邂逅: 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫 と 25-17 警視庁失踪課・高城賢吾)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051881

感想・レビュー・書評

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  • 警視庁失踪課・高城賢吾 シリーズ第3弾。

    書き下ろしです。

    大学の理事長が疾走し、その母親が捜索を依頼するが、大学は拒否的で、捜索を依頼した母親までも捜査に消極的に。

    時を同じくして、捜査を依頼されていた短大の事務幹部が仙台で遺体となって発見され、自殺と判断される。

    その大学の出身母体の本拠地は仙台であった。

    捜査員達は何かを感じながら、事件の真相が分からないまま、理事長達を追いつめていくと、現在の大学の複雑な状況が事件の背景にあった。

    段々、途中から失踪課の仕事から逸脱していっているような・・・

    次作に期待します。

  • 3.5 失踪課シリーズ。安定の面白さ。登場人物のキャラもはっきりしてきた。愛美の成長が微笑ましい。

  • 警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第3弾。
    堂場さんの書く警察シリーズはどれも登場人物がカッコよく、次から次へと手に取ってしまう。
    今作で失踪した大学の理事長は愛する人のためには全てを擲ってもいいと考える情熱的な一面を持った人。
    対して想いを寄せていた女性は昔から上昇志向が強くて、高城の考えるように、あくまでビジネスで有利に立ち回るために理事長の気持ちを利用していただけなのかも。
    そう考えると理事長の取った行動は悲しさだけが残るなぁ。

  • 大学理事長が失踪したと捜索願が出された。しかし捜査を始めると母親の態度は一変、非協力的に。大学関係者も言を左右し、状況は遅々として掴めない。一方、女性の遺体が仙台で見つかり、法月の担当していた大学職員の失踪者だと判明した。胸に爆弾を抱えながら、自分を苛めるように捜査する法月を気遣う高城だが…。

  • 次も気になってしまいます。
    失踪課が順調に動き出しているって感じです。
    一人一人個性?が強くまだわからない部分もありつつ
    やはりそれぞれが失踪課には無くてはならない人物のように思えてきました。

  • シリーズとして安定期に入っているのでハズレなく読めるのだけれど、高城が抱えるネガテイブな性格が妙な方向に曲がってきたようでいただけません。
    愛娘を見つけられなかった自責による自滅志向から、加齢を言い訳にしたマイナス志向に。
    40代後半で老け込むか否かは意識次第だと、尻を叩いてやりたい。

  • 今までほどではないが、やはり面白い。毎回違った感じの話であるのがいい。娘の話はどうにかなるのであろうか。

  • 年上の部下の娘とのロマンスを仄めかすだけの話…?あまり法月の人物に肉薄せずに終わった印象。事件自体はなんだかイライラする展開でスッキリせず。

  • 大学理事長が失踪し、捜索願が出された。
    捜査を開始すると、捜索願を出した母親が依頼を撤回。
    高城は独自に捜査を行うが、行方不明だった理事長が見つかり…

    途中まで読みましたが、業務に追われて断念。

    また時間があれば読みなおしたい。

  • 警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第3作。

    大学理事長を務める息子の行方がわからない、との訴えを受けて捜索を開始したものの、大学関係者はみな口を濁すばかり。さらに、依頼人である母親も態度を豹変して捜索を断ってくる。

    鳴沢了シリーズと同様に、このシリーズに登場する女性陣も概して気が強い。特に心臓に持病を抱える法月警部補の娘はるかの迫力たるや! そんな彼女たちの心に潜む弱さや優しさを見出す高城の洞察力に感服。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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