともよく分かって、勉強になりますよ。

  • 今、著者の茂木さんはオーボエ奏者というよりも、コンサートや他の音楽企画(少し前ではドラマ版「のだめカンタービレ」の監修とか)のお仕事でお忙しいようにお見受けしますが、これはサブタイトルにあるように、若き日の修行時代〜N響に所属した当初の時代を振り返ったエッセイ集です。面白かったのがやはり、ドイツでの音楽学生時代を書き連ねた部分です。勉強している分にはいいけれど、20代〜30代なわけだし、進路をやはり考えないといけなくなってくる…音楽雑誌の求人広告を見ながらオーディションを受けまくる日々は、「音楽家って本質的に『芸人さん』だからキビシイなぁ…」と思いながらも、そこまで自分の好きなこと(しかもつぶしがきかない)で身を立てていこうという情熱に心躍らされるものがあります。それに、南ドイツの超一流楽団の団員に手が届くところまで行きながら、それをちょっと口走ってしまったがため(就職活動のプロセスが他言無用なのはほぼ全世界、全業界で共通らしい)に「あいつは軽いところがある」とそっとはずされてしまうというくだりは、「残念!」と思いながらも、このエッセイの軽がると能弁な書きっぷりからもわかるとおり、「ドイツ人にだって、やっぱり見られてるのよ!」とツッコミを入れたくもなります(笑)。ドイツ国内のオーケストラで腕を磨き、帰国してN響の団員となって、一流の指揮者と競演しながらエキサイティングな経験をしていく過程も楽しく読ませていただきました。最後の部分は、ドイツで勉強するきっかけとなったあるレッスンに割かれており、茂木さんの根っこの熱さが分かるように思います。音楽家というのは華やかでしんどい商売(しかもオーボエにはスポットが当たることは少ない)…でも素敵な生き方であることがよく分かるエッセイで楽しく読めました。筆致がもう少し落ち着いていたほうが私の好みかな、ということで、この☆の数です。ごめんなさい。

  • とかく固くなりがちなクラシック。わかりやすく、ツボを抑えての語り口に引き込まれます。

  • のだめの監修でお馴染み、茂木さん。私はこの方が指揮するオケを見たことがあり、本当は邪道なのですがそのイメージがとても強かったのです。でも流石に天下のN響の首席オーボエ奏者!イメージ先行になりがちな音楽家というお仕事ですが、オーディションや音楽に向き合う正直な気持ちなど、軽快で楽しい文章で語られています。でもきっとユーモアというオブラートの内側は苦さもあるのでしょうね・・・。

  • 『ドボルザークの八番を「どぼはち」と略されると、頭の中で桂枝雀が落語を始める』くだりに大爆笑。<br>
    もっと『楽隊』の裏話を読みたいので、続編希望。<br>
    あと、『のだめカンタービレ』(ドラマ)のスタッフロールで、「オーケストラ指導」でお名前があったのがなんだかうれしかったです。

  • ユーモラスな文章が楽しい一冊。会長に読み進め、最後にちょっと硬いエッセイが並ぶ構成がいまいち。この部分は中央に持ってきてほしかった。
    もっと大部でじっくり読みたくなる一冊。

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著者プロフィール

シュトゥットガルト・ フィルを経て、1990年から2019年までNHK交響楽団首席オーボエ奏者を務め、世界的指揮者と共演を重ねた。1996年から指揮活動に入り、解説コンサートや「のだめ音楽会」などを全国展開。群響、仙台フィル、東フィル、名フィル、九響など全国の団体を指揮。50歳にして東京音大の指揮科に再入学。現在同学助教。指揮を故・岩城宏之、外山雄三、広上淳一の各氏に師事。『オーケストラ楽器別人間学』など多数の著書がある。

「2020年 『交響録 N響で出会った名指揮者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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