フラッタ・リンツ・ライフ (中公文庫 も 25-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049369

感想・レビュー・書評

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  • だんだん「スカイ・クロラ」に近づいている感じがします。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-346.html

  • 話がクリタ目線になっててびっくり。ナ・バ・テアのクリタかな。クサナギはキルドレじゃなくなった?
    他人の血が混ざったらキルドレじゃなくなる?・・・うーむぅ。

    大きな作戦で、クリタがティーチャに撃たれて不時着する。

  • 2010/12/10

    今回はクリタの視点での物語。
    すでにスカイクロラを読んでいるので、どういうつながり方をするのか気になったが今作ではまだ答えが出なかった。
    次作に続く、といった終わり方。

    クリタとカンナミ。同じようでやはり違う。同じキルドレでもクリタの方が感情豊かなような気がした。
    クサナギへの愛情にも共感できる所がある。

    次作からスカイクロラへどうつながって行くのか。非常に楽しみ。

    あー早く読も!

  • 2010年12月7日読了。2010年134冊目。

    いままでクサナギの視点で物語が進んでいたけど、
    今回はクリタを中心に話が進む。
    前までのより、空の上での話が少なかったような…
    クサナギの謎が気になる。

  • ずっと二人で空を飛んでいても、決して触れることはない。彼女の手を、彼女の頬を、僕の手が触れることはない ― 「僕」は濁った地上を離れ、永遠を生きる子供。上司の草薙と戦闘機で空を駆け、墜ちた同僚の恋人相良を訪ね、フーコのもとに通う日々。「スカイ・クロラ」シリーズ急展開。
    (「BOOK」データベースより)

    シリーズ4冊目(時系列では3冊目)の語り部「僕」はクサナギからクリタへ変わった。クサナギはクリタの上司、指揮官になった。それでも、まだ飛ぶことはやめていないらしい。クサナギが本社に突きつけたただ1つの要求だったから、当然だ。

    クリタはクサナギよりも感情が抑えられているような気がした。最初は。お坊ちゃま風。何でも飲み込んでしまう物わかりの良い子。幼い頃からそうだったのだろう。そのまま成長して、キルドレとしてパイロットになった感じだ。
    しかし、後半は少々違ってくる。

    かつてクサナギがティーチャに抱いていた思いを、クリタがクサナギに対して抱いている。とても純粋で、綺麗な思いだ。彼らが大好きな空と同じ。どこか厭世的な雰囲気が漂うキルドレたちにも大切なものがある。どうしても守りたいものが。それが強さに繋がっているのだろうか。そうならば、それを失うと、強さも失われるのか。クサナギは、弱くなった。脆くなった。綱渡りをしているような、危うい生き方をしている。クサナギが失ったものはなんだろう。

    サガラという学者が登場。クサナギの秘密を握る人物。今回のキーパーソンだ。彼女の登場で話は急展開を迎える。ここがクライマックスかと思うほどに。しかし、これからが本番。次の「クレィドゥ・ザ・スカイ」が一番の謎。

    クリタはどうなるのだろう。
    クサナギ、ティーチャ、クリタ、サガラ、そしてカンナミ。みんなどう繋がっていくのだろう。どう繋がっているのだろう。時系列でいう最終話「スカイ・クロラ」への繋がりは?

    とりあえずは「クレィドゥ・ザ・スカイ」を読むしかない。先に進もう。

  • スカイ・クロラシリーズの時系列で3冊目。「僕」は2冊目に引き続きクリタ・ジンロウで、彼が持つ「愛情」についての考えが述べられた1冊。そんな愛情が良いと純粋に思える内容だった。

  • スカイ・クロラシリーズ4冊目。

  • 「スカイ・クロラ」シリーズ第三弾。

    前二作の「クサナギ視線」から変わって、
    クサナギの部下に当たる戦闘機乗り
    「クリタ」の視線から描かれる。

    相変わらず戦闘機に乗って
    相手を撃ち落としたり仲間が落とされたり
    管理された「戦時中」の暮らし。

    その中で、死んだパイロット仲間の「妻」
    であったと思われる女性科学者が登場。
    キルドレ誕生にまつわるナゾが
    少しだけ解明されそうになる。

    その科学者とクサナギとの関係、
    クサナギとクリタとの微妙な関係、
    科学者を追う謎の組織...

    話は急展開しつつ、
    もの凄く中途半端なところで終わる。
    思いっきりシリーズものと言うか、
    この本単体では成立し得ないとも言える。

    ストーリーは中々進展しないように見えて、
    実はあちこちに張り巡らされた伏線が
    後になって重要な意味を持っていることに気づく。
    時には「巻をまたいで」伏線があるのが
    森氏の作品の醍醐味とも言えるか。

    一応「ファンタジー」とカテゴライズしてみたが、
    壮大な「詩」でもあり、また哲学書でもあり、
    はたまたミステリやサスペンスの要素もあり...

    これは「小説としてストーリーを追う」より
    「壮大な世界観の中で、登場人物の心の動きや
     考えていることをトレースする」ことを
    楽しむ本なのかも知れない。

    「感情移入」と言うには、我々の「日常」から
    かけ離れすぎていて...共感しきれない部分が多い。
    その中で、時おり首肯できる意見に出会うと、
    圧倒的な説得力を持って入ってくる。

    ...うまいこと「洗脳」されているような(^ ^;

  • 10/08/07読了

  • クリタは少しだけ普通の人、少なくともカンナミやクサナギよりは。主人公の主観視点のシリーズで、初めて感情移入しながら読めた気がする。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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