- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122051584
感想・レビュー・書評
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切なくて優しくて、きらきらしている。
朋子がミーナたちと過ごしたのはたった一年だったけれど、一生続く大切な時間だった。
登場人物みんなそれぞれに素敵。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あたたかくてやわらかな芦屋の洋館の日常に、そこに住む人たちの歩みが確かにつながっている。
平穏な日々のなかで、時折ドキッとするできごとが起こる。川端康成の訃報や叔父さんの浮気、フレッシー工場の配車部潜入。
ミーナと朋子それぞれの、可愛らしく新しい恋の気持ち。
隣町に住んでいる身近さがなんだかうれしい。 -
2024.02.10 朝活読書サロンで紹介を受ける。寺田順三画。1972年が舞台。川端康成の自殺、ミュンヘンオリンピックのバレーボール、事件。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%81%AE%E8%A1%8C%E9%80%B2
https://galleryvie.jp/archive/06/mina/mina_museum.htm -
突然姿を消したハンサムな伯父さん、喘息の美少女はコビトカバに乗って小学校へ行く…お、小川洋子だ…
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もっと早く読めばよかったな。あたたかくて悲しい
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「美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない―ミュンヘンオリンピックの年に芦屋の洋館で育まれた、ふたりの少女と、家族の物語。」
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/720580 -
中1の少女が昭和47年から48年にかけて芦屋の親戚の洋館で過ごした1年間。ペットのコビトカバに乗って通学し、マッチで美しい火を灯せる、本好きの病弱の従妹ミーナを中心としたおとぎ話のような日常。心地よいエピソードがいっぱい詰まった谷崎潤一郎賞受賞作。
個人的なことですが、語り部である少女は私と同い年。TBSの「ミュンヘンへの道」、こっくりさん、オリンピック村テロ事件、ジャコヴィニ流星雨の失望が鮮明に思い出されました。子供であったことを思い出すのは大切かもしれません。超お勧めです