ミ-ナの行進 (中公文庫 お 51-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051584

作品紹介・あらすじ

美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない-ミュンヘンオリンピックの年に芦屋の洋館で育まれた、ふたりの少女と、家族の物語。あたたかなイラストとともに小川洋子が贈る、新たなる傑作長編小説。第四二回谷崎潤一郎賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの小川洋子作品、毎回どことなくエキセントリックでインパクトがある。ダブル主人公の1人朋子は母親の事情で岡山から芦屋の親類のお屋敷に預けられる。そこにはミーナ(もう1人の主人公)と呼ばれるハーフの美少女がいるが病弱。ミーナはペットのコビトカバに乗って小学校に通学する。ミーナの家族は個性的で、叔父さんは飲料会社の社長、お祖母ちゃんはドイツ人、さらに家政婦、庭師等が一緒に暮らす。朋子がミーナを影ながらサポートする姿が友情以上の姉妹愛を感じる。自我のぶん殴りあいをする思春期、この2人の成長がほっこり。④

  • 「博士が愛した・」「ことり」と小川さんの作品では不思議な主人公が出てくるが、この作品ではコビトカバに乗って小学校へ通学するミーナが中心に描かれている。
    現在から遡って、むかし母と娘の二人暮らしから、伯母さんの家に1年間居候する朋子の視点で語られる。伯母さんの家は芦屋で、以前は近所に動物園として開放していた庭付きの大豪邸。義理の伯父さんが小さい頃に親から買って貰った動物達で、今はコビトカバだけ残っている。相当の高齢だが大人しくて、体の弱い小6のミーナを乗せて学校まで往復(行進)してくれる。表題の基となったようだ。
    ミーナは本好きで、自分でも物語を作るが、唯一の読者は朋子。マッチ箱を集めていて、その裏側に小さい字で書きつける。ミーナの初恋らしきも語られ、甘酸っぱい気持ちになる。
    ミュンヘンオリンピックの時代のことで、その時代の世相が詳しく描かれて、場面場面に懐かしさを感じる。

  • 子どもの頃に経験した夢のようなひととき。
    その時に感じたときめきや切なさ、風景から零れ落ちる匂い、流した涙や汗の温もり。
    2人で過ごした秘密の時間、家族の笑い声が響く食卓。マッチの炎、図書館の貸し出しカード……。

    たくさんの記憶のかけらたちが、時間が経つほどに鮮やかに蘇り胸の奥に根ざしていく……。そんな感覚、かつて子どもだった大人たちにはわかるんじゃないでしょうか。
    まるでミーナと朋子が芦屋の洋館で過ごした季節は、大人になってしまうととけてしまう魔法にかかっているような時間でした。

    時の流れは、例えば祈りのようで。崇高で尊いものに触れることを許されたような気持ちになります。物語をぎゅっと抱きしめたくなりました。

  • 昭和初期の優しい日本の暮しをイメージして読みました。
    事業に成功した家で生活する家族の日々。
    そこで暮らす娘と、その娘が大切にするもの。
    大事にするものがあることは幸せです。

    本の中では数十年という日々が流れていきます。
    出会いも別れもあります。
    悲しいことも受け止めなければいけない。
    それが人生であり、暮しなのですね。

  • きっと誰にでも、こんな宝物のような、子供の頃のかけがえのない思い出ってあると思う。
    ミュンヘンオリンピックやジャコビニ彗星など、キラキラした記憶がちりばめられていて、何とも心温まるお話でした。
    こんなことさりげなく物語にしてしまうなんて、すごい。

  • 小川洋子さん、好きなんです。声や語り口調、雰囲気。ラジオも必ず聴いています。小川洋子さんの存在自体は30年ほど前から知っていました。まだ世に出たとは言えない時期ではないでしょうか。当時、お付き合いしていた女性から高校の後輩が、文筆業をしていると聞いたのです。その人が小川洋子さんだと気づいたのは、その後です。この作品に登場する子供たちは、ほぼ私と同年代。芦屋周辺にも少々馴染みがあります。「ミュンヘンへの道」を必死に見ていた記憶、テレビの前でブルガリア戦を泣きながら見たことも思い出しました。優しい物語。随所随所に出てくる挿絵の色やデザインが素晴らしい。小川洋子さんの世界を満喫しました。

  • 物語の始まり、朋子を優しく迎えてくれた一家はまるで夢の中の住人のように完璧な存在に思えた。
    朋子がお姫様であるかのように接してくれる伯父さん、入学式についてきてくれる伯母さん、優しく部屋に招き入れてくれるおばあさん、愛情たっぷりのご馳走を作ってくれる米田さん、静かに見守ってくれる小林さん、愛らしいポチ子、そして聡明な美少女ミーナも。
    なんて素敵な家族だろうと、朋子と一緒になって感激してしまう。

    物語を読み進めていくと、彼らが最初に考えていたような完璧な人達ではないことが分かってくる。
    そして、夢の住人に見えていた時よりもずっと好きになってしまっていた。

    私はミーナのマッチ箱の物語がとても好きだ。
    彼女の点す美しい明かりを見てみたい。
    朋子とミーナがローザおばあさんと米田さんにバレーボールを披露しているところが見たい。
    出来ることなら参加したい。
    一緒にジャコビニ流星雨を待ちたい。
    2人の少女の宝石のような秘密の時間を一緒に過ごすことが出来たらどんなに素敵だろう。

    …なんてことを考えてしまうけれど、この物語は十分に夢のような時間を与えてくれたとも思う。
    とっても幸せな優しい時間を。

    • takanatsuさん
      はい!きっと大丈夫です。

      「何か面白い本ないか」はなかなかハードルの高い要求ですよね。
      私も自信を持って薦めた本が空振りに終わったこ...
      はい!きっと大丈夫です。

      「何か面白い本ないか」はなかなかハードルの高い要求ですよね。
      私も自信を持って薦めた本が空振りに終わったことが何度もあります。
      最近は、たくさんの人に薦めることが、ダメージから身を守る最も有効な方法のような気がしています。
      1人でも好きと言ってくれる人がいたら、何十人にダメと言われても(実際にそんなに大勢に薦めたことはありませんが)へっちゃらなんです、意外と。(私だけかもですが‥)
      2012/07/14
    • 花鳥風月さん
      あぁなるほど… たくさんの人にすすめる… それはイイですね!
      なんだかいい言葉をもらいました。ありがとうございます!

      職場なんかでもやって...
      あぁなるほど… たくさんの人にすすめる… それはイイですね!
      なんだかいい言葉をもらいました。ありがとうございます!

      職場なんかでもやってみるかなあ。
      2012/07/15
    • takanatsuさん
      「それはイイですね! 」
      そうですか?良かったです。
      是非お試しください♪
      「それはイイですね! 」
      そうですか?良かったです。
      是非お試しください♪
      2012/07/16
  • 芦屋の洋館で育まれた二人の少女と家族の物語。

    この気持ちを何て言葉にすればいいんだろう…。
    朋子がミーナと過ごした思い出はキラキラしてて、いつまでたっても色あせない。
    喘息持ちで本が好きなミーナ。偶蹄目カバ科コビトカバ属のポチ子。誤植探しが趣味の叔母さん。ドイツ出身のローザおばあさん。住込みお手伝いの米田さん。庭師の小林さん。
    みんなとの毎日が幸せで、何てことない日常がじわりと沁みてくる。
    静かで穏やかなこの世界観が落ち着く。

    コビトカバのポチ子もミーナが創りだす小さな箱の世界も好きでした。
    大人になってから思い出す子どもの頃って、なぜか実際以上にキラキラしてて濃密な時間のように感じる。
    朋子とミーナの宝物みたいな1年を疑似体験。
    小川さんの文章が心地いい。
    優しい読後感も良かったです。

  • 主人公の朋子、ミーナ、伯父さん、叔母さん、龍一、ローザおばあさん…

    『ミーナの行進』に出てくる人は皆それぞれ心のどこかに埋まらない隙間のようなものを持っていて、それがところどころに顔を出す。ミーナのか弱さ、叔母さんの病的なまでの誤植に対する執着、龍一の父に対する屈折した思い… その隙間が大きく口を開いていて、そこへ顔を埋めることで充足を得るような物語も世の中にはあると思うけれど、この物語に描かれる隙間は、後で時に笑いを交えながら語ることのできるようなものだ。「この傷、子供の時にちょっと転んだ時のやつ」などと見せびらかすような傷。悲しみに満ちた感情も、この小説の中ではどこか愛おしい。

    馴染みがある土地が多いのもよかった。伯父さんの工場のある阪神尼崎は親戚が住んでいてよく行ったし、伯父さんの通うマンションのある江坂は自分のホームからごく近い。それゆえに彼女らのことをとても身近に感じた、というのもありそうだ。

    読む前からそんな気がしていたが、たくさんの人に読まれるといいなと思える小説だった。

    • takanatsuさん
      花鳥風月さん、こんにちは。
      気に入っていただけたようでほっとしました。
      「悲しみに満ちた感情も、この小説の中ではどこか愛おしい。」
      と...
      花鳥風月さん、こんにちは。
      気に入っていただけたようでほっとしました。
      「悲しみに満ちた感情も、この小説の中ではどこか愛おしい。」
      という言葉にとても共感します。
      どうしてこんなに愛おしいのか不思議です。
      そして、物語に出てくる土地に馴染みがあるのですね…、とてもうらやましいです。
      私もこの物語の登場人物をもっと身近に感じたいなぁと思ってしまいました。
      2012/08/28
    • 花鳥風月さん
      takanatsuさん コメントありがとうございます

      「これはいいだろうな」と読む前から思っていましたが、最後も二人の前向きな手紙で締めく...
      takanatsuさん コメントありがとうございます

      「これはいいだろうな」と読む前から思っていましたが、最後も二人の前向きな手紙で締めくくられていて、事前の予想よりも上回って幸福感の漂う小説でした。とてもよかったです。

      舞台になっている洋館のある芦屋は高級住宅地として知られていて、雰囲気のある場所です(ちょっと調べたらここらあたりを舞台にした小説がけっこうあるんですね)

      私は庶民なので、工場の多い尼崎の南側や甲子園に直結している阪神電車などに馴染みがあって、そこらあたりが小説の中に出てくるだけで「おおっ、あのへんか!」となります。

      うちの家族にもお薦めしてみます。
      2012/08/29
  • お金持ちの叔母さん一家の豪邸に、母子家庭で育った裕福でない女の子が、1年間住まわせてもらうことになった。そして、そのお家には、1つ年下のミーナという女の子がいる。

    この設定を聞くと、いかにもいじめられるストーリーしか想像がつかなかった。

    けれども、この物語は全く違った。本当に本当に幸せな、夢のようなキラキラした1年間のお話だった。迎え入れてくれた家族や住人達はみんな温かい。様々な事情はあれど屋敷の中での小さな出来事を大切にしてお互いを思いやり、生き物を愛し、美しい物語を紡ぎ出す人たちだった。

    家族がそれぞれの成長に応じて、どのように共に時を重ね、心を通わせ、そしてその命を締めくくっていくのが一番幸せなのか、感じられるようなお話。

    子ども時代に家族で過ごすたわいない時間。楽しい思い出。大人になってからは、再びあの頃のようには過ごせないけれど、かけがえのない思い出としてその後の人生を形作っていくのだと思う。

  • ノスタルジー感溢れる優しい小説。登場人物みな暗い面を抱えているので、起承転結のいつ「転」が来るのだろうかと構えながら読んでいましたが、最後まで穏やかな内容で心地良い余韻を残したまま読了しました。

    「写真を見るたび私はつぶやく。全員揃ってる。大丈夫。誰も欠けてない。」

    非常に心に残った素敵な一文。
    自分の思い出の写真に当てはめて、心の中で呟くとぐっと来るものがあります…。

  • おもしろかった。わくわくすると同に心がほっとするような感じ。
    ホラーめいた奇妙な話とか悲しげな話が苦手なので、小川洋子って避けていたふしがある(スミマセン)のだけれど、これはそういう要素がなく(ファンタジーっぽさはあるけど、これくらいはわたしも受け入れ可能)、とてもよかった。
    やっぱり文章が美しいなーと。ときどき、読んでいると、ぱあああっーという感じで目の前に風景が広がるような感じがした。
    小川洋子さんのエッセイとかも読んでみようかな。

  • 芦屋の裕福な伯母さんの家族と1年間過ごすことになった主人公朋子。
    広い洋館、コビトカバのポチ子、親切な家族。家政婦さんや庭師さん。年下の美少女ミーナとの温かい交流。
    伯父さんの秘密というのもあるが、特に諍いが起こるわけではない。
    「金持ちケンカせず」というミもフタもない言葉が浮かぶ。
    病気やちょっとした不幸はあっても、こういう愛情に溢れた家庭は確かに理想的なのだと思う。

    この話から何を読み取ったかというと、ヘタをすると難しくなってしまう人間関係でもこんな感じだと良いよねということかな。


  • とても優しい読後感です。
    朋子が芦屋の親戚の家で過ごした、不思議でキラキラした1年ちょっと。
    伯父さんの浮気はあれど、ミーナの家の人は良い人ばかりで、ポチ子も愛らしいですし、優しい気持ちになります。
    マッチ箱の物語ももっと読みたくなります。挿絵もかわいいです。
    病弱だったミーナが、ラストに向かうにつれ、健康になり外国でバリバリ働いている、という成長も好きです。
    舞台は日本なのに、外国の空気を感じる作品でした。

  • ミーナの喋る関西弁がリアルに聴こえてくるような気がした。どことなくノスタルジックで、どこか不思議な世界、でもリアリティがある。

    作中に出てくる「ミュンヘンへの道」、作者と同年代の私もミーナや朋子と同様、必死で見たアニメでした。あれで、それまで馴染みのなかったバレーボールのルールとクィック攻撃に詳しくなりました。

    あの番組ってそんなにメジャーだったのでしょうか?でもあのアニメのお陰で、私も作中の家族と同様にミュンヘンオリンピックのバレーボール中継を必死で観て感動したものでした。

    あと、フレッシーってプラッシーから来てますよね。「ジャコビニ流星群」の話も、なんか記憶のかなた夢の中ではありますが、あったなぁとおぼえています。因みに私の場合は、漫画「アストロ球団」のジャコビニ流星打法と繋がっているのですが、、、。

    いろいろありますが、作者の小川洋子さんが作り出された世界はリアルそうでファンタジックな、少女たちの大人への第一歩なのかもしれません。

  • 芦屋の家族とのお別れシーンで、朋子が、たった1年とは思えないほどの濃密な時間をここで過ごし、家族の一員として愛されていたことが鮮やかに蘇ってきた。寂しさと一緒に温かい涙が出てきた。

    洋館は取り壊され、あのときの集合写真に映った家族がそろうことももうない。いつか形あるものは無くなるし、生命は消える。でも思い出だけは心の中に根ざしてミーナや朋子を守ってくれた。

    この小説自体も、私の心にも根ざして、勇気を与えてくれる気がする。ミーナと朋子と芦屋の家族に出会えてよかった。

    ※ネタバレあり
    米田さんが家族がいる洋館で見送られたこと、ローザおばさんが強い悲しみを感じず済んだこと、よかった。そして、叔父さんと叔母さんは一緒に歳をとってくれた。ミーナも朋子も自分の道を進んで、それぞれ充実した日々を送りながら、心で繋がり続けられる関係が続いた。
    最初からなんとなく家族の不安定な雰囲気に心をザワザワさせがら読んでいただけど、ラストはハッピーエンドといえる爽やかさでよかった。


  • 何気ない日常の中にある喜びや哀しみ、別れなどが美しく描かれている。
    魅力的な登場人物ばかりで、一つ一つのエピソードが温かく、最後は涙しながら読みました。

  • 日曜の新聞の別刷りに掲載されていたが、その時は読まなかった。週1回だからボリュームもそこそこあって、なんとカラー刷りでイラストが印象的だった。もしかしたら、新聞を読み始めた小中学生も読者に想定していたかも知れない。
    どこか遠い国のお姫様だったのに、と幼い夢想していたとあるけれど、チョッとありそうな話にしたのが、この小説かな。
    親の都合で叔母さんの家に預けられた少女。お婆さんはドイツ人で、その血をひく叔父さんはダンディで飲料メーカーの経営者。住まいは豪邸で、家事を切り盛りするお手伝いさんも家族のよう。そして、病弱で物語の好きな美少女の従妹、ミーナ。
    叔父さん、留学中の従兄、図書館のお兄さん、と男性は存在感が弱い感じがする。少女の夢は男性はハンサムならそれ以上必要ないのかね。
    しかし、何故コビトカバなんだろう。普通なら白馬、少し譲ってポニーが出てくるところでしょう。確かにカバのお尻に寂しさを感じたけれどね。
    マッチの絵からミーナが語る短い物語。こういう小道具がとても効いている。

    内田樹さんの本に、ずっと一緒にいられないという思いを共有するのが家族だとあった。どの本にあったか忘れてしまったし、正確な文言を書けないけれど、この本を読みながら、内田先生の言葉をついつい思い出してしまった。
    だが、巻末にはそれほどの寂しさを感じなかった。素敵な思い出を共にしたという思いがあれば幸せということかな。

    世代的に、ラジオ英会話のマーシャ・クラッカワさんとかミュンヘンオリンピックの男子バレーとか、普通の読者以上にそれよく知っているよと思う処が多かった。

  • 秘密の花園のような、お屋敷とそこで暮らすかっこよく、可愛らしい人達とのたった1年の生活。芦屋のきらめく生活にひたれる、ほーっと息をつきたくなるお話だった。主人公が少女だからか、小川さんの他の作品に比べて、全体にきらきらしていた。ほんわか温かい気持ちと切なさもある物語。

  • やっぱりいいなと思える読後感。

    核となる部分だけが非現実的でありながら、ほかの部分では現実的で歴史にも即しているので、想像しやすく、読みやすかった。

    こんな思い出はないけれど、忘れていた子どもの頃のことを思い出してみたり…

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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