春の戴冠 2 (中公文庫 つ 3-21)

著者 :
  • 中央公論新社
4.17
  • (7)
  • (7)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 74
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049949

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • p.199「人間にとって真の幸福とは,夢にしかない。夢をみることーそれが人間の幸福なのだ。・・・人間は夢をみている動物なんだ。夢をどれだけ長くみられるか,に,人間の幸福がかかっているんだ。」
    P.238「・・・人間はどんな世の中でも放置すれば野蛮に帰るものなのだ。ただ絶えざる陶冶だけが人間を辛うじて人間にふさわしい状態にとどめているのである。したがって人間が自己陶冶の意思も基準も失い,ただ財貨を集め,日々の欲求を満たすだけの存在となれば,容易に,人間以下の状態に転落するのは自明のことと言っていい。」

著者プロフィール

作家。1925年、東京生まれ。57年から61年までフランスに留学。63年、『廻廊にて』で近代文学賞を受賞。こののち、『安土往還記』『天草の雅歌』『背教者ユリアヌス』など、歴史小説をつぎつぎと発表。95年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞を受賞。人物の心情を清明な文体で描く長編を数多く著す一方で、『ある生涯の七つの場所』『楽興の時十二章』『十二の肖像画による十二の物語』など連作短編も得意とした。1999年没。

「2014年 『DVD&BOOK 愛蔵版 花のレクイエム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻邦生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
遠藤 周作
ヴィクトール・E...
マルクス アウレ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×