久遠 下: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-13)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050877

感想・レビュー・書評

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  • 小野寺、大西、藤田、今。最後を飾るにふさわしいメンバーの終結に、熱い熱いラストを予感させる。とても素晴らしい人脈を、いつの間にか築いていたじゃないか。材料が集まり、いよいよ敵を追い詰めるが、積み上げた推理は空振りの連続、鳴沢だけでなく、こっちまで焦る焦る!その上複数の敵が集まり絶体絶命!!生還できたのはホント奇跡としか言いようがない。でももう、こんな大暴走も年貢の納め時、なラスト。いや、その前に刑事を続けられるのか?処分が気になります。最高に面白いシリーズでした!

  • 読了

  • 堂場瞬一、刑事・鳴沢了シリーズ第9巻(下)。
    一時、自称ルポライタの情報屋、岩隈と警視庁公安部の刑事であり、了が勤務する西八王子署の生活安全課、山口美鈴の父親の山口の殺人事件の容疑者にされていた警視庁西八王子署刑事の鳴沢了は、独自に事件を捜査する中、命を狙われる。黒塗りのメルセデスに引き殺されそうになったり、拳銃で撃たれ、けがを負った。逃走するメルセデスは地下駐車場を出る際にひき逃げ事件も起こしていた。
    了のもとには、新潟県警の刑事で現在警察大学校に研修に来ている大西海、西八王子署刑事課の同僚藤田、美鈴、警察を退職して静岡の万年寺の住職をしている今敬一郎、私立探偵(了の元同僚)の小野寺冴たちが集まり、了の捜査に協力する。西新宿署の署長である水城も了に無理をするなと協力姿勢を見せる。
    了は、一連の事件を過去に壊滅させたはずだった警察内部の十日会の連中と、中国系マフィアが手を組んで仕組んだ事件だと推測する。
    十日会のアジトを突き止めた了たちは、アジトのマンションん於一室に忍び込み、パソコンからデータをコピーすることに成功する。
    翌日早朝、了は仲間には内緒で独自で十日会のアジトから橋田を連れ出し、了の自宅に監禁し、一連の事件について詰問する。ところがその最中にメルセデスが了に自宅に突っ込み、中国系マフィア2人が乗り込み了に拳銃を突きつける。絶体絶命の了は駆け付けた仲間に助けらてるが、拳銃に撃たれ重傷を負ってしまう。
    事件は解決したが十日会を復活させたのはあの刑事だった。
    刑事鳴沢了シリーズ最終巻ということもあり、最後はハッピーエンド?です。
    この後、外伝を読みます。
    面白いシリーズでした。鳴沢了、ありがとう。

  • 前半のあれほど盛り上がりながら、最後はどうしてもダウンしてしまうことは毎度のこと。
    読み終えた後の爽快感の違いかな?
    それでも、また読みたくなるってことは作者の意図どおりかも?
    内容的にも文句なかったです。

    特にあの鳴沢が謝っているあたりがよかった。
    人間、変わらねばね。。

  • 長い長いシリーズの完結。
    最後はハッピーエンドでよかったけれど、鳴沢シリーズが終わってしまったのがさみしい。
    外伝も楽しみ。

  • ついに追われる側から追う側へ。
    今までの巻の集大成のように、培ってきた仲間が登場します。
    人ってやはり出会いを介して成長していく生き物なんだなーとか考えさせられます。

    それにしても終わり方は衝撃。

    この先どーなるんだ、この話は。

  • 鳴沢に乾杯!

  • ラスボスが分かりにくかったけど、ハッピーエンドだし良かった良かった。メタ表現にニヤリ。

  • 迫力があった。
    敵に向かっていく時、対峙する時。
    その先に何が起こるのか想像するハラハラドキドキ感が、(下)では最高潮に。
    刑事 鳴沢了シリーズ、最初から読んでみたい。

    2012.9.12

  • 【読間の感想】
     現在、7分の1程度。
    ついに検事・城戸南が登場。スピンオフ作品(?)も描かれる程の重要キャラ(のはず)なようなので、登場を心待ちにしていた。
     名前から、“若手の女性検事”かな?とおもっていたが・・・小太りな中年親父だったとは(笑)。

     しかし・・・【南=女性】というイメージを抱いてしまうのは、僕だけではないと信じる!!!!!!!(90年代に青春時代を過ごした人なら分かってくれるハズ)
    2012.07.03.書。

    【読了】
    黒幕、アイツだったか………(苦笑)。


    ついに、シリーズ完結してしまったよ………。楽しみが1つ減ってしまったが、仕方ないかな。全10作、楽しませてもらったし。

    “鳴沢の物語の結末”には、安堵、の一言。ようやく彼にも安らぎが(笑)。個人的には、牙とどうにかなって欲しかったところではあるが、まあ、納得はできる。

    海くんが好きだな。成長したなぁ、と………、兄か母かにでもなったように、彼の活躍を微笑ましく思いながら読んでしまった。

    検事・城戸南、いいキャラしてる!「神の領域」も。読まねば。

    ★4つ、9ポイント半。

    2012.07.04.了。



    人気シリーズの完結作………、描き終えた筆者はどんな心境なのだろう?
    「後書き」とか書いて欲しかった。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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