ジウ 3 (中公文庫 ほ 17-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 4676
感想 : 408
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051188

感想・レビュー・書評

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  • ジウ2を読み終えた後に時間が経ったので、Book-off捜査を諦め購入。悪い意味でどえりゃ~展開⤵️歌舞伎町の事件が想定を超えるド派手さにしては犯人の準備不足・短絡的な犯行(新世界を造るために総理大臣を拉致)。基子のパーソナリティに統一性がなく混乱。また、中途半端な警察官僚の悪役の登場で残念な幕引き。物語の落としどころは、利憲君に「ジウは壮絶な境遇だったんだよ~♡」と伝えたこと?結局、ジウの目的は何で、基子はどうしたかったのかメッセージが全く伝わらず。この寂寥感、どうすればいいんだ!誉田さん。。。

  • 今ひとつ突き抜け切れていない印象。ハリウッド映画ばりの派手なストーリーや裏で蠢く陰謀などのベタな展開は自分好みのはずなんですが、色んなところが中途半端な気がしてなりません。特に気になるのは“ジウ”が描き切れていないこと。魅力的な人物造詣だとは思うんですが、もっと深く掘り下げるのも有りだったんじゃないでしょうか。主役の基子だけが浮き上がってしまって、物語全体の奥行きが足りない感じ。話しの流れや場面場面の状況を描写するディテールはリアルで面白いだけに、ちょっと残念ですが、今後の楽しみな作家さんです。ひょっとしたら稀代のエンターティナーになるかも知れません。

    • よつばさん
      も~!すごい同感です!!私もジウの描き方が物足りなかった。評判が良かっただけに残念ですね。
      も~!すごい同感です!!私もジウの描き方が物足りなかった。評判が良かっただけに残念ですね。
      2010/01/28
  • 2018.08.27.読了
    ジウⅠ〜Ⅲ。読み応えはありました。
    でも、この手の警察小説で気になるのは、いつも最後が荒くまとめてあることです。つまりⅢがいちばん面白くない。
    ああ、あの時のキャリア署長がコイツだったか。みたいにⅠ〜Ⅲを通して話はうまく繋がっているんです。しかしながらⅢは全体的にほぼSF。残念です。
    こんなこと有り得ないよ!ってことの連続で、どうまとめるつもりよーっておもっていたら、案の定、全破壊で終わり。
    ただジウがカズレーザーだったことにウケました。
    それと、ほんっとにくだらないのが門倉美咲。
    ウザい女です。今まで門倉ーって呼んでた東が極限状態で美咲っ!って呼んじゃうとか。。。まぢで要らない。茶番。
    誉田哲也氏の作品、ストロベリーナイトを読んだ記憶はあるんですが内容は全く覚えておらず、ただつまらなかったことだけきちんと覚えていて。
    だから、今までジウにも手を出さなかったのですが。
    でもストロベリーナイトよりは、ずっと面白かったはずです。何しろ読み応えがあるので長編好きの方にはオススメ。誉田作品、今後読むか?と言われれば、うーん。って感じですかね。

  • なにしろ新世界秩序がおそまつすぎる。ジウの犯行動機はよかったんだからⅡとⅢはぶいて(ミヤジ抜き)でよかったのでは❔コマ劇場が懐かしい。

  • 2014.11.9読了
    登場人物が多いし、たくさん人が死ぬし、疲れたな。美咲のフワフワ浮かれた感が好きになれなかったのも疲れる原因か。展開が早くてわからなくなりそうだし、ここまで来たら最後まで読むしかないじゃん!と読まさせられた感が。

  • 前巻までに散りばめた伏線をどう纏め上げるのか期待して読みましたが、「新世界秩序」の全貌は肩すかし気味ですし、終わり方もあっけなく尻窄みした印象でした。終始緊張感のある展開で面白かっただけに残念です。

  • うーん、1巻を読んだときは面白いと思ったのですが、3巻に入って話があり得ない方向に…。あり得るのかもしれませんが、自分が想像していたストーリーとは違いすぎて、あまり楽しめませんでした。感情移入もあまりできませんでした。ただ、格闘についての具体的な記述は、イメージがしやすくて、さすがだなぁ…と思いました。

  • ドラマを先に少しだけ見ていたので、キャストをイメージしながら読んだ。面白くて1~3を一気読みした。
    ただ結末は不満。
    なんでわけわからない思想に自衛隊員や人質までが染まってしまったのか全く理解できない説明。
    ジウもなんなの結局と思っただけ。
    尻切れトンボの印象。

  • 第一部から通して読みやすかったけど
    新世界に共感できなかったので最後まで楽しめなかった。
    特に基子の体調不良から結末が見えてしまって残念だった。
    ただ、基子以外の制圧一班の班員が元自衛官のトリックは唯一凄いと思った。

    姫川シリーズの「硝子の太陽」は
    ジウシリーズとのコラボだから「歌舞伎町ダムド」までは読むけど
    それ以降のジウシリーズと他の誉田作品はもう読まないかもしれない。

    考えてみれば、誉田作品で姫川シリーズ以外を読んだのは初めてだった。
    著者は、境遇の近い二人を丁寧に描くことで
    二人の性格等の違いを浮き彫りにするのが上手い作家さんだと思っていたんだけど、
    このジウシリーズや武士道シリーズで上手くなって言ったんじゃないかと思った。

    解説で池上冬樹さんの書いた警察小説の歴史は、次に何を読むかとても参考になった。

    2011年にテレビ朝日で深夜ドラマ枠で放送されたらしい。
    美咲は多部美華子、基子は黒木メイサでベストキャスティングだけど
    東が北村有起哉は絶対に違う。

    ★の数は、第三部まで読んでの評価。

  • 『新世界』『秩序』といったって、
    単に暴力の支配する混沌じゃないか。

    どうやってこの事態に決着をつけるのかが気になって仕方がなかった。
    いや、もう結末さえわかればいいや、みたいな。



    基子の強さばかり目立っていた前半ですが、
    後半は美咲の強さが発揮されました。

    強い女性が出てくる作品は、好きです。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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