- Amazon.co.jp ・本 (850ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122049697
感想・レビュー・書評
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長くて、時間がかかったけど、なんなのこの人、どうするの…と主人公の人生に付き合ってしまった。つらい話。
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単行本で読了。
巻末より転記及び追記。
【主な参考図書】
◆墓盗人と贋物づくり:日本考古学外史 (平凡社選書 ; 142)/玉利勲 著/平凡社, 1992.4/293p ; 20cm
◆残害事件河内十人斬/剣花道人/駸々堂
剣花道人 編 前野芳造, 明26.6/マイクロ / オンライン ; 81p ; 22cm
◆千早のむかし話(千早赤阪村の民話)/千早赤阪村郷土史友の会/2001.2
◆森屋のむかし話 (千早赤阪村の民話)/千早赤阪村郷土史友の会/1995.10
◆千早赤坂の民家/千早赤阪村教育委員会/昭和63年
◆浪曲的/平岡正明/青土社/1992.7
◆都市民族生活誌第二巻 都市の活力/有末賢・内田忠賢・倉石忠彦・小林忠雄/明石書店/ 2003年5月
◆博徒と自由民権;名古屋事件始末記 (平凡社ライブラリー)/長谷川昇/平凡社/1995.4
◆関西の山々 (Guide series)/創元社編集部/創元社/1968
◆やくざの生活/田村栄太郎/雄山閣/1964 3版
◆千早赤坂の史跡/千早赤坂楠公史跡保存会/平成3年
◆大阪今昔図繪/上方郷土研究会/創元社/昭和10年2月
【主な参考音源】
◆「河内十人斬 一〜六」京山幸枝若
◆京山幸枝若河内音頭ベスト 1 河内十人斬り 愛憎編/京山幸枝若 [述]/コロムビアミュージックエンタテインメント, 2006.6
◆京山幸枝若河内音頭ベスト 2 河内十人斬り 怒涛編/京山幸枝若 [述]/コロムビアミュージックエンタテインメント, 2006.6
◆歌謡浪曲・河内音頭全集 4/京山幸枝若/コロムビアミュージックエンタテインメント, 2008.1
〈河内音頭〉(1)河内あばれ獅子(河内あばれ獅子)(2)河内あばれ獅子(火花散るだんじり囃子) 曲師:藤信初子,小池菊江 囃子:夢洋二,中谷裕,京極民謡会社中
◆河内音頭秘蔵コレクション 5
録音資料 河内家菊水丸. 日本コロムビア, 2012.6 <YMC11-J45779>(4)河内十人斬り(十七歳) -
河内音頭でも唄われている、明治26年に起こった殺人事件「河内十人斬り」を題材。
ごろつき城戸熊太郎の破壊的な生涯。
思弁と言葉が一本線でなかなか繋げられず、農村の誰一人と話が通じない。
貧しいムラ社会でバンドやろうぜ、とはいかないもので。
飲む打つ買うにどっぷり手を染めるが、賭博もめっきりでいかつい侠客にもなり切れず。
しかしどこか憎めないのは、我々の中に熊太郎の一部が存在し得るからではないだろうか。
自分と向き合う、自我を掘り下げる事が、日常どれほど苦しくて辛いものなのかと。
トラウマとの戦い。作られた宗教。深みにはまり込む俺。あかんではないか。 -
2021年5月15日読了。
角幡唯介氏の「日々本本」で紹介されており、角幡氏も絶賛していたので読んでみることに。
800ページを超える長編、明治におきた「河内10人斬り」を題材にした小説。
主人公、城戸熊太郎に多少感情移入するところあり。
また、終始河内弁の記述なので、多少読みづらいところあり。
再読するとまた違った感想なのだろう。
数年後に再読してみたい。 -
まさかの時代物
そしてタイトルの意味が不明
長い長いお話ですが・・・
面白さがわからない -
引っ越しを機会に本を発見してので読み始める。読み出してすぐに尋常ではない物語であることが分かる。凡百な作家なら馬鹿にされ嘲られる熊太郎の積もり積もっていく怨嗟の頂点として復讐を描くのだろうがこの小説の主眼はそこにはない。だらしなくあかんたれな熊太郎に自分を見出すのである。
そして物語とともに喜び、悲しむのである。熊太郎と私、それは誰にも理解されない特別の関係のように感じさせる。しかし先にも書いたように私だけでなく多くのひとが熊太郎の心情、振舞いに共感するのである。この、ひとには説明しづらい心に映る由なしごとが私だけの事象ではなく、多くのひとの中にあるものだということを発見するのである。
孤独を描きつつ、それが普遍的であるという困難なことを見事に描き、それに成功しているのだ。
悲しい時に悲しいと感じることだけでなく、そんな時にも全く関係のない無意味なことを考えていたりすることを臆面もなく描き切っているところにもこの物語の価値がある。
とにかくすごい小説である。本当に多くのひとに手に取っていただきたい。10年に一冊と言っても良いくらいの傑作!92 -
やっぱり圧倒的なものほど感想かけてない(笑)
読んでいて苦しくて痛くてドキドキして泣きそうだったのを覚えてる。 -
30%部分で断念。ラスト10%くらい前の殺戮のところからだけでも読もうとしましたがそれさえも挫折。だらだらだらだら、つまらない心情告白を延々と繰り返され、しかもそれがまだまだ続くのかと思うと読み進める気が萎えました。この小説の何が面白いのか私には全く分かりませんでした。今まで出会った本の中でもトップクラスのつまらない、しかもそれが延々と続く小説です。
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「くっすん大黒」であまりの読みづらさに途中で放り投げ、なんとなく避けてきた町田康だったが、これはおもしろかった。
ヤクザもんの話なので、全体的なトーンはざわざわと胸騒ぎがする怖い話。